液晶テレビの故障はなぜ起こる?よくある4つの原因
液晶テレビは、現代人の生活では必需品となる重要な家電製品のひとつです。
しかし、毎日使うものは、どうしても劣化の問題が出てきます。
液晶テレビも、さまざまな原因で故障してしまうことがあるので、使い方には注意しなければなりません。
では、液晶テレビを大切に扱うために、故障しやすい4つの原因について紹介していきましょう。
バックライトが明るすぎる
液晶テレビのバックライトは、故障について考えるとき、とても重要なポイントになります。
というのも、バックライトの寿命は、液晶テレビの寿命に大きく影響してくるからです。
テレビの映像は、バックライトが後ろから照らすことで映っているため、バックライトが劣化してしまうと、画面が暗くなります。
長く使っている液晶テレビは、「画面が暗くて何も映らない」という症状が出やすくなりますが、その場合は、バックライトの寿命か故障であることが多いのです。
したがって、液晶テレビの故障を避けるためには、バックライトにかかる負担を少しでも減らさなければなりません。
バックライトが長持ちすれば、液晶テレビも長く使うことができます。
そのためには、バックライトの明るさを調節することが大切です。
テレビは適度な明るさで
バックライトをあまり明るくしていると、その寿命はどんどん縮んでいきます。
強い明るさを長く維持するためには、大きな負荷がかかるのです。
明るい画面は見やすく、映像もきれいに感じるものですが、明るすぎる設定は控えるようにしましょう。
特に、買ってきたあとの調節は重要です。
液晶テレビは、買ったばかりの状態だと、かなり明るめの設定なっていることがあります。
これは、「店頭でより美しく見えるように」という目的で行われるものですが、家庭で普通の部屋に置いた場合は、そこまでの明るさは必要ありません。
そのため、買った状態でそのまま使うのではなく、明るさを必ず調節して、環境に合わせた使い方をしてください。
バックライトを酷使しないようにすれば、液晶テレビの故障も防ぐことができます。
埃がたまっている
埃は、普通に生活していれば必ず出てくるものであり、蓄積させないためには、こまめな掃除が必要です。
これは、液晶テレビを長持ちさせるためにも重要なことになります。
というのも、埃の蓄積は、液晶テレビが故障する原因のひとつだからです。
埃が大量についたテレビは、細かな部品にまで汚れがついていまい、不具合が出やすくなります。
また、背面の通気口を埃が塞いでしまうのも問題です。
通気口が塞がってしまうと、正常な排熱を妨げてしまい、内部の温度が上昇します。
そのような状態は故障につながってしまうので、大量に埃がたまらないよう、こまめに掃除をするようにしましょう。
いつもきれいな状態で使えば、故障を起こす要素が減るので、長持ちさせることができます。
使わないときはカバーを
液晶テレビに埃を蓄積させないためには、定期的な掃除も大切ですが、埃がつかない工夫をすることも有効な方法になります。
そのためには、テレビにかけるカバーがおすすめです。
テレビを使わないときは、そのまま置いておくことも多いですが、それだと、どうしても汚れがついてしまいます。
こまめに埃を除去すれば故障のリスクは軽減できますが、もともと埃がなければ手入れも簡単になるので、汚れはなるべく少なくしたいものです。
そんなときは、カバーをかけて液晶テレビを保護しましょう。
カバーをかけておくことは、埃だけでなく、飛沫などのさまざまな汚れを防ぐことにもなります。
液晶テレビをきれいに保つためにも、ぜひ利用してみてください。
置き場所が悪い
液晶テレビを設置するとき、何となく場所を決めるのは、あまりよくない方法です。
場所によっては、液晶テレビに思わぬダメージを与えてしまうことがあります。
そのため、適当に決めたり、見やすさだけを優先したりするのではなく、「テレビにとってよい環境か」という点も意識して、慎重に考えることが大切です。
その際、特に注意しておきたいのは、窓際になります。
窓際は外の光が入る場所なので、液晶テレビを置いておくと、直射日光が当たってしまうのです。
しかし、液晶テレビは精密機器のひとつであり、熱に弱いことを忘れてはいけません。
先述のような内部からの温度上昇も問題ですが、日光による外からの影響も、故障の原因になってしまいます。
特に、夏の日光はかなり高温になってしまうので、窓際からは離して設置するようにしましょう。
もし他の場所が確保できない場合は、厚い遮光カーテンなどをうまく利用して、日光の対策を行ってください。
結露にも注意
液晶テレビを窓際に置いたときのデメリットは、日光だけではありません。
窓際は、結露が発生しやすい場所でもあり、それがテレビを劣化させることもあるのです。
結露の発生は、テレビ本体はもちろん、コードなどにもよくないので、窓際はできるだけ避けるようにしましょう。
また、水分による悪影響では、雨にも注意しなければなりません。
室内での雨の心配は、基本的には不要なものですが、窓際となれば話は違ってきます。
窓は開閉があるため、開けていたときに急な雨が降ってきたりすると、テレビにかかることがあるのです。
そのような事故は、注意していれば避けることは可能ですが、絶対安全とはいえないので、なるべく窓際には置かないようにしてください。
使う時間が長すぎる
液晶テレビが故障する原因の中には、使いすぎもあります。
テレビに限ったことではありませんが、使用頻度が高いものは、それだけ劣化も早くなってしまうものです。
必要ないときまで延々とテレビをつけていれば、故障しやすくなってしまいます。
しかし、テレビをつけるときは、必ずしも目的があるわけではありません。
特に見たい番組などがなくても、ただ何となく眺めていることも多いものです。
中には、見ていないのに一日中つけている場合もあります。
こうした雑な使い方は、テレビを必要以上に酷使してしまうため、とても劣化が早くなってしまうのです。
したがって、意味もなくテレビをつけておくのではなく、見ないときは消して休ませるようにしましょう。
大切に使っていれば、すぐ故障するようなことはありません。
電源を入れるときは負荷が大きい
故障のリスクを軽減するためには、「必要なときだけ使う」という習慣をつけることが大切ですが、だからといって、やたらと電源のON・OFFを繰り返すのはやめましょう。
電源を入れるという行為は、ボタンをひとつ押すだけの簡単な作業ですが、テレビには大きな負荷がかかっています。
そのため、あまり頻繁に電源を入れ直していると、故障しやすくなってしまうのです。
必要ないときは消すといっても、ごく短時間だけその場を離れ、またすぐに見るような場合は、いちいち消さないようにしましょう。
使用時間を減らすことは大切ですが、短い時間であれば、何度も電源を入れるよりは、ダメージが少なくなります。
このように、できるだけテレビの負荷を減らすように心がけていれば、故障を防ぎ、長く使い続けることができるのです。
まとめ
液晶テレビは、現代の生活には欠かせないものであり、多くの人が日常的に使用しています。
しかし、ありふれたものは、つい雑に扱ってしまうことがあり、すぐに劣化して故障するテレビも多いのです。
それを避けるためには、ここで紹介した原因を常に意識して、適切な使い方をしていきましょう。
大切に扱うことを忘れなければ、寿命をのばすことができます。