最適な方法で効率アップ!液晶モニタを設置する4つのパターン
パソコンと組み合わせて使うことが多いであろう液晶モニタ。
メインディスプレイとしてはもちろん、サブディスプレイとしても有用です。
しかし、誰もが最初に直面する悩みが。
それは、どのように設置するのか。
設置の方法次第では、その後に最適な運用ができなくなってしまうかもしれません。
自分の部屋、あるいはオフィスに最適なスタイルを見つけましょう。
設置にはどんな方法がある?
液晶モニタの設置方法としてメジャーなものは「そのままデスクなどに置く」、「専用のラック(台)を使って一段高く置く」、「モニターアームを使う」、「壁掛けにする」などでしょうか。
大きなモニターともなれば、あまり頻繁に動かしたりはしないはず。
ですので最初に決めた設置方法がぴったりかどうかはとても大切です。
とりあえずはしばらく使ってみて、今の設置方法の使用感を確かめるのがほとんどでしょうから、やっぱり合わないから別の方法に、というのは手間ですよね。
状況を整理し、出来るだけ最初から自分に合った設置方法にたどり着きたいものです。
まずは利用環境の情報収集!
いきなり液晶モニタの設置方法を選ぶのはストップ。
まずは情報を集めましょう。
部屋やオフィスの間取りやパソコン使用環境の各種のサイズをあらかじめ知っておくことが大事です。
例えば壁掛けという方法を選んだ場合、液晶モニタを設置できるだけの壁の空きスペースと、その液晶モニタを見やすい位置にデスクなどを置ける環境が必要になります。
また、液晶モニタを見やすい高さは、利用者の座高やデスク、イスなどとの関係で微妙に違います。
中にはバランスボールをイス代わりにしたり、立ったままパソコンを使ったりする人もいるでしょう。
ではその理想の高さに液晶モニタを設置するとして、転倒させてしまうような障害になるものは置いていないか、生活導線の邪魔になったりしないか、などの可能性をあらかじめ考えておく必要があります。
そして地味に影響するのがコンセントの位置です。
もちろん延長ケーブルを使えば部屋のどこにおこうがカバー出来るのですが、部屋の中をずるずるとケーブルが這う光景はあまりインテリア的にはよろしくないのではないでしょうか。
ある程度設置場所に選択肢があるのであれば、コンセントから最短で給電できる場所を選ぶのがおすすめです。
設置方法・直置き&ラックの場合
設置が楽!
ここからは設置方法別のメリットやデメリットを見ていきましょう。
まずは一番簡単な方法から。
液晶モニタの直置きと、専用ラックを利用する場合です。
液晶モニタ自体は、それ単品でも基本的には自立できるような脚がついていることがほとんどです。
また、液晶モニターの薄型化に伴い、脚もコンパクトに収まっていることが多く、例えそのままデスクに直置きしたとしても、手前にキーボードを置くことくらいは楽にできるスペースは確保できます。
何かに固定するわけでもないので、デスクの上で位置を動かすことも他の設置方法に比べれば容易です。
また、マルチディスプレイにする際にも良い点が。
同じディスプレイを使えば、調整をすることなく、高さを合わせることができます。
ディスプレイの高さが同じことは、視線を動かしたり、カーソルを操作したりする上でも楽になります。
シンプルな設置方法なだけに、余計な手間がかからないともいえますね。
高さ調節は不得意
この方法のデメリットとして、液晶モニタ自体の高さ調節がしにくいという点があります。
ですから場合によっては画面の位置が下気味になり、首に負担がかかる可能性も。
無理に合わせようとすると、今度は背中が猫背になってしまい、これもまたよくありません。
ラックで高さをプラス
高さ問題を少し緩和できるのが、専用のモニターラックを使う方法です。
高すぎず、かといって低すぎないレベルで液晶モニタの位置を底上げできるので、より最適な高さを実現させてくれるでしょう。
ラックの高さは製品によって違うので、自分にとって最適な画面の高さから液晶モニタ本体の高さを差し引けば、ちょうどいいサイズが導き出せるはずです。
ラックには収納がついていることがほとんどなので、パソコンの周辺機器を入れておけば、整理整頓にもなります。
ただ、ある程度の幅は必要になるので、直置きする場合に比べるとデスク上で自由に使えるスペースは減ってしまうかもしれません。
設置方法・モニターアームの場合
自由に動かせる!
液晶モニタの動かしやすさでいえば一番と言えるのが、モニターアームを使う方法です。
モニターアームに液晶モニターを固定してしまえば、あとは高さや角度は状況に応じて細かく調節できます。
ある時はイスに座って、ある時は気分転換に立ってパソコンを操作する、という使い方ができるのは、モニターアーム環境のみかもしれません。
角度や高さを頻繁に変更することが想定されるのであれば、ガス圧式のモニターアームを選ぶと操作が楽になるのでおすすめ。
モニターアームは、特にデュアルディスプレイ環境で真価を発揮します。
サブディスプレイに何を表示させるのかは作業内容によって違うでしょうが、通常時はメインディスプレイと同じく横長にしておき、ワードファイルなどの文章を参照する際には縦長にして使うなんてこともできますよ。
設置できるかどうか調べておこう
注意したいのは設置するための要件です。
デスクに設置する場合、金具で挟んでアームを固定するクランプ式が楽ですが、最低限必要になる、あるいは上限になる天板の厚みや幅があります。
特にデザイン性を優先したデスクでは、挟めるような縁がそもそも無い場合もあります。
その場合は、天板に穴を開けて設置するグロメット式という方法もあるのですが、工具を使うのに慣れていない人にとっては、設置の難易度が一気に上がってしまいます。
自分の使っているデスクや使いたいと考えているデスクと、モニターアームとの相性を調べておくのがベターです。
設置方法・壁掛けの場合
見た目スッキリ!
壁掛けは見た目がスッキリして、インテリアとしてもオシャレ感が出ます。
実用面でも、デスクの上にモニタを置く場所が必要無くなるので、その分スペースが生まれますし、掃除も簡単。
壁掛けテレビと違い、液晶モニタなら金具を壁に取り付けるだけで済むので、面倒な配線工事なども必要ありません。
モニターアームとの合わせ技も可能。
壁にモニターアームを設置すると、両方のメリットを享受できますよ。
ちゃんと設置しないとリスクも
液晶モニタを壁掛けにする場合、DIYでも簡単に設置できることが多いです。
その場合、金具の取り付けには慎重を期す必要があります。
壁といっても、液晶モニターにはそれなりに重量があるので、どこでもいいわけではありません。
間柱のある場所を選び、工具を使って外れないよう、きちんと取り付けなければいけません。
壁掛けにすると、直置きやラックの上に置く場合と比べ、耐震性もアップするといわれていますが、それはしっかり設置できた場合の話です。
不適当な取り付け方だと、かえって危険なのは明白ですよね。
販売店などの設置サービスを利用するのも、多少の料金がかかるかもしれませんが、後々のことを考えると有効な選択肢でしょう。
まとめ
液晶モニタの設置方法にはいくつかの種類があり、自分のパソコン環境がどんなものかによって、最適な方法が変わります。
無理のない姿勢で液晶モニタを見ることができるようになると、作業効率がアップしているのを実感できるでしょう。
しっかりと必要なサイズの計測などの下準備をして、その上で方法を選ぶと後悔しない選択に近づきますよ。