液晶テレビの映り込みをなくすには? 対策のための4つのポイント
液晶テレビを使うときは、映り込みが気になってしまうことがあります。
これは、部屋の照明や自分の顔などが、液晶テレビの画面に映ってしまうものです。
そのように余計なものが映っていると、映像に集中できなくなります。
この映り込みを防ぐには、ちょっとしたコツが必要です。
では、映り込み対策のポイントについて、詳しく説明していきましょう。
窓に注意
映り込みの対策をするときは、液晶テレビと窓の位置関係が重要になります。
その位置が悪いと、窓から入る光が画面に反射し、とても見づらい画面になってしまうのです。
例えば、液晶テレビの真向かいに窓がある場合です。
その状態で液晶テレビの前に座ると、後ろの窓の景色が、はっきりと画面に映り込むことになります。
つまり、窓が正面の位置になると、画面が鏡になってしまうわけです。
これを防ぐには、液晶テレビの位置を、窓と同じ方向にする必要があります。
真向かいに置くのではなく、窓を背にするような形で設置すればよいのです。
それなら、画面に映るものはなくなります。
ただし、その位置にすると、画面だけでなく、窓のからの光も一緒に見なければなりません。
天気のよい日などは、かなり眩しく感じてしまうこともあるので、なるべくカーテンを利用してください。
カーテンで光を遮れば、窓を背にする位置であっても、快適に画面を見ることができます。
横にするのも有効
液晶テレビと窓の位置による対策であれば、横にすることもおすすめです。
窓からの光が真横から入る位置にすることで、映り込みはかなり軽減することができます。
つまり、液晶テレビが窓の真向かいにあったとしたら、それを90℃回転させればよいわけです。
それなら、窓からの光は真横から入ることになり、外の景色が映る心配はなくなります。
しかし、真横から入る位置となると、ちょうどよい場所を見つけにくい場合もあるので、その点には注意してください。
窓が真横ではなく、斜め前だったりすると、やはり外の景色が映る可能性はあります。
どうしても難しい場合は、カーテンによる光の調節を行いましょう。
照明に注意
液晶テレビへの映り込みで注意しなければならないのは、外の景色だけではありません。
部屋の中の照明であっても、画面に映り込んでしまうことがあるのです。
このときに問題となるのは、自分が画面を見ている位置になります。
自分の位置が液晶テレビの画面よりも低く、上を見上げるような状態になっていると、照明の映り込みが起きてしまう可能性が高いのです。
照明が映り込むと、ただ見づらいだけでなく、眩しさを感じることもあるので、目の負担を減らすためにも、自分の位置には注意しておきましょう。
画面を見上げるのではなく、見下ろす位置であれば、照明の影響は少なくなります。
といっても、あまり高い位置から見下ろす必要はありません。
大切なのは、自分の目線が、画面の中心よりも少し上になっていることです。
その状態なら、照明の映り込みは軽減できます。
照明が映り込まない代わりに、床や自分自身が少し映り込むことはありますが、それでも照明の眩しさよりは影響が少なく、見やすい画面になるのです。
照明を工夫しよう
照明の映り込みを防ぐためには、自分の位置だけでなく、照明の方を工夫する方法もあります。
映り込みが起きないように、部屋の照明を抑えるのです。
といっても、真っ暗な中でテレビを見ていると、目にかかる負担は大きくなってしまいます。
すべて消すのではなく、光を少し絞るようにしましょう。
例えば、照明が複数あるなら、その中の一部だけを消しておくのです。
画面に最も影響しそうな位置を消しておけば、映り込みを減らすことができます。
また、間接照明もおすすめです。
間接照明は、光る部分が露出していないため、画面への影響が少なくなります。
真っ暗になるわけでもないので、目に負担をかけないためにもおすすめです。
反射を防ぐフィルムを使おう
映り込みを防ぐためには、窓や照明について考える必要がありますが、そうした対策を面倒に感じてしまうこともあります。
うまい調整がなかなかできなかったときは、途中で諦めてしまったりするものです。
そんなときは、画面そのものに工夫を施しましょう。
画面に貼り付けて光の反射を防ぐフィルムを利用するのです。
これは、スマートフォンの画面などによく使われているものですが、液晶テレビにも同じ効果を発揮してくれる商品があります。
それなら、窓や照明を気にしなくても、映り込みを防ぐことができるのです。
画面が少し変わる
反射防止のフィルムは便利ですが、少し注意したい点もあります。
それは、フィルムを貼ったことで、画面の見え方が少し変化する点です。
スマートフォンなども同様ですが、フィルムを貼ると、微妙に彩度が落ちているように感じることがあります。
画質が悪くなるほどではありませんが、人によっては気になってしまうこともあるので、導入するかどうかは、慎重に検討してください。
もし見え方を変えたくない場合は、窓や照明の方でなんとか調整しましょう。
反射しない商品を選ぼう
映り込みをなるべく防ぐためには、最初から映り込みの少ない商品を選ぶことも大切です。
液晶テレビには、画面に光沢をつけたグレア液晶と、光沢のないノングレア液晶があります。
このうち、映り込みが多くなってしまうのは、画面にツヤツヤとした光沢のあるグレア液晶です。
したがって、映り込みを軽減するのであれば、光沢のないノングレア液晶を選択しておきましょう。
光沢のない画面なら、景色が自分が映り込む心配はなく、映像に集中することができるのです。
また、光の反射がないため、目にかかる負担も少なくなります。
そのため、長く画面を見ていても、あまり目が疲れることはないのです。
ただし、ノングレア液晶の場合、人によっては画質に違和感を感じることがあります。
光沢のない画面は、少しぼやけたような映像になってしまい、画質がよくない印象を与えるのです。
色の再現も少し地味に感じることがあり、はっきりしない映像に見えることもあります。
といっても、極端に画質が悪いということはなく、まったく気にならない人もいるので、ノングレアがよくないわけではありません。
人によって感じ方が異なるので、選ぶときは、この点を忘れずにチェックしておきましょう。
グレアはきれいに映る
グレア液晶は、周囲のものが映り込むデメリットはありますが、基本的には映りのよい商品になります。
光沢が出るように加工した画面だと、色がとても鮮やかに見えるのです。
また、コントラストもはっきりしており、黒い色をしっかり再現することで、映像が引き締まった感じを与えてくれます。
こうしたメリットに注目するのであれば、やはり映り込みの対策が重要になってきます。
できるだけ美しい映像を見たいなら、窓や照明などのポイントをチェックして、映り込みの少ない環境をつくりましょう。
そうしておけば、グレア液晶でも映り込みの影響はなくなり、きれいな映像を楽しむことができるのです。
商品を購入するときは、自分が優先したい点をはっきりさせておき、最も適した方を選択してください。
まとめ
液晶テレビを快適に見るためには、映り込みの対策はとても重要です。
しかし、対策のコツを知っておかないと、なかなかうまく防ぐことができない場合もあります。
そんなときは、ここで紹介したポイントを参考にしてみてください。
適切な方法で確実に映り込みを防ぐことができれば、余計なストレスがなくなり、テレビを気持ちよく見ることができるのです。