モニタアームの購入を検討する前に知っておきたい5つのポイント

液晶モニタ

モニタアームは便利ですが、よく知らないまま買ってしまうと失敗し易い道具でもあります。

特にディスプレイの取り付け規格や固定方法などが自分の手持ちのディスプレイや机の条件に合わないものを買ってしまうと、全く使えない事も珍しくありません。

今回はモニタアームを始めて購入する際に、予め知っておくと便利な事や調べておくと便利な事についてまとめました。

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モニタアームを購入する前にチェックしたいポイント

新たにモニタアームを購入することを検討している場合、次のような点について気にしておくことで購入後に「取り付け出来ない」「支えられない」などのトラブルを減らすことができ、より円滑に作業を進めることが出来るようになります。

  • モニターの固定方法
  • アームの耐荷重
  • 机への固定方法
  • 用途と軸の数の関係
  • アームの固定方法

以上5つのポイントを気にしておくのがおすすめです。

これらのポイントの調べ方が不十分で、自分が使う予定のディスプレイや机に合わないものを購入してしまうと、取り付けの際に上手く行かない事がある他、様々なトラブルの原因になります。

特に、机への固定方法に関しては、無理に取り付ける事で机の天板が破損したり、取り付けたディスプレイが脱落したりする事による破損やケガに繋がる事もあるため、事前にしっかりと調べておき、取り付け時にも細心の注意を払う必要があります。

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モニターを固定する規格が合っている?

モニタアームを購入する前に調べておきたいポイントとして、アームにディスプレイを固定する際に使用する規格が適合しているかという点があり、これが適合した物同士でないと、アームにディスプレイを固定する事が出来ません。

アームへディスプレイを固定する方法としてはVESA規格と呼ばれるM4ネジを用いたネジ止めによる固定方法が広く使われていて、ディスプレイの大きさに合わせて大きく分けて3種類、75mm×75mm、100mm×100mm、200mm×100mmが存在している他、更に大型のディスプレイを固定するためのより大型の規格が用意されています。

フルHDのディスプレイの場合には多くの場合で100mm×100mmの規格が多く、モニタアーム側も大抵はこの規格に対応した製品がメインになっています。

この確認を疎かにしてしまうと、折角購入したモニタアームにディスプレイを取り付けることが出来ない事があるため、事前に調べておくようにしましょう。

VESA規格の変換用アダプターもあるため、サイズ違いも安心

VESA規格のサイズが異なっている場合、そのままでは固定することが出来ませんが、一部のメーカーから発売されているサイズ変換用のアダプターを間に噛ませる事で間接的に固定することが可能です。

100mm×100mmに対応したアームを、200mm×100mmに変換するアダプターなどもあるため、30インチオーバーの大型ディスプレイをそれ以下のサイズに対応しているアームに取り付けることも可能ですが、大きなサイズのディスプレイを小さなサイズにのみ対応したアームに固定する場合、アームの耐荷重をオーバーしてしまう事があるため、注意が必要です。

アームの耐荷重に見合っている?

モニタアームを安全に取り扱うために注意したいのが、モニタアームの耐荷重能力に対して、取り付けるディスプレイの重さが合っているか、という点です。

耐荷重はアーム1本に対してどのくらいの重さのディスプレイなら安定した取り付けが可能になるかの目安になり、耐荷重を超過したディスプレイを取り付けると、アームの高さが維持できなくなってゆっくりと下がっていってしまったり、その場でディスプレイが一気に落ちて机の天板にぶつかってしまったりするといったトラブルの原因になるため、耐荷重をオーバーしないように構成する必要があります。

モニタアームの多くは耐荷重がディスプレイ1枚当たり4~8㎏前後が多く、これはフルHDのディスプレイ1枚をアームに取り付ける場合に少し余裕がある程度の耐荷重になります。

大抵は5㎏程度の耐荷重を持ったモニタアームなら十分ですが、大きなディスプレイを利用する予定の人はもう少し耐荷重の多いアームを選択するのがおすすめです。

机への固定方法は対応している?

机への固定方法もモニタアームを選ぶ際には重要なポイントの1つになります。

モニタアームを机に固定する方法としては、大きく分けて2つの方法があります。

  • 天板などを万力のようにして挟んで固定するクランプ式
  • 天板に空いた穴を使って固定するグロメット式

の2種類が最もポピュラーな固定方法です。

どちらの固定方法にも共通して言えるのは、対応可能な厚さには上限と下限があるため、それをクリアする必要がある点と、天板の種類によってはどちらの方法も使用できない製品があるという点については理解しておく必要があります。

手軽さにおいては、挟み込んで固定するだけで利用できるクランプ式が便利なため、基本的にはクランプ式が主流の1つになっています。

それに対してグロメット式は天板の加工が必要な場合がありますが、穴を利用して下からケーブルを通しアーム内を経由してディスプレイに繋ぐことが出来るため、ケーブル類をすっきりとまとめる事が可能なアームがある点が大きな利点の1つになっています。

用途と軸の数は合っている?

その他、自分の考えている用途とモニタアームに搭載された軸の数もモニタアームを使っていく上での便利さを決めるポイントの1つになります。

基本的にはアームに内蔵された軸が多い=可動部位が多いという事に繋がるため、軸の多いモニタアームはフレキシブルに画面を移動することが出来る傾向があるため、画面を頻繁に動かす予定の人はある程度軸の数が多いアームのほうがおすすめです。

例えば、PCでの作業時は画面を引き出し、それ以外は奥へと移動させる使い方をする場合には4軸程度あった方が簡単に動かせるため便利になります。

逆に、画面を縦に二つ並べるだけが目的で、画面を引き出したり、逆に机の奥に移動させたりする予定がない場合には、高さ調整と傾き調整の2軸のみのアームが、安定感が強くなるためおすすめです。

最近のモニタアームに多いのは動かす頻度が高めの場合には4軸、移動は最低限の場合には1~2軸の製品が多めになっています。

アームの固定方法は合っているか

軸の数と一緒に重要になるのが、アームの角度をどう固定するかという点です。

アームの角度を固定する主な方法としては、ネジを締めることによって摩擦を生み固定する方法と、アームに内蔵したガススプリングを用いた固定方法の2種類があります。

ネジ締めによる固定方法の利点はモニタアーム本体の価格が抑えられるため、全体的に低価格である点ですが、代わりに力加減が難しく、強めに締めたつもりでも意外と緩くなっていて角度が変わってしまうといったトラブルが多い点があります。

対するガススプリングを用いた固定方法は、アームの規模の割に価格が高くなってしまうというデメリットがあるものの、常に安定した固定が可能なことに加えて、動かしたい時は余計な操作なしで強めに力をかければすぐに動かせる点が大きなメリットになっています。

そのため、動かす頻度の少ない人はネジ締めによる強固な固定、動かす頻度が高い人はガススプリング式による固定を採用しているモニタアームを選ぶのがおすすめです。

おすすめのモニタアーム「FLEXIMOUNTS M01」

シングルディスプレイ用のモニタアームで悩んでいるのであれば、選択肢の1つとして「FLEXIMOUNTS M01」をおすすめします。

付属のレンチを用いて調整可能なガススプリングを内蔵しており、スムーズな移動としっかりとした固定を両立しているモニタアームです。

また、アーム内部にケーブルを通すことが出来るため、ディスプレイを動かしてもケーブルが邪魔になる事が無い点も利点の1つです。

対応しているディスプレイのサイズは10~27インチまで、耐荷重は1.5~5㎏までとなっていて、ディスプレイの固定方法はVESA規格の75mm×75mmと100mm×100mmの2種類に対応しているため、かなり幅広い種類のディスプレイを取り付けることが可能です。

机への固定方法はクランプ式とグロメット式の両方が選択できるため、自分の机のスタイルに合った方法を利用できます。

価格は5~6,000円とシングルディスプレイ用としては若干高めな設定になっていますが、安定感はとても優れているため、おすすめのモニタアームです。

まとめ

モニタアームはVESA規格や耐荷重、各部位の固定方法など面倒な要素も多いですが、その分だけアームを導入した後はそれ以前には戻れないほど快適に使えるようになります。

また、モニタアームを導入することでPCを使わない時は机の上を広く使えるようにすることが出来る他、机の上の掃除が格段に楽になるため、机でPC作業以外の事をする予定の人にもモニタアームはおすすめです。






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