デジタルコミック制作には欠かせない、ペンタブレットの選び方
デジタルペイントソフトの導入に伴い、今や漫画家さんの大半が紙とペン、ではなくPCとペンタブ、又は液タブで作品を制作しています。
なぜここまで急激に開拓が進んだのでしょう。
その理由は何といっても、そのお手軽さにあります。
夜中に画材が足りなくなる心配もない、トーンを貼り直し無駄にすることもない、保存も入稿もワンクリック。
そんな万能なデジタル制作に欠かすことのできないツール、ペンタブレットについてご紹介します。
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ペンタブはどこで買えばよいの?
以前はよほど大手の家電量販店でしか購入することができませんでした。
そのお値段もPC一台買えるのでは、というくらい高級な代物でした。
デジタルコミックの普及に伴い、今では街の画材屋さん、アニメグッズショップなどでもお手頃に購入することができます。
値段はメーカー、機能によって千差万別ですが、趣味で同人誌を制作するくらいの利用頻度であれば諭吉さんでお釣りがくるくらいのお値段です。
持ちやすさ、書き味にこだわったプロ向けなどはそれこそ今でもPC一台分のお値段は致しますので、目的・用途に合わせて好みのものを選ぶのがおすすめです。
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そもそもペンタブって何?
ペンタブレット、縮めてペンタブ。
PCに繋げて使う「紙」と「鉛筆」をイメージしていただくと解りやすいかと思います。
要は、タッチセンサーつきの紙に専用の電流を流す鉛筆で描いた絵が、PC上に反映されるというわけです。
似た機能を持つ液タブ=液晶タブレットとは、紙を介さず、センサー付きのPC画面に直接描画ができる鉛筆を指します。
手軽さで比較すると、紙要らずで直接PCに書き込める液晶タブレットの方が便利なように思いますが、PCとセットで用いることが使用前提のためどちらかが壊れれば
それまでです。
ペンタブレットは壊れてもタブレット自身を替えれば事足りるため、経済的であると言えるでしょう。
ペンタブ選びのコツ
鉛筆でもそうですが、やはり手に馴染むことが肝要と言えます。
大きさも文庫本大から大学ノート大まで様々なため、ご家庭のデスク回りに合った大きさを選ぶと良いでしょう。
ただし、あまりに小さいものはその分描画範囲も狭く、画面いっぱいに絵を描きたい人などにはおすすめできません。
また、使うデジタルソフトとの相性もあり、筆圧が極端に強い人、弱い人などはタブレット側・ソフト側両方で筆圧検知の設定を微調整する必要があります。
近頃のデジタルソフトは自動手ぶれ補正などの機能が充実しているため、設定をいじりながら自分好みの線を探すのも楽しいかもしれません。
メーカーによる生産終了、こんな時は?
愛用しているペンタブが生産終了し、保証も修理も受けられない中、締め切り間近で突然反応しなくなった。
初期インストールに使ったドライバCDはとっくに紛失した。
だけど使い慣れたペンタブを手放したくない、そもそも店はもう閉まっている…。
そんな時は、購入当時のレシートなどで型番を確認し、メーカーのHPにアクセスしてみましょう。
過去数年のものであれば、HP上から無償でプログラムを再インストールできます。
手順としては、
・一度、PCに入れた反応しないタブレットプログラムをアンインストールする
・タブレットの型番・PCの情報などをHP上で入力
・該当プログラムが自動で検出される為、ダウンロードし、解凍の後インストール。
これで再びお気に入りのペンタブを使う事が出来ます。
お困りの際は試してみて下さい。
まとめ
今や、Gペンやスクリーントーンなど、手で描かれていた漫画の迫力と同等、またはその迫力を上回る描画が可能になったペンタブレット。
PC一台あればいい、そのお手軽さも相まって、百を超える種類のものが出ています。
その中から自身の手に馴染む、相性の良いものを見つけるのは並大抵ではありませんが、値段の大小にこだわらず、慣れていくうちに愛着がわき、世界に一つだけの「自分の線」が描ける日がきっと来ます。
どうぞ良きペンタブライフを!