モニタアームを取りつけるときの注意点は?  注意したい4つのポイント

液晶モニタ

モニタアームは、液晶モニタをもっと自由に使うための便利な商品ですが、これを取りつけるときは、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

せっかく使うのなら、正しい方法で取りつけて、不具合やデメリットをなくしておきたいものです。

では、モニタアームを取りつけるときは、どんなことに注意すればよいのか、詳しく説明していきましょう。

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設置場所と商品の種類を確認しよう

モニタアームを取りつけるときは、まず最初に確認しておくべきことがあります。

それは、設置したい場所と、取りつけるモニタアームの種類です。

一口にモニタアームいっても、その種類は多くあり、どの商品を選ぶかによって、動かせる範囲が違ってきます。

例えば、水平型の商品を選んだ場合は、左右の動きは自由にできますが、上下の動きには弱くなります。

水平型は、あくまでも横の動きを優先した商品なのです。

一方、垂直型の場合は、上下の可動域が広がる代わりに、左右にはあまり動かすことができません。

しかし、水平垂直型を選んでおけば、左右の動きにも上下の動きにも対応できるため、より自由度が高くなります。

このように、モニタアームは商品によって異なる特徴があるので、設置場所の環境と照らし合わせて、最も適した商品を選ぶ必要があるのです。

場所に合った商品にしよう

モニタアームを使用する環境は、人によってさまざまです。

例えば、机の周辺が広く、モニタアームを自由に動かせる場所に設置するなら、できるだけ多くの方向に対応した商品があると、とても便利に使うことができます。

どこにでも自由に動かして、自分が使いやすい位置に液晶モニタを移動できるのです。

そのときは、軸の数にも注目しておきましょう。

4軸のモニタアームは可動域が広いので、動かし方の選択肢はより多くなります。

しかし、もし狭い場所で使う場合は、いくら自由度の高い商品を設置しても、そのメリットを十分に引き出すことができません。

場所が狭く、横にはあまり動かせないような環境であれば、水平型は不適切な商品になってしまいます。

このように、設置場所によっては相応しくない商品もあるので、じっくり検討して、相性のよい商品を取りつけるようにしましょう。

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固定方法に注意しよう

モニタアームを取りつけるときは、その固定方法に注意してください。

固定方法は、主に3つあります。

最も一般的なものは、机などを金具で挟んで固定するクランプ式です。

挟むだけで済むこの方法は、誰でも簡単にできるというメリットがあるため、3つのなかでは特に人気があり、種類も多くなっています。

あとの2つは、設置場所に穴が必要となる、ネジ固定式とグロメット式です。

ネジ固定式はネジ、グロメット式はボルトを使用する固定方法ですが、どちらも少し難易度が高くなっています。

というのも、設置場所の机に穴を開ける作業は、慣れていない人の場合、うまく開けられなかったり、時間がかかったりすることが多いからです。

得意な人はサクサクと済ませてしまいますが、そうした作業は誰にでもできることではありません。

また、穴が開けられない机だったりすると、この固定方法では設置できなくなってしまいます。

しかし、ネジやボルトで固定しておけば、挟むだけの方法よりも安定性は高くなります。

このように、どの固定方法にも、それぞれメリットとデメリットがあるので、モニタアームを取りつけるなら、必ず確認しておくようにしましょう。

クランプ式には補強プレートもおすすめ

クランプ式で取りつけるときは、机にかかる負荷についても考える必要があります。

特に、複数の液晶モニタを同時に使用するマルチモニタ環境にしたいときは、十分注意しておかなければなりません。

なぜなら、液晶モニタが増えれば、それだけ総重量も増えてしまい、机に大きな負荷をかけてしまうからです。

あまりに重く、金具で挟んだ部分だけに負荷が集中することになれば、机はだんだん歪んできます。

これを避けるためには、金具に補強プレートを挟み、接地面積を広くする方法がおすすめです。

重さを支えるための面積が広ければ、机のダメージも少なくなります。

最大耐荷重を超えないように

モニタアームをしっかり固定しておくためには、重さが重要になります。

せっかく取りつけても、重量オーバーの状態だと、アームが重さに耐えられなくなり、液晶モニタの落下などにつながってしまうのです。

液晶モニタは基本的に薄いものですが、見た目よりもかなり重い商品があったりします。

また、先述のようなマルチモニタにするのであれば、重量はさらに増加してしまい、事故が起こりやすくなってしまうのです。

そうしたトラブルを避けるためには、モニタアームの最大耐荷重に注目してください。

この値を超えない重さであれば、しっかり支えることができるため、事故は起こりません。

モニタアームを取りつけるときは、液晶モニタの重さに耐えられるかどうか、必ず確認しておきましょう。

液晶モニタ以外の重さも考慮しよう

モニタアームが支える重さは、液晶モニタのものだけではありません。

それに接続するケーブルの重さもプラスされます。

この点は見落としがちですが、「ケーブルの重さくらい」といった油断は禁物です。

ケーブルであっても、本数や太さによっては、意外な重さになることもあります。

特に、複数の液晶モニタを使う場合は、それだけケーブルの数も多くなるので、最大耐荷重をオーバーしないように十分注意しなければなりません。

そのためには、最大耐荷重ギリギリにしておくのは、あまりよくな方法です。

液晶モニタを何とか支えられたとしても、ケーブルの重さが加わったことで、最大耐荷重を超えてしまう可能性もあります。

重さをチェックするときは、なるべく余裕をもたせるようにしましょう。

VESA規格に対応した商品にしよう

モニタアームの取りつけで重要となるポイントには、互換性もあります。

これは、モニタアームと液晶モニタの互換性です。

もし互換性がない商品だった場合、モニタアームを机に取りつけることはできても、そこに液晶モニタを接続することはできなくなります。

そこで注意したいのが、VESA規格です。

VESA規格とは、世界共通のものであり、液晶モニタとモニタアームを接続するネジ穴の大きさや位置は、この規格で定められたものになります。

つまり、モニタアームと液晶モニタの両方が、このVESA規格に対応した商品であれば、問題なく接続できるというわけです。

すべての商品がVESA規格ではない

VESA規格は世界共通なので、ほとんどの商品はしっかり対応しています。

そのため、よく見ないで商品を選んでも、きちんとVESA規格のものを引き当てている可能性は高いのです。

しかし、だからといって確認しないのはよくありません。

いくら世界共通といっても、すべての商品が対応しているわけではないので、油断しているとVESA規格でないものを購入してしまうこともあります。

そうした商品は少ないですが、モニタアームを取りつけるときは、やはり確認しておくことが大切です。

モニタアームは、液晶モニタと接続できなければ、取りつけても意味がなくなってしまいます。

あとから後悔しないように、必ずチェックしておきましょう。

まとめ

モニタアームの取りつけは、適当に行ってはいけません。

ここで紹介したような注意点を参考にして、確実な方法で取りつけてください。

商品が適切でなかったり、重量がオーバーしていたりすると、せっかく取りつけても、あとから困ることになります。

重要となるポイントを忘れずに確認して、しっかり取りつけるようにしましょう。

モニタアームをうまく取りつけることができれば、より快適な環境をつくることができます。






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