イラスト通信講座or美術大学通信教育課程?真面目に絵を描きたい人の勉強方法

専門学校で学ぶ

今は、イラストレーター戦国時代とも言えるのではないでしょうか。

TwitterやPixivなどを見ていると、「上手い」人はゴマンといます。

ほとんどの人が子供の頃からコツコツと描き続けている人で、「自分にはもう無理かも」と諦めてしまう社会人イラストレーターも多数いらっしゃるでしょう。

でも、趣味に使うお金をある程度確保できる今だからこそ、できることもあります。

選択肢として広く選べるよう、通信講座に絞ってご紹介していきます。

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通信でイラストの描き方を学ぶ方法

最初に、絵の基礎〜発展までを学べる方法を、大まかに2つ挙げようと思います。

予算や使える時間、どのレベルまで学べるか?

違いは様々ですが、詳細は後述することにいたします。

イラストの通信講座

イラスト制作のデジタル化が急激に進んだことで、続々と新規展開されているのが通信講座。

大半がコミック系の絵に特化しており、漫画家を目指す人向けの講座も含まれているのが大半です。

Pixivやクリスタ開発元の支援を受けているサイトもいくつかあり、とにかく低コストで学べるのが特徴。

筆者が調べた中でも、月々1000円〜最高でも9000円程度と、通学制の美術教室と比較すると格段に安いのがメリットです。

講師として就任しているのは、アマチュア〜準プロとして活躍しているイラストレーターがほとんど。

講師作品を数多くみることができるので、「この人の絵柄に学びたい」と好みに合わせて決めることができるのもよいですね。

YouTubeなどで一部無料公開しているサイトもあり、「いきなり課金するのはちょっと…」と思っている人でも、気軽に内容を確かめることができます。

筆者イチオシの講座も後ほど紹介するので、ぜひご参考に。

美術大学の通信学部

結論から言うと、大卒資格を取得できます。

4年制と2年制があり、入学金の他に年間授業料も必要。

卒業までに50〜80万円ほどの予算が必要となります。

年に1、2回ほどのスクーリングもあり、試験や課題をこなして単位を取得しながら学ぶ形に。

他にも色々とありますが、学び続ける努力が重要となってきます。

一般的に「美大の受験のためにも画力が必要」と言われており、美大受験塾なども存在しますが、通信学部の場合は間口が広くなっています。

社会人入学者を想定しており、手続きをすれば有名大学の学籍を簡単に得られるのが、大きなメリット。

学部も様々で、建築・デザイン・油絵・日本画などなど、自分の好きなことを選択しつつ、興味ある他の分野の講義も聴講することができます。

本気で絵を描きたい・予算も時間も潤沢にあるという人には、是非おすすめしたい進路です。

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イラスト通信講座で何ができるのか

通信講座をとりあえず受けてみたい、と思っても、沢山ありすぎて分からない…そんな方向けに、筆者も利用しているサイトをひとつ紹介したいと思います。

デジタル作画環境のある方は、必見のサービス。

「Palmie」のご紹介

準プロのイラストレーターを講師として呼び込み、数多くの講座を展開している大手「Palmie」。

念押しになりますが、講座数は他のサービスを抑えて圧倒的な量があります。

大まかに上げていくと、

  • キャラクターの描き方
  • 背景の描き方
  • 色の塗り方
  • デジタルクリエイトツールの使い方
  • 漫画の描き方

これらが軸となって、講師ごとに特色の違う講座があります。

中でも注目したいのが、美術解剖学に基づいて授業をしてくれる「人体の描き方講座」。

代々木ゼミの講師を迎えているこのコースは、Twitterなどの外部サイトなどを通して、圧倒的な人気を誇ります。

Palmieの人気の秘密は、授業内容や目標が明確であること・受講者の作品の添削サービス(生放送の授業のみ)も行なっていることでしょうか。

コスト面も、時間のある人や集中的に勉強できる人であれば、非常にお安くすみます。

過去に放送された授業の閲覧のみである場合、1年分をまとめて確認できるので、だらだらと月額課金を続けなくても「もう十分!」というところで切り上げることができます。

デメリットとして何かあげるとしたら、デジタル作画に特化しすぎているところでしょうか。

アナログで描き続けているお絵描きさんにとっては、絵の基本的なセオリーや彩色等の参考としては十分活用できますが、実践的な塗り方を学べるツールとしては物足りなく感じます。

他には、同じカテゴリーの授業でも講師ごとにかなり特色が違うので、どのコースを選ぶかという段階から迷ってしまうのもネック。

まったくのお絵描き初心者さんであるほど迷いどころがないのですが、ある程度描き慣れたひとだと「どれが自分の足りない部分を補ってくれるコースなんだろう」という考えもモヤモヤと出てしまいます。

それを踏まえても優秀な通信講座サイトなので、

  • コミック系のイラストを描きたい方
  • ある程度描き方のポイントをしぼって学びたい方

こういった人には、強くおすすめできます。

美術大学通信学部に通うということ

美大出身のイラストレーター・漫画家のかたは、かなり多いのではないでしょうか。

実力派と呼ばれるクリエイターほど、そういう傾向にありますよね。

ある程度気持ちに余裕が出てきて、絵を真面目に描いてみたいと思うと、最後に出てくる考えは「美大への進学」。

でも、金銭的・時間的余裕がよほどないと、社会人にとっては夢のまた夢です。

しかし諦めるのはまだ早いのではないでしょうか?

通信教育課程でしっかりとした「絵の教養」を身につけるという道も残されています。

武蔵野美術大学通信講座

美大界の東大・京大と並び称されるのが、多摩美術大学と武蔵野美術大学。

後者では、通信教育課程も行なっています。

絵画学科が特に人気で、

  • 油絵
  • 日本画
  • 版画

以上の3コースがあります。

いずれも基礎デッサン〜美術史の勉強や色彩学をベースに勉強を進めていき、段階を踏んでからそれぞれの画法の勉強に入るのがセオリー。

前述しましたが、4年制コース・2年制コースのいずれかから選ぶことができます。

入学金として20万円前後、その後は年間授業料として19万円〜20万円となり、プラス画材代が必要と考えて間違いないでしょう。

ここから先は筆者の周囲にいる美術大学出身のプロに基づく考え方になりますが、美大に進む場合は、イラストレーターまたは漫画家としての人生設計をある程度する必要がある…とのことです。

プロとしてデビューしているかたのほとんどが、学びと並行して自分なりの作品作りを行なっており、ハードなスケジュールをこなして商業作家にいたっているのだとか。

金銭的な問題よりも、時間や自分自信の集中力といった課題のほうが、実は重要になってきます。

また、学ぶ範囲も非常に広いため、作品に応用する知識を選別する能力も必要になってきます。

勉強し慣れているかた、集中力に自信のあるかた、オンオフの切り替えが得意なかたにとっては、一般的なコミック系イラストの通信講座よりもはるかに多くのことを吸収できるでしょう。

あまりこういったことに自信がない…というかたは、月額制の簡単な通信講座から意欲を高めていき、最終的には専門的に学ぶという道筋を立ててもよいかと思われます。

まとめ

社会人が絵を学ぼうとすると、ご自宅でスキマ時間に学べる通信教育が選択肢の第一優先に入ってくることでしょう。

ここでは、コミック系で展開されているサービスと本格的な大学の学科とを対比させて紹介しましたが、最も重要なポイントは、「学ぶモチベーションを維持できるか・時間を確保できるか」ということです。

イラストの通信講座から気軽に始めたいとお考えのかたが大半かと思いますが、意欲の向上に繋がっていけばと思います。






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