液晶テレビの画面を拭くときの正しい手順は?3つのポイントと注意点
液晶テレビは、日常生活の中で頻繁に使うものであり、汚れがつくことも多くなります。
そうした汚れは、なるべくこまめに取り除くのがベストです。
特に、画面が汚れてしまったときは、気になって映像に集中できないこともあるので、しっかりと掃除をしなければなりません。
では、液晶テレビの画面を拭くときの手順と、注意点について説明していきましょう。
汚れを確認する
液晶テレビの画面についた汚れを拭き取るのであれば、掃除を始める前に、必ずやっておくべきことがあります。
それが、「画面の汚れが見やすい状態にする」ということです。
汚れを落とそうにも、その汚れが、どこにどれくらい付着しているのかわからなければ、きれいに拭き取ることはできません。
「全体を隅々まで拭けば問題ないだろう」と考えた場合、この点を省略したくなることもありますが、それはよくない方法になります。
なぜなら、全体を拭いたとしても、それで本当に汚れが落ちたかどうか、確認することができないからです。
一口に汚れといっても、液晶テレビにつく汚れはさまざまです。
少し触れたときに、うっすらと指紋がついた程度であれば、軽く拭くだけでもきれいになります。
しかし、油を含んだ手垢などがべったり付着していたりすると、そう簡単には落ちてくれません。
すると、作業を終えたあとでも、落としきれなかった汚れが、たくさん残ってしまうことがあるのです。
そんなとき、汚れが見えにくい状態になっていると、気がつかずに放置してしまいます。
あとになってから、まだ汚れが残っていたことに気づき、また掃除をするような二度手間は、なるべく防ぎたいものです。
そのためにも、掃除を始める前に、汚れをしっかり確認できるようにしておきましょう。
画面を黒くする
液晶テレビの画面を見たとき、どこに汚れがあるのか、すぐわかるようにするなら、電源を切るのがおすすめです。
電源を落として、画面を暗くしてください。
そうすると、指紋や手垢などの落とすべき汚れが、くっきりと見えるようになります。
画面が明るい状態だと、白っぽく見える指紋などは、どうしても見分けるのが難しくなってしまいますが、暗くなっていれば、そんなことはありません。
黒っぽい画面の中では、表面の汚れが浮いて見えるようになるので、拭き残しがあったとしても、確実に対処することができるのです。
すべての汚れを残さず落とすためにも、この一番最初の作業は、必ず行うようにしましょう。
ホコリをとる
液晶テレビの画面を拭くときは、汚れを見やすくしただけで安心してはいけません。
電源を切ったら、拭く前に、画面のホコリをきれいに取り除いておきましょう。
この作業を怠った場合は、液晶テレビの画面に、細かい傷をつけてしまう恐れがあります。
というのも、ホコリがついたまままで拭くということは、そのホコリを画面に擦りつける行為と同じだからです。
したがって、「拭くときにホコリも取ればいいだろう」といった考えはやめましょう。
汚れを落としているつもりで、ゴシゴシとホコリを擦りつけ、余計なダメージを増やしてしまう結果になります。
柔らかいホコリならまだしも、砂のような硬いものが混ざっていたりすると、傷がつく可能性はかなり高いのです。
指紋や手垢と一緒にホコリも拭き取ってしまうことは、一見すると効率がよい方法のように思えますが、液晶テレビを大切に使うなら、きちんと分けて行ってください。
静電気対策も忘れずに
液晶テレビにホコリがたまってしまう原因には、静電気の影響があります。
静電気が発生していると、周囲のホコリを引き寄せてしまうので、どうしても多くたまってしまうのです。
特に、乾燥しやすい冬は、静電気が多く発生するようになるので、ホコリ対策もしっかり行う必要があります。
そこで役立つのが、静電気を出すアイテムです。
静電気を発生させるハンディモップを使うと、液晶テレビの方の静電気を抑えつつ、ホコリを引き離すことができます。
それなら、ホコリを一度にまとめて除去できるのです。
普通のモップで払った場合は、液晶テレビの静電気があることで、またすぐにホコリを引き寄せてしまいます。
しかし、モップの方に引き寄せることができれば、よりきれいな状態にできるので、ぜひ試してみてください。
画面を拭く
「汚れを確認する」「ホコリをとる」という手順でしっかりと準備を整えたら、いよいよ画面を拭く作業に移ります。
ここで重要になるのは、「何を使って拭くか」ということです。
ホコリを事前に除去しておけば、安心して拭くことができるわけですが、だからといって、適当なものを使ってはいけません。
柔らかいものを使って丁寧に拭かないと、画面にダメージを与えてしまうことになります。
ただし、柔らかいといっても、ティッシュはNGです。
「柔らかいものといえばティッシュ」と考えてしまうことも多いですが、液晶テレビの画面はかなり繊細なので、ティッシュくらいの柔らかさでは、傷がついてしまう可能性があります。
画面のダメージを防ぎながら拭くためには、クリーニングクロスを使うのが一番です。
クリーニングクロスは、カメラや眼鏡の手入れでよく使われるものであり、それらのレンズを傷つけない柔らかさをもっています。
それなら、液晶テレビの画面であっても、傷つけずに拭くことができるのです。
画面の汚れを落とすなら、あらかじめ用意しておくようにしましょう。
掃除の注意点
汚れの確認、ホコリの除去、そして画面を拭くという手順を踏めば、液晶テレビの画面をしっかり掃除することができます。
ただし、他にもチェックすべき注意点があるので、いくつか紹介しておきましょう。
基本は乾拭き
液晶テレビの画面を拭くときは、窓ガラスを拭くような感覚で、濡れたものを使ったりしてはいけません。
水拭きだと、水分のあとが残ってしまい、あまりきれいに仕上げることができないのです。
基本的には乾拭きで、落ちにくい汚れには、息を吹きかけて対応しましょう。
少しだけ湿らせることで、大抵の汚れは落とすことができます。
洗剤は使わない
汚れをきれいに落としたいときは、洗剤を使うのが確実なように思えてしまいますが、液晶テレビの場合、それは間違いです。
洗剤やスプレー式のクリーナーは、研磨剤などが含まれているため、液晶画面のコーティングを剥いでしまう恐れがあります。
そうなっては、映像の見え方も変わってしまうので、洗剤は使わないようにしましょう。
アルコールもNG
液晶テレビの画面は、子供がお菓子を食べた手で触ったりすると、油で汚れてしまう可能性もあります。
そんなときは、キッチンを掃除するときのように、アルコールスプレーを使いたくなってしまいますが、液晶画面には、アルコールもよくありません。
やはり、画面のコーティングに悪影響を与えてしまうのです。
そんなときは、アルコールではなく、キッチンペーパーを使いましょう。
油を吸い取るキッチンペーパーを少し湿らせて、丁寧に擦れば、普通の乾拭きで落とせなかった部分も、すっきりと落とすことができます。
まとめ
液晶テレビの画面の汚れは、きれいな映像を邪魔してしまうことも多いので、放置したりせず、きちんと拭き取っておかなければなりません。
そのときは、ここで紹介した正しい手順と、注意点を参考にしてみてください。
適当な方法だと失敗してしまいますが、基本的なことをしっかり押さえておけば、余計なデメリットを回避しつつ、汚れもしっかり落とすことができるのです。