プロダクトデザイナーになるためのデザイン専門学校・大学はどう選べば良いか

専門学校で学ぶ

デザイナーになるためにはどんなコースがあるのでしょうか。

一般的にはデザイン関係の事が学べる大学か専門学校へ行ってから就職する事になります。

では専門学校と大学にはどんな違いがあって、どちらがデザイン業界への就職には有利なのでしょうか。

これを調べてみました。

また一口にデザイナーといっても様々な職種があります。

この中でプロダクトデザイナーは他と少し違った特色があります。

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デザイナーになるための方法は

デザイナーになるためには普通はデザイン系の専門学校か大学に入学して技術・技能を学び卒業後は企業に入ってそこでデザイナーとして仕事をするというコースになります。

これらの他にもデザイン関係の事が学べる民間スクールがあるので(デザインとは無関係の)大学に通いながらあるいは働きながらそういったスクールでまたは独学で技術を得る方法などもありますが専門学校等で学ぶ場合に比べると就職において不利です。

デザイン系専門学校はどんな所

デザイナーを目指す人のためのカリキュラムが組まれていてそのための実践的知識・技能が得られるのが専門学校です。

ただし学校によってはデザイナーだけではなくイラストレーターや漫画家・アニメーターといった職業を目指すコースを設置している所もあります。

従って学校や学科の名前にデザインとついていなくてもデザイン関係のコースを設けている所もあるのでデザイン関係の専門学校を探す場合は、漫画・アニメーターあるいは映像関係の専門学校も探すと良いでしょう。

また後述するプロダクトデザインの場合は工業との関連が深いので工業・工芸関連のところも調べる事をおすすめします。

デザイナーやその関連職業に就くには専門学校以外に美術系大学に進学する方法もあります。

大学と専門学校どちらが有利か

大学と専門学校では教育の目的・内容が違います。

大学は基本的に学術的研究を行うための人材を養成するところです。

特定の職業訓練・教育を行うのが目的ではないので基礎的な教養を学ぶ事に重点が置かれます。

それに対して専門学校はそれぞれの分野での即戦力となる人を養成するのが目的です。

そのため実践的な技能・技術の基礎を学びます。

また入学に関しては専門学校でも入試や書類審査などがありますが大学に比べて入るのは楽といえます。

ただし専門学校の方が途中で脱落してしまう人が多い傾向があります。

デザイン系の専門学校は就職に関して関連の業界・企業と強いつながりを持つところがあり、また就職に関しての強い支援体制も整えているので就職に関して大学より有利だと考えられます。

ただし就職先によっては大卒の方が有利になる場合があります。

デザイナーとして働く就職先の一つとして広告代理店や大手企業の広告宣伝部がありますが、これらところは専門学校からはほとんど人を採用しないので大卒が圧倒的に有利です。

また自動車や航空機などの大型工業製品のデザインをするためには大手のメーカーに入社する必要がありますが、これらの会社も採用はほとんど大卒になるため専門学校卒は不利です。

大学か専門学校か選ぶ場合は卒業後の進路まで考慮して選ぶ必要があります。

以上のように進路によっては大卒と専門学校卒で有利・不利がはっきりしている分野もありますが、一般的にはデザイン関係の仕事に就きたい意志がはっきりしている場合は専門学校、そこまで強くデザイン関係の仕事をしたいと思っていない場合は大学を選ぶと良いでしょう。

学ぶ事の内容

専門学校ではデザインに関する知識と技術を学ぶための授業や実習が行われます。

後に紹介しますがデザイナーの仕事は多岐に渡り各分野で必要とされる技術や技能は細分化されています。

全ての分野において基礎的な技術・知識は共通しているのでそれらに関してはどのようなコース・学科においても学べますがデザインの対象によって必要な技能は異なってきますから学校によってコースによって得意とする分野が異なり教育の内容も異なってきます。

専門学校に行くならその学校が対象としている分野がどれかをきちんと検討して選びましょう。

わかりやすい例としては自動車のデザインがしたいのでカーデザインのコースを設けている学校に行くという具合です。

なお大学に対しても同じ事がいえます。

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デザイナーの仕事

デザイナーといってもその仕事は多岐に渡ります。

以下のような仕事があります。

  • グラフィックデザイナー
  • Webデザイナー
  • プロダクトデザイナー
  • インテリアデザイナー
  • ファッションデザイナー
  • キャラクターデザイナー
  • ヘアメイクデザイナー

代表的な物の内容について簡単に述べます。

グラフィックデザイナーはポスターやチラシ、雑誌の広告など印刷物や紙媒体のデザインをする仕事でデザイナーと聞いた時真っ先に思い浮かぶ仕事でしょう。

Webデザイナーは近年になって出てきた分野でウェッブサイトをデザインする仕事です。

クライアントの要望・目的にあったサイトをデザインする事が求められます。

インテリアデザイナーは家具などのインテリアのデザインが仕事ですが、実はそれだけでなく建築物の内装全体の企画・設計を行うのが仕事です。

さてここまでに紹介した分野は美術関係の知識や技能が求められる仕事ですが、デザイン関係の中でこれらに加えて工業技術等の知識が求められる少し異質な分野があります。

それがプロダクトデザインです。

プロダクトデザイナーとは

食器や文房具などの生活用品や家電製品や家具など身近な物から車や船舶、航空機などの大型の機械製品まで身の回りにある様々な製品のデザインをするのがプロダクトデザイナーです。

人間が作り出すあらゆる製品のデザインをする仕事だと言えます。

他に工業デザイナーまたはインダストリアルデザイナーという言い方もされ、ほとんど同じ意味で使われますが厳密には工業デザイナーはプロダクトデザイナーに含まれる概念です。

プロダクトデザイナーの内、自動車・航空機、家電製品・事務機器などの機械的なもののデザインをするのが工業デザイナーとされます。

元々はプロダクトデザイン=工業デザインだったものが、デザインする製品がどんどん増えていった結果こうなりました。

プロダクトデザイナーになる方法

先述したようにデザイナーになるためには美術系大学かデザイン関係の専門学校で学びます。

この点プロダクトデザイナーは他のデザイナーと少し違うかもしれません。

大学の場合デザイン関係の学科は芸術学部、美術学部等にあるのが普通ですがプロダクトデザイン関係については工学部などに設置されている事があります。

例えば千葉大学の工学部にはデザイン学科があります。

これはデザインの対象が工業製品なので工学系の知識が必要になるためです。

専門学校でもそのためのカリキュラムが組まれている事があります。

この観点から進学先を考える場合、大学では工学部系の学部も調べるべきですし専門学校でもプロダクトデザインに合わせたカリキュラムを持ったところを探すべきです。

またプロダクトデザインの中でも自分がやりたい特定の分野が決まっている場合、例えば自動車関係のデザインがやりたいなら「カーデザイン」そのものを扱っている大学・専門学校もありますので分野を絞って探す事をおすすめします。

就職先はどこか

卒業後はメーカーやプロダクトデザイン制作会社などに入社して企業内デザイナーとして働くことになります。

自動車や航空機関連のデザインをしたい場合は、それらの製品を作っている大手メーカーに入る必要があります。

こういったメーカーはほとんど大卒しか採用していないので、大学の関連学部・学科で学ぶ必要があります。

この点専門学校卒やまして独学の場合は非常に不利です。

ただし専門学校卒を採用しているデザイン事務所には大手メーカーと提携している所があります。

そうした所に入れば大型工業製品のデザインが可能です。

まとめ

デザイン関係の仕事には様々なものがあります。

そういった仕事をするために大学または専門学校で学ぶ必要がありますが、就職する先の会社や職種によって大卒が有利になる場合もあれば専門学校卒が有利になる場合もあります。

また各大学・専門学校にも得意としている分野が違うので学校選択の際にはそれをしっかり調べて選ぶ必要があります。

デザイナーの中でプロダクトデザイナーは特に理系・工業系の知識も必要とされる職種でこれになるための学校選びも違ってきます。






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