液晶テレビでPCゲームがしたい!PCモニタとして使用する場合の知識と心構え

液晶テレビ

液晶テレビでPCゲーム…特にFPSや格闘ゲームなど、1フレーム単位のシビアなバトルができるかどうか?

については、盛んに議論されてきました。

2016年ごろから、いよいよゲーム特化型PCモニタに匹敵する新作テレビが登場し、パソコンのモニタとしてテレビを選択する人が増えてきています。

ここでは、ゲーマーが太鼓判を押すおすすめ液晶テレビ・PCモニタ化する上で考慮しなければならないことを解説します。

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ゲームにおすすめの液晶テレビ2選

ゲームに必要な性能として、高いリフレッシュレート・より短い遅延速度が挙げられます。

リフレッシュレートについて具体的に述べると、動きの少ないMMORPGでも60Hz以上は欲しいところ。

これ以下のレートになると、グラフィックチップの性能を引き出せないとされています。

遅延についてはゲームカテゴリーごとにシビアに分かれますが、FPS・格闘ゲームを行う場合、0.4フレーム以下が要求されます。

PC用液晶モニタであれば、これらの要求を満たす製品は数多く存在します。

なかでも、EIZOのゲーミングモデルは「リフレッシュレート/遅延ともに世界最速・カラー表現も極めて高性能」とされており、ゲーマーの憧れとなっています。

一方で、PCゲームだけでなくコンシューマーゲームもプレイ・その上テレビも観るとなれば、スペースを節約する必要があります。

まずは、PCゲームに向いた性能を持つ液晶テレビの紹介をします。

REGZA”BZ710X”

東芝 49V型地上・BS・110度CSデジタル4K対応 LED液晶テレビ(別売USB HDD録画対応)REGZA 49BZ710X

REGZAシリーズは、以前から「ゲームモード」と呼ばれる高リフレッシュレート・低遅延モードを搭載していました。

格闘ゲーマーから根強い支持を得ていましたが、2016年発売モデルからは、前項に挙げたEIZOのゲーミングモデルに匹敵する性能を実現し、コンシューマー機とともに購入するゲーマーが増加中とのことです。

その中から“BZ710X”をチョイスする理由としては、4K出力に対応していること・各種動画配信サイトも視聴可能であることに加えて、過去モデルからさらに進化したカラー表現を実現している…という点にあります。

サイズ感も50インチ以下とちょうどよく、標準搭載のオーディオ性能にも定評あり。

お好みのゲームカテゴリー問わず、ゲーマーには最優先でおすすめしたい製品です。

BRAVIA”8300“シリーズ

次点でおすすめしたいのが、ソニーのBRAVIA。

8300シリーズは旧モデルとなり、2018年現在の最新モデルは8500となっています。

海外ユーザーの検証によると、リフレッシュレート・遅延レベルともに、前項で挙げた東芝の製品とほぼ同等とのこと。

4Kテレビとしては格安の10万円台前半で購入できるのも、魅力のひとつです。

BRAVIAシリーズは従来からカラー表現も得意としており、近年流行中の精密なグラフィックを強みとするMMORPGにも向いています。

FPS・格闘ゲームだけでなく、手広くプレイするハードゲーマーにおすすめできる一台です。

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テレビでPCゲームをするメリット・デメリット

ここからは、液晶テレビをPCのモニタとすることの長所と短所・特にゲームをする場合について述べていきます。

利用シーンやご予算によっては、通常のPC用液晶モニタとテレビで使い分けたほうが良い場合もあるので、必見です。

液晶モニタを買う必要がない

液晶テレビをPCモニタとすることの最大のメリットは、お部屋のスペースを節約できることです。

地上波・生放送サイト・PCゲーム・ブラウジングなどを一台のモニタで済ませることが出来るため、デスクトップPCを娯楽専用にしているかたや自作PCが趣味のかたにおすすめできます。

パソコンを家族共用としているかたにとっても、家族のうちの1人がパソコンを占有してコミュニケーションがなくなる…といった家庭内問題の解消につながるため、よい方法と言えます。

一方で、パソコンでオフィスソフトの操作・クリエイター活動をするかたは、一考したほうが良いでしょう。

そんなかたにおすすめしたいのは、小型のゲーム向け液晶テレビ・作業用PCモニタでデュアルディスプレイ設定をすることです。

テレビをつけながら作業をしたり、逆にテレビでゲームをしながらブラウジングをしたりすることも可能。

液晶テレビとPC用モニタ間の設定は難しいのでは?

と考えがちですが、原則としてPCモニタ2枚を1台のPCにつなぐときの設定と同じです。

オーディオ環境が悩みどころ

パソコンから液晶テレビに音声出力するとき、ほとんどの場合でHDMIを使用します。

テレビのオーディオ性能に信頼を置いていない・音にこだわるかたは、オーディオの構成が悩みどころとなるでしょう。

一つの案としては、液晶テレビからテレビ向けアクティブスピーカーへと出力することです。

近年の製品では音ズレが起きることもほとんどなく、パソコンからテレビをまたいだ出力でも、問題なく使用できます。

他におすすめできる方法としては、パソコンにサウンドカードを増設・そこからDAC(デジタルからアナログへの音声変換装置)を接続し、市販のアクティブスピーカーへと出力する方法です。

この場合、テレビを通さないので、音声劣化がほとんどありません。

ただしデメリットとして、配線が多くなる・モニタとスピーカーの配置に悩むことになる…といったことが挙げられます。

付記すると、前項で挙げたゲーム向けの液晶テレビは、オーディオ性能も高い評価を受けています。

しばらくはテレビからの音声出力を試してみて、満足できなければオーディオ環境を新たに整える…という方法がベストでしょう。

液晶テレビ向けのおすすめグラフィックボード

液晶テレビにPCのゲーム画面を出力する場合、基本的に40インチ以上の大画面であるということを考慮しなければなりません。

グラフィックの必要描画性能は、出力するモニタサイズに比例して大きくなります。

4K出力で42インチの液晶モニタにつなぐ場合、2018年の現行グラフィックカードだと、GTX1080tiや同Titanなどが無難と言えます。

いずれもグラフィックカード単体で新品価格9〜15万円が必要となるため、グラフィックカード代を節約したい人は、出力解像度を下げることをおすすめします。

おすすめの解像度は、フルHD。

近年の液晶テレビでは、いずれもHD〜フルHDクラスの画像を4Kレベルへと変換する機構を備えています。

これを利用すれば、格安のGTX900番台のグラフィックカードでも問題なく使用できます。

消費電力やパソコンの負荷に注意

液晶テレビをPCゲームで使用する際の注意点として最たるものが、消費電力。

高性能グラフィックカードと42インチ以上の液晶テレビを8時間/日で稼働させた場合、それだけでも1,000〜1,500円の電気料金が想定されます。

消費電力だけが問題であるのならまだしも、パソコンに搭載している電力供給パーツに負荷をかける恐れ・熱暴走の可能性すらあります。

電気料金については、単身生活かつ平日フルタイムで通勤しているかたならば問題ないのですが、在宅勤務・学生のかたは家族の理解を得る必要があります。

パソコン本体に関しては、定期的なメンテナンス・使用中の温度管理を欠かさず行いましょう。

まとめ

PCゲーマーが満足し得る液晶テレビは、今後まだまだ新作が出るものと予測されています。

一方で、オーディオ環境やグラフィック描画性能など、パソコン側もアップデート対応が必要になる…ということも押さえておきましょう。

それでも、液晶テレビをPCモニタ化することで得られる利点は大きいものになります。

コンシューマーではなくPC中心のゲーマーのかたは、テレビの買い替え・新規購入の際に、ご家庭内のガジェットの構成を再検討してみてください。






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