我が子がイラストの専門学校に行きたいと言ったときの対処法は子どもと学校の話を聞いて、調べるべし!
我が子がイラストの専門学校に行きたいと言い出した場合、親が戸惑ってしまうことは珍しくありません。
子どもには好きなことを伸ばして、できたら仕事にして幸せになってほしいと願いながらも、イラストの専門学校に通わせるのは不安に思ってしまいます。
それは、イラストレーターとして生きていくことがとても狭き門だからです。
子どもが言い出した場合、どうすればいいのでしょうか?
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好きを仕事にするのは素晴らしい
好きなことを仕事にすることは素晴らしいことです。
子育てをするうえで、自分の子どもは何が得意なのかを知ろうとすることは親として当たり前のことです。
子どもの好きなことをもっと伸ばして上げたいと思うのも当然のことです。
そして、できたら好きなことを仕事にしてほしい、そして幸せになってほしいと願うことも特別なことではありません。
しかし、中学や高校、あるいは大学の卒業後の進路としてイラストの専門学校に通いたいと我が子に言われたら戸惑ってしまうことは珍しくありません。
イラストを描くのが好きで、親の目から見ても上手だなと思っていてでさえ、我が子をイラストの専門学校に通わせることに迷いが出てしまうのはよくあることです。
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イラストの専門学校の不安
自分の子どもがイラストの専門学校に通いたいと言い出した場合、戸惑う親はとても多いです。
主に以下の点について不安に思うからです。
授業料が高いと感じる
専門学校は授業料が高いことが多いです。
それでも、専門学校によってはなにがしかの資格が取れる場合があります。
資格を活かして就職をしたり、高収入を獲得したりすることが期待できます。
しかし、イラストの専門学校では授業料に見合うような資格を取れたり、就職口を期待したりといったことがしにくいです。
卒業後の進路が気になる
イラストの専門学校を卒業したあと、専門学校で学んだことを活かせる進路があるかどうかも不安です。
実際に、親はもちろん、イラストの専門学校に行きたがっている子ども自身でさえ10人以上のイラストレーターの名前を上げたり、お金を出して何かのイラストを買ったりしたことがあるという人は稀です。
そんな世界で我が子は生きていけるのかと不安になります。
実際にイラストで食べていくのは難しい
イラストの専門学校で熱心に勉強したからといって、実際に専門学校を卒業してからイラストの仕事だけで生活を成り立たせることができる人はごくわずかです。
フリーのイラストレーターで年収300万円を超えればかなり良い方です。
イラストの仕事だけでは生活をすることができなかったとしても、新卒でないと正社員の仕事を見つけるのはとても難しいです。
イラストの専門学校に行くことで高校や大学の学歴を得られなかったり、年を取ってしまったりすると、アルバイトや契約社員、派遣社員などの不安定で収入が低い仕事に就かざるをえなくなる可能性が高くなります。
我が子の話を聞きましょう
イラストの専門学校に行ったとしても、イラストを生涯の仕事として生活していくのはとても険しい道です。
とはいえ、イラストの専門学校に通いたいと我が子が言い出した時に頭ごなしに否定しても子どもとの関係はこじれてしまうだけです。
まずは子どもの話を聞きましょう。
なぜ、イラストの専門学校に行きたいのか、専門学校に行って将来はどうなりたいのかについて聞きましょう。
どれだけの熱意と覚悟を子どもが持っているのかを見極めましょう。
そして、子どもも当然、イラストの仕事が狭き門であることは知っているはずです。
イラストで芽が見えなかった場合はどうするつもりなのかについても考えさせるようにしましょう。
専門学校の話を聞きましょう
イラストの専門学校も、親に反対されやすい進路であることは十分に理解しています。
なので、親のためにホームページで案内をしていたり、説明会を行っていたり、資料を作っていたりします。
まずは読んだり、話しを聴いてみたりしましょう。
イラストの専門学校の卒業生がどのような進路を取っているのかについても良く見てみましょう。
誰もが名前を知っている華やかな卒業生以外の進路についても説明している場合がほとんどです。
フリーのイラストレーターでなくても、デザイン会社やゲーム会社、出版社、普通の事務などで活躍している人が多くいます。
就職の支援に力を入れている専門学校も多くあります。
イラストの技術について教えるだけでなく、エントリーシートの書き方や面接の受け答えなどの指導までカリキュラムに組んである学校も珍しくありません。
我が子がイラストで大成すればもちろんそれが一番ですが、そうでなくても好きな世界を学ぶことができ、それに関連した仕事に就けて幸せになれるかどうかを見極めましょう。
資格に惑わされないように
イラストの専門学校の中には資格を取れるところも多くあります。
Webデザイン技能検定や色彩士検定、POP広告クリエイター技能審査試験などが多いです。
確かに資格は持っていないよりは持っているほうが就職や仕事の面で何かと有利に働きやすいです。
しかし、資格はたくさん取ればそれだけで安心と思うのは間違いです。
資格は能力を照明するものですが、必ずしも就職や仕事の面で役立たせることができるとは限りません。
名前は立派そうでも、実際にはあまり価値がない資格もあります。
専門学校が独自に設定した資格や知名度の低い資格もおおくあります。
そのようなものは検定料がかかってしまうだけかもしれません。
国家検定や厚生労働省認定、文部科学省認定などの資格がどれくらいあるのか、そしてその資格の需要が世の中にはどれくらいあるのかについて見極めるようにしましょう。
イラスト以外の進路の提案を
我が子がイラストの専門学校で学び、イラストを仕事にしたいと熱望している場合、頭ごなしに否定すると子どもに大きな不満が残ります。
他の進路に進んだとしてもその進路に身が入らなく、結局幸せになれない可能性もあります。
かといって手放しで応援しても、子どもが望む未来が待っているとも限りません。
親としては今すぐにイラストの専門学校に通う以外の進路を提案してみるのもおすすめです。
働きながらでも専門学校は可能
イラストの専門学校はほとんどの場合、社会人の通学も歓迎しています。
夜間や土日に授業を設けている場合も多いです。
イラストの専門学校に親が学費を出したくない場合は、子どもに一旦進学か就職をさせて、普通の安定した仕事に就かせて、そして自分のお金で通うことを提案しましょう。
子どもが自分で稼いだお金で学校に通うならば親もイライラしなくて済みますし、子どももお金の価値が分かるので、親に学費を出してもらうよりも身を入れて勉強することができるでしょう。
そして、一回、就職して世間を知ったことで、イラストを仕事にする厳しさについても身体で理解している筈です。
趣味や副業としてのイラスト
イラストを描くのが好きだからと言って必ずしも仕事にする必要はありません。
趣味や副業として楽しむことを提案してみましょう。
本当に才能があれば、趣味が副業になり、副業が本業になる可能性もあります。
まとめ
子どもがイラストの専門学校に行きたいと言い出した場合、頭ごなしに否定せず、子どもの話と専門学校の話をよく聞いてみましょう。
如何に子どもが熱弁を振るっても、専門学校が就職をサポートしていると言っても、それをうのみにせずに、自分で調べることも大切です。
また、今すぐ専門学校に通うのではなく、働きながら自分のお金で通う方法や趣味として楽しむ方法を提案するのもおすすめです。