液タブの基本的な使い方とは?重要な8つのポイント
液タブは、デジタルで絵を描くときに便利なアイテムのひとつです。
デジタルの絵なら、板タブを使う方法もありますが、板タブは、ペンを動かす場所と画面が分かれているので、少し使いづらく感じてしまいます。
しかし、液タブはそれらが一体になっているので、初心者であっても、紙に絵を描くような感覚で作業ができるのです。
では、そんな液タブの基本的な使い方について、詳しく説明していきます。
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液タブはマルチモニタとして使う
液タブは、基本的に単体で使うことはできません。
多くの商品が、パソコンと接続して使うようになっています。
つまり、液タブというのは、モニタをもうひとつ増やして使うようなものなのです。
パソコンのモニタを増設して、マルチモニタの環境を構築するとき、きちんと接続されていなければ、新しいモニタには何も映りません。
この場合と同じように、液タブも、接続することで使用可能になるのです。
そのため、液タブの使い方としては、イラストの全体はパソコンのモニタに映し、液タブには一部を映して、より詳細な作業をするというのが一般的なものになります。
液タブは、細かい作業をスムーズに進めるには、とても便利なアイテムなのです。
ただし、液タブにもさまざまな種類があり、中には、パソコンとの接続を必要としない商品もあります。
その場合は持ち運びが可能であり、場所を固定せずに、どこでも作業を始めることができるのです。
しかし、そうした商品は値段が高く、通常の液タブよりも低スペックになっていることがあるので、購入するときは注意してください。
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ドライバのインストール
液タブに限ったことではありませんが、付属機器を初めて使うときは、多くの場合、ドライバをインストールする必要があります。
パソコンにドライバをインストールすることで、正常に機器を使用できる状態になるのです。
液タブの場合も、使うときには、まずドライバのインストールから始めてください。
インストールは、付属のCD-ROMを使って、誰でも簡単に行うことができます。
流れとしては、まずCD-ROMからパソコンにドライバをインストールし、続いて液タブのセットアップを行っていきます。
それが完了すれば、いつでも液タブが使用できるようになるのです。
以前のドライバはアンインストールしよう
液タブは、初めて使う人であれば、普通にドライバのインストールをしても、何も問題はありません。
しかし、以前にも液タブを使っていて、別の商品を新しく購入した場合には、インストールよりも先に、まず済ませておくべきことがあります。
それは、前の液タブのドライバを、しっかりアンインストールしておくことです。
これは、不具合を回避するために必要な作業になります。
パソコンに複数のドライバがあると、それらが競合し、正常に動かなくなることがあるのです。
そのため、新しいドライバをインストールする場合には、必ず以前のものをアンインストールしておく必要があります。
パソコンのドライバがひとつになっていれば、不具合が出る心配はありません。
パソコンと接続するときの注意点
板タブは、基本的にUSBケーブルがあれば接続できますが、液タブを接続するときは、HDMIやDVIを使用します。
多いのはHDMIですが、入力端子は商品によってまちまちなので、接続の方法については、最初によく確認しておいてください。
また、せっかく液タブを買っても、パソコンの接続端子が対応していない場合もありますが、そんなときは、変換アダプタを使うのがおすすめです。
変換アダプタを使用すれば、パソコン側にHDMI端子がなかったとしても、問題なく接続することができるのです。
ただし、変換アダプタがパソコンに合っていなければ、やはり不具合が起きてしまうので、その商品が対応しているかどうか、よく確かめてから使いましょう。
そして、パソコンの接続端子の数にも注意してください。
先述のようなマルチモニタ環境を構築するには、メインモニタと液タブを接続するため、最低でも2個の端子が必要になります。
もし接続端子がひとつしかない場合は、液タブをメインのモニタとして使うようにしましょう。
ペンの使い方
液タブのペンは、普通のペンと同じように持ち、パネルに接触させて動かすことで線を描くことができます。
ただし、ポインタを動かすときには、接触させておく必要はありません。
液タブは、画面から少し離した状態でも動作するので、浮かせたペンを動かすことで、画面上のポインタを移動できるのです。
また、ペンを当てたときの感度は、パソコンのコントロールパネルから簡単に調節できます。
この設定を変えることで、紙に描くときの感覚に、より近づけることができるのです。
自分が一番使いやすい感度にしておけば、作業も捗ります。
そして、ペンの側面についているサイドスイッチにも注目しましょう。
購入したときのサイドスイッチは、パソコンの右クリックと同じ役割に設定されていますが、コントロールパネルで、その役割を自由に変更できます。
ダブルクリックや、さまざまなショートカットキーの役割を設定し、便利に使うことができるのです。
このサイドスイッチも上手に使いこなせば、よりスムーズに作業を進めることができます。
ペン先は交換しよう
液タブのペン先は、長く使っているうちに、どうしても削れてくるものです。
そのため、ペン先は消耗品と考えておき、劣化してきたら交換するようにしましょう。
ペン先の交換は、劣化したものを抜き取り、新しい芯を取りつけるだけなので、とても簡単です。
削れたペン先のまま使っていても、正常に作動しないことがあるので、ペン先の状態はときどきチェックしておき、しっかり交換して使ってください。
また、なるべくペン先を劣化させないように、丁寧に扱うことも大切です。
使ったあとは、適当な場所に放り出しておくのではなく、指定されている本体の場所に保管しましょう。
丁寧に扱っていれば、消耗を遅らせることができます。
スタンドを使おう
大きいサイズの液タブの多くは、専用のスタンドが付属しています。
机で作業をするときは、それを使って、立てかけおくのがおすすめです。
大きい液タブだと、ただ置いておくと場所をとりすぎてしまい、不便に感じることもあります。
特に、作業するスペースがあまり広くない場合は、できるだけ場所をとらない使い方をしたいものです。
そんなときにスタンドがあれば、液タブを立てることができるので、狭いスペースにもすんなりと収めることができます。
また、スタンドは角度を変えることができるので、自分が使いやすいように調節すれば、より作業がしやすくなるのです。
ただし、筆圧によってスタンドが傾いたり、腕が疲れてしまうというデメリットもあります。
もし使いづらく感じるようなら、無理に立てず、普通に置いて使いましょう。
マッピング画面切り替え
液タブは、基本的にひとつの画面上で絵を描くものですが、マッピング画面切り替え機能をうまく使えば、液タブから他のモニタを操作することもできます。
例えば、液タブからデスクトップ全体に切り替えた場合、液タブのみに表示されていたポインタが、デスクトップのモニタに表示されるようになるのです。
複数のモニタを使用するマルチモニタ環境であれば、どのモニタにも自由に切り替えることができ、より作業がしやすくなります。
この機能は、ペンのサイドスイッチに役割を設定しておけば、ボタンをひとつ押すだけで、簡単に使うことができるのです。
まとめ
液タブは便利なアイテムですが、初めて使うときは勝手がわからず、いろいろと戸惑うこともあります。
そんなときは、ここで紹介した使い方を参考にしてみてください。
基本的な使い方をしっかり押さえたら、あとは少しずつ練習して、慣れていくようにしましょう。
液タブを使いこなすことができれば、普段の作業がもっとスムーズになります。