コミックイラスト通信講座の大御所・パルミーの徹底解説
ペンタブ本体のプレゼントキャンペーン・ペイントソフト"クリスタ"との連携で話題となっているイラスト通信講座「パルミー」。
宣伝を目にする機会も多く、イラストレーターや漫画家を目指す人にとっては気になるところです。
この記事では、講座としての様々な特徴・メリットやデメリット・パルミーにしかないプランの紹介を行います。
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通信講座「パルミー」の特長
コミックイラストや漫画家志望者を意識・学生にも支持を得ている「パルミー」。
コースごとに全期間の授業料をまとめ払い・またはカード会社の分割払いを利用することになるため、この値段で本当に力がつくのだろうか?
という疑問がわきます。
まずは特長から解説します。
好きな授業を選べる
パルミー最大の特長は、学びたいことを絞ってピンポイントで学習できることです。
キャラクターの描き方については特に細分化されており、部位ごとの身体の描き方・年齢別の描き分け・魅力的なデザインなど、講座ごとに目的を絞っているのが特徴。
イラストや漫画を描く上で把握した弱点を、集中的に克服することができます。
学ぶ上で明確な目標があるかたに、特におすすめできます。
生放送で学ぶことができる
全期間にわたって生放送授業を6種類以上行っており、学生も参加する形で学ぶことができます。
授業の途中または最後に作品講評もあり、公開授業で添削を受けることも可能。
普段から動画配信サイトなどに慣れ親しんでいる若年層のかたには、理解しやすくモチベーション維持にもつながる構成となっています。
娯楽感覚で楽しく授業を受けられるのが、パルミー最大の特長です。
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イラスト通信講座としてのメリット
ここからは、イラスト通信講座としての評価・メリットを重点的に解説していきます。
有名講師が多数在籍
生放送授業を受け持つのは、商業誌で連載中の中堅作家・ソーシャルゲームでの依頼実績を多数持つプロクリエイターなどです。
Twitterで積極的に情報発信をしている講師も多く、SNS界隈ではいずれも一定の知名度を誇るのが、安心できるポイントと言えます。
講師の作品もpixivで多数確認することが出来、「自分の欲しい技術を持っているかどうか」という確かな信頼にもつながります。
実践的なテクニックを学べる
指導内容の傾向としては、基礎的なことはある程度簡略化・なるべくすぐに使えるテクニックや技術を流し込もうとする意図が見られます。
イラスト通信講座を利用した人に多い不満材料として「ペイントソフトの基礎操作や絵の技術の基本的なことで終始してしまった」というもの。
パルミーの講座であれば、手慣らしでお絵かきしている人が確実に仕上げ・投稿へとステップアップできるよう、必要なことを教えてくれます。
プロの使っている技術をすぐに吸収したいかたにおすすめできます。
過去の生放送授業も繰り返し視聴可能
人気の講座については、同じテーマで毎年生放送をしています。
すでに最終回を迎えたシーズンの講座についても、一度受講を開始すれば、期間中何度も視聴可能。
予習・復習を入念に出来るため、イラストの技術向上のためにより多くの時間を割ける人ほど、講座から得るものは爆発的に膨らみます
パルミーで不安に思うこと
一方、この講座ならではの不安点があるのも事実です。
最も気になるのは、講師の画風が偏っていること。
デジタルメイキングを中心にアニメ塗り~厚塗りなどの講座が多数存在しますが、いずれも少年少女誌風のデフォルメの強い絵柄であることは、注視すべきポイントです。
リアルタッチのイラストや青年誌での漫画家デビューを目指している人は、別の講座を選ぶか・受講と平行して独自の練習をする必要があります。
次に挙げられるのが、添削をしてもらえる機会が少ないことです。
生放送中に取り上げられる生徒の作品は限られており、平均すると4~5点程度。
放送終了後の個別指導はなく、技術向上に向けたひとりひとりのやるべきアクションを把握しにくいのがネックです。
最後に言えるのは、講座を修了したかたの進路が不明瞭なことです。
公式サイト・口コミなどで「プロとして生計を立てている受講者」の情報が一切なく、スキルアップを強く意識しているかたにとっては不安に思うポイントです。
商業誌などとの連携も薄く、イラストや漫画の技術でプロデビューしたいかたは、積極的な作品のアップロードや雑誌投稿などは欠かせません。
総じて、自学自習が出来るかた・ある程度イラストを鑑賞したり描いたりしていて画風の知識があるかたに、パルミーの講座は向いていると言えます。
月謝制とは何か
パルミーが2017年末ごろから始めた「月謝制プラン」。
毎月9,800円で学び放題という、イラスト通信講座としては画期的な料金プランです。
その詳細や口コミを紹介します。
プランの内容
前述した通りの金額を毎月支払うことで、すでに放送終了した講座のリプレイ・生放送中の授業の両方を視聴することができます。
受けられる講座は35種類・200時間相当で、それぞれの講座をすべて単体で受講すると約40万円相当になります。
短期集中で学習したい人ほどお得なプランで、2018年1月現在、すでに200万人が加入しているとのこと。
加入から最初の24時間の間は請求がかからず、無料でお試しすることもできます。
月謝制のメリット
月謝制で閲覧できる講座として、同じ内容でも違うコンセプト・違う講師を採用したものを、最低2種類用意されています。
学びたい内容やお気に入りの講師を見つけるまで、”講座のつまみ食い”を出来るのがうれしいポイント。
もし自分には合わないと感じた場合、最短1ヶ月で受講をやめることもできます。
もちろん、学習計画やイラストの基礎知識によっては、1ヶ月の受講で事足りるというかたもいます。
初学者~準プロまで、様々なニーズに対しておすすめできるプランと言えます。
気になる点
月謝制では、パルミーサイト内にあるすべての講座を受講できるわけではありません。
一部の著名なイラストレーターまたは漫画家を招いた講座については、月謝制見放題の対象外になっています。
加入を検討しているかたは、月謝制対象の講座一覧を事前にじっくりチェックしておくか、お試し期間中にそれぞれの講座を軽く視聴してから決断しましょう。
パルミー講座加入で悩んでいるかたへ
是非加入してみたいけど、いまいち決心がつかない…というかたには、サイト内で無料受講できる講座から試してみることをおすすめできます。
コミックイラスト初学者であれば、この講座だけでも一定のレベルへと到達することが可能です。
他におすすめできるアクションとしては、パルミー公式Twitterから、講師の個人アカウントをフォローしておくことです。
講師それぞれのプチテクニックや初心者向けのミニ講座・さらにはイラストや漫画を職業にする上での心構えについてのつぶやきが豊富で、イラスト好きにとってはまさに見逃せない内容となっています。
まとめ
初学者から準プロまでの「これを学びたい」にぴったりと合わせてくれるのが、パルミーのうれしいところ。
イラスト通信講座としては異例の月謝制プランを導入してから、若年層のお絵かきさんに支持を集めています。
一方、プロを本気で目指す人にとっては、他の通信講座との比較検討の余地はあります。
まずは無料講座の受講や講師陣のTwitterアカウント・24時間お試し加入などで、自分に合うかどうかを見極めましょう。