ノートPCの液晶モニタが壊れたときの、対処法まとめ
モバイルPCの液晶モニタを壊してしまった!
というトラブルは、誰でも一度は経験するそうです。
そんな時に慌てないよう、事前にすべきこと・モニタの修理に関する知識は持っておきたいものですね。
ここでは、知っておくと慌てずにすむ・液晶モニタが映らなくなった時の対処や修理について、ポイントを押さえてお伝えしていきます。
ひとまず外部モニタにつなぐ
ノートPCのモニタが破損・映らなくなってしまった場合、修理前に念のためバックアップをとっておきましょう。
ビジネス用マシンの場合は、機密データが含まれることもあるので、ことさらデータ移行/本体内部に残さずにしておく必要があります。
いずれにしても、何らかの手段で液晶モニタに出力しないことには、始まりません。
TV/デスクトップPCのモニタへの接続
外部モニタへ接続することのメリットは、バックアップ操作ができることにとどまりません。
きちんと動作すれば「修理が必要なのは液晶モニタだけだ」と判断できるので、修理の流れや予算を想定しやすくなります。
ここでたいていの人は、接続用ケーブルが必要になるでしょう。
テレビ/PC用モニタの接続端子はもちろんのこと、ノートPC側の端子をよく見ておく必要があります。
端子の種類は、ご存知の通りVGA/DVI/HDMIと大きく3種に分かれますが、HDMIが曲者。
比較的新しいモデルのノートPCには、従来より小型化した端子「mini HDMI」という規格が搭載されている可能性があります。
当然、出力側は上記規格に対応したケーブルが必要。
間違えやすいポイントなので要注意。
ケーブルを安く・早く入手できるのはAmazonですが、該当のPCを持ってお近くの家電量販店に相談するのが最も確実でしょう。
修理窓口があれば、ついでに修理見積りもしてもらえますし、その後の対応が楽になってきます。
バックアップ法
Macについては後述するため、ここではWin搭載マシンについて述べます。
音楽データが大量にある…などといった場合は、外付けHDDがおすすめです。
外部記憶装置を選ぶなら、USBメモリという選択肢もありです。
転送速度の速いUSB3.0対応のものであれば、大量のデータでも手早く移せるので便利。
ブラウジングやオフィスで作成したデータしかないという際は、オンラインストレージ(DropBoxなど)が気軽でいいでしょう。
ただし、セキュリティ面での不安は払拭しきれません。
お仕事のデータを映したい場合は、外部メモリを選択したほうがよさそうです。
Mac Bookの注意
Macマシンの修理依頼は、きちんと理解していないとトラブルになることがあります。
修理依頼するとデータは消える!
まず心得ていただきたいのは、「たとえ液晶モニタのみの修理だけでも、修理の際にマシンは初期化される」ということ。
サポートセンターなどで説明を受けることになりますが、ここを聞き逃してそのまま修理に出してしまう方が多いそうです。
となると、やはりWinマシンと変わらずバックアップが必要になるのですが…データの保存先としては、下記の3つが挙げられます。
- iCloud
- “Time Machine"を使った外付けHDD
- DropBox等オンラインストレージサービス
この中でおすすめできるのは、下記2つの方法。
appleの公式サービスなのに、なぜiCloudをおすすめしないのか…その理由は、写真と音楽の保存方法・保存先にあります。
まず写真についてですが、iCloudフォトライブラリ/Mac側のフォトライブラリと2種類あり、同期とバックアップの違いが非常に分かりづらいと言われています。
実際に、必要な写真のバックアップがとれておらず、修理後にサポートセンターと1~2時間話し込む羽目になったという体験談も。
次に音楽ですが、iCloudでは音楽データの保存はできません。
iTunesで購入した曲の履歴は残りますが、CDからインポートした曲は、iCloud以外のストレージに保存しておく必要があります。
このように考えてみると、iCloudでのバックアップにはまだ行き届いていない点が多くあります。
よほどデータが多い場合は、外付けHDDを選択すべきでしょう。
修理業者はどこが早い&安い?
さて、気になるのが修理にかかる時間と費用。
ここではざっくりと、メーカー/民間修理業者の対応を述べます。
修理にかかる時間・費用の平均
結論から言えば、持ち込み/配送修理問わず、時間は1週間~10日。
費用の平均は3~4万円で、液晶モニタ以外の故障部位が見つかった場合はさらに加算されることになります。
なぜこれほどの時間と費用がかかるのか。
それは、液晶部の在庫とかかわってきます。
修理業者側としては、「液晶モニタの交換自体は非常にカンタン」とのこと。
しかし、お使いのマシンに対応する液晶パネルの在庫がないと、それの取り寄せの時間がかかります。
メーカーで対応する場合も、修理部門で在庫を保管していることがなく、製造部門の倉庫への発注が前提となるわけです。
これはつまり、製造が終了しているような古い機種になると、液晶パネルの在庫がなくなっている/取り寄せにより時間がかかるという可能性も示唆しています。
あまりに古い機種の場合は、買い替えるという選択もアリでしょう。
おすすめは「液晶修理屋!」
民間業者で口コミ評価が高いのは、「液晶修理屋」というお店。
各メーカーの液晶パネルが潤沢にそろっているので、1週間以内での修理も可能とのこと。
費用も最安で1万円台と非常にお得で、対応も丁寧だそうです。
「故障しているのは液晶モニタの部分だけ」と確定したら、こちらに依頼してみてはいかがでしょうか。
自力で修理するのはあり?
自分でモニタを修理する方法は、Youtubeを含む多くの動画サイトで公開されています。
前述したように、お使いのマシンに対応する液晶パネルさえ入手できれば、ご自宅で直すことも不可能ではないでしょう。
一般に、下記のメーカーのマシンであれば、個人でもパネル入手できるといわれています。
- 東芝
- NEC
- Acer
- DELL
いわゆる従来のノートPC、マザーボードがキーボードの下に入っているタイプのマシンであれば、自力修理は十分可能ですが…最近人気の"2 in 1″モデル、つまりタブレット/キーボードに分離するタイプは、素直にメーカーに任せるのがベスト。
こういったタイプの液晶モニタの故障は、ソフトウェア・チップセット等内部ハードの破損の可能性が十分に考えられるからです。
間違っても、自分で分解することのないようにしましょう。
メーカーの保証対象外になってしまいますし、各種サポートによる修理費用サービスを利用できなくなります。
まとめると、従来型のノートPCは自力修理できる可能性あり。
費用を抑えたい・なるべく早く使えるようにしたいかたにはおすすめ。
“2 in 1″タイプのPCは、必ずメーカー修理の依頼をすること。
このようになります。
まとめ
ポイントは、修理前に外部モニタへ接続・バックアップ操作を必ずしておくこと。
自力修理を無理に選択せず、信頼がおけて対応も早く・価格の安い民間業者に依頼するか、メーカー側の対応に期待することです。
現在すでに液晶モニタが壊れてお困りというかたも、慌てずにひとつひとつポイントを押さえていきましょう。
万一の備えとしてこの記事がお役に立てれば、幸いです。