快適な液晶モニタを購入するための4つのチェックポイント
大きな画面で大幅な作業効率の向上ができる液晶モニタ。
近年では自宅で仕事するケースも増えたこともあり、購入を検討する方も多いのではないでしょうか。
いざ調べてみると非常に多くの液晶モニタが発売されていて、しかもただ画面を映すだけにしては複雑な仕様が記載されています。
面倒なのでどれでもいいかと値段だけで買う前に、この記事を一読してください。
使い始めてから後悔する前に、液晶モニタの快適さを決める4つのポイントを紹介します。
液晶モニタの使い勝手を決めるポイント
ここでは液晶モニタを選ぶにあたり、その使い勝手を決めるポイントを整理しました。
ポイントは解像度、画面タイプ、光沢、インターフェースの4つに分けています。
専門用語に抵抗のある方も、後悔しない液晶モニタ選びのために一度目を通してみることをおすすめします。
解像度
おそらく液晶モニタを調べ始めて一番多く目にする言葉であり、そのとっつきにくさから面倒を感じる最初のハードルでしょう。
簡単な解像度の説明と、おすすめの選び方を紹介します。
解像度ってなに?
簡単にいうと画面表示に使われる点の密度が解像度です。
密度が高いほどきめ細やかな画面表示が可能となります。
この点をDot(ドット)と呼び、密度に関しては1Inch(2.54cm)内のDotの数をDPI(Dot Per Inch)という単位で表現します。
しかしDPIという単位よりもFullHDや4Kという表現で目にすることの方が多いです。
FullHDや4Kという言葉が縦と横のドット数を表現しており、そのまま解像度を示すものであるためです。
どういう解像度のものを選ぶのがいいのか?
現在の一般的な液晶モニタはFullHDと呼ばれる解像度で横1920ドット、縦1080ドットのものです。
サイズは23,24インチが最も普及しています。
パソコンでの作業などにおいてはFullHDで充分です。
HDという横1440ドット、縦1080ドットのものもありますが、こちらでは少し荒く感じるのでなるべく避けた方がよいでしょう。
最近では4Kという横3840ドット、縦2160ドットの高解像度のものも登場しています。
FullHDの4倍の解像度ということは高精細すぎることから、パソコンでの作業は正直なところ少し作業しづらいと感じる方が多いです。
そのため映像や画像などを編集するような場合を除いて、FullHDを選択するのがおすすめです。
画面のタイプ
液晶モニタの画面の縦横比には大きく2種類あります。
正方形に近いスクエアタイプと、少し横長のワイドタイプです。
選んでいると大きなワイドタイプに惹かれますが、それぞれのメリットデメリットがありますので一度確認してください。
スクエアタイプ
横幅が少ないので設置場所スペースを画面以外にも有効活用できます。
狭い場所や設置場所の制限があるときにも選択しやすいサイズです。
実はウェブブラウジングや文書作成などの通常使用時では横幅は必ずしも必要ではありません。
ワイドタイプのように画面に複数ウィンドウを立ち上げるような使い方でなければスクエアタイプの方がおすすめです。
その反面マルチタスクな作業をするときには画面のスペースが足りなくなります。
ワイドタイプ
横幅が大きいためエクセルのように横に広がった資料を表示するのに向いています。
複数のウィンドウを立ち上げても邪魔にならないため、動画を見ながら資料を作成するといったマルチタスクな作業をする場合におすすめです。
その分当然スペースは取りますので、場所に余裕がない方は避けた方がよいと考えられます。
最近では縦と横を90度回転できるものもあります。
縦に長いドキュメントを使う場合や、プログラミングをする場合にはこの使い方が非常におすすめできます。
光沢
液晶モニタには光沢にも種類があります。
大きく2種類あって、光沢をするグレアタイプと光沢をしないノングレアタイプがあります。
グレアタイプは見た目も綺麗なので選びたくなるのですが、必ずしもベストな選択ではありません。
それぞれの特徴を紹介します。
グレアタイプ
光沢があるため画面がより鮮明に表示されます。
動画視聴や写真画像を閲覧するなどをメインにする場合にはグレアタイプがおすすめです。
パソコンでの作業などにおいては目への刺激が強く疲労の元となるので注意しましょう。
ノングレアタイプ
光沢がないため目に優しく、パソコンなどの作業をメインにする方におすすめです。
画面の映り込みも少ないため編集作業にも向いています。
最近では画面タイプだけではなく目の疲れの元となるブルーライトを抑制する機能(ブルーリダクション)や、画面のちらつきを抑える機能(フリッカーレス)を持った製品も登場しています。
当然光沢がない分写真や動画などを鮮明に表示するには物足りなくなりますので、そういった用途の場合はグレアタイプを選びましょう。
インターフェース
専門用語でとっつきにくいかもしれませんが非常に大事なポイントなので押さえておきましょう。
液晶ディスプレイに移すためには出力元となるパソコンなどからケーブルを接続するのが一般的です。
その接続ケーブルの端子(インターフェース)にはいくつか種類があり、条件に合致していなければ画面表示ができません。
変換ケーブルなども用意されているケースがありますが、その分の出費や変換ケーブルが上手く動作しないことも多いですので、購入の際によく確認しておくことをおすすめします。
HDMI
現在最も普及しているインターフェースです。
HDレコーダや最近のスティック型の映像出力デバイスでもHDMIが採用されていることがほとんどです。
まずはこれがあれば安心ですが、一部のパソコンでは後述するVGAしか搭載されていないこともあるのでチェックしておきましょう。
普段は意識しないのですがバージョンも複数あり、4Kに対応するには2.0以降のバージョンを選ぶようにしましょう。
ディスプレイポート
少し珍しいのですが、HDMIと非常に見た目が似ていて間違えることが多いポートです。
HDMIが普及する前まではこのディスプレイポート(DP)を搭載した液晶モニタもありました。
目で見て間違えると悲劇ですので、仕様としてHDMIが搭載されていることを確認するようにしましょう。
パソコンなどの出力側がディスプレイポートの場合、HDMIに変換するケーブルは1000円程度で販売されています。
しかしその逆は5000円から1万円ほどの価格になるので要注意です。
DVI
HDMIが普及する前に普及していたデジタルインターフェースです。
古いデスクトップパソコンなどで採用されていることが多いですが、液晶モニタ側で採用されていることは減りました。
出力元でDVIが必須であれば液晶モニタでもDVIを搭載している必要がありますので必ず確認してください。
VGA
アナログのインターフェースです。
今ではほぼデジタル化されているのでHDレコーダなどでは見かけなくなりましたが、一部のノートパソコンなどではVGAのものがまだ見受けられます。
こちらも液晶モニタでは珍しい仕様となるため、必要な場合はVGA搭載のものを選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
沢山の種類が販売されている液晶モニタですが、ここで取り上げた4つのポイントを押さえておけば、使用用途に適した液晶モニタを選ぶことができます。
スペックを書き連ねている商品も多くありますので、それぞれのポイントを確認するようにしてください。
ネットで購入する場合にはより表示されたスペックが重要になります。
この4つのポイントを参考に、快適な環境づくりの役に立てれば幸いです。