液晶テレビを狭い部屋に置くときのコツは?うまく設置するための4つのポイント
液晶テレビを使う部屋は、人によってさまざまです。
とても広い部屋で余裕をもって使う人もいれば、狭い部屋でも自分なりに工夫して、快適な空間を作っている人もいます。
しかし、狭い部屋に置くときは、なかなか思うようにできなかったりするものです。
そんなときは、狭い場所に置くためのコツを押さえておきましょう。
では、設置する際の4つのポイントについて、詳しく説明していきます。
サイズと視聴距離に注意
液晶テレビを狭い場所に設置するなら、商品を選ぶ段階から注意しておく必要があります。
場所が狭いときは、それに適したサイズの液晶テレビを選ぶことが大切です。
もし合わない商品を選んでしまった場合は、いろいろと不具合が出てきます。
例えば、狭い部屋に大型のテレビを置いてしまうと、十分な視聴距離を確保することができなくなるのです。
液晶テレビは、基本的に離れて見るものであり、あまり近くで見てはいけません。
視聴距離が近すぎると、目に大きな負担がかかってしまいます。
その状態で使い続けるようなことがあれば、やがて視力にも悪影響を及ぼしてしまうのです。
また、映像の美しさを維持する意味でも、視聴距離は大切なポイントになります。
デジタル映像は点の集合なので、ある程度は距離をとっておかないと、どうしても粗が目立ってしまい、ざらつきのある映像に見えるのです。
なめらかで美しい映像を楽しむためには、適切な距離をとって見なければなりません。
しかし、部屋に合わない大きさの商品では、それが難しくなってしまいます。
画面が大きければ、それだけ距離も多く確保しなければなりませんが、狭い部屋ではスペースを確保できないのです。
狭い部屋なら小さい商品を
狭い部屋に液晶テレビを設置するなら、その部屋に相応しいコンパクトなサイズがおすすめです。
小さいサイズのテレビなら、それほど離れて見る必要はありません。
適切なテレビの視聴距離は、画面の高さを3倍にした長さです。
それくらい離れておけば、目にかかる負担は少なくなり、映像の美しさを損なうこともなくなります。
小さい液晶テレビなら、確保すべき視聴距離はぐっと短くなるため、狭い部屋でも設置しやすくなるのです。
大きいサイズにしたいなら4K
狭い部屋には、なるべく大きすぎないサイズが適していますが、中には、「画面は大きい方がよい」と考える人もいます。
確かに、サイズの大きい画面は、迫力や臨場感が違ってくるものです。
その点を優先したい場合は、狭い部屋でも大きいサイズを設置したくなりますが、そうなると粗が目立ってしまい、きれいな映像を見ることができません。
しかし、4Kの液晶テレビを選択しておけば、その点はクリアできます。
なぜなら、非常に高画質な4Kの商品は、通常の商品の半分くらいの距離で見ても、十分にきれいな映像を楽しむことができるからです。
4Kは画素数がとても高いので、近くで見たときでも、ざらつきのない高精細な映像になります。
そのため、狭い部屋に大きな液晶テレビを設置したいなら、ぜひ4Kを選んでおきましょう。
ただし、あまり距離が近すぎると、目の負担を軽減することはできないので、その点には注意してください。
4Kでも、ある程度の距離は必ずとっておくことが大切です。
壁掛けにすると部屋が広くなる
液晶テレビを狭い部屋に設置するときは、「スペースが足りない」という事態が起こりやすくなります。
なんとか狭い部屋に設置したとしても、液晶テレビがあることで、さらに狭くなってしまうようでは、快適に使うことができません。
したがって、余裕をもって設置できるように工夫する必要があります。
そこで注目したいのが、テレビ台です。
液晶テレビをテレビ台の上に置くのは、多くの人が行っている一般的な方法ですが、狭い部屋だとデメリットになることもあります。
テレビ台があることで場所をとってしまい、部屋がより窮屈になるのです。
こうしたデメリットを解消するには、思い切ってテレビ台をなくしてしまう方法もあります。
そのひとつが、液晶テレビを壁掛けにすることです。
壁掛けは場所をとらない
液晶テレビを狭い部屋に設置するなら、壁掛けにすることは、おすすめの方法になります。
壁掛けにしておけば、設置のためにテレビ台を使う必要はなくなり、その分のスペースを広く確保することができるのです。
狭い部屋の中で無理にテレビ台を使っても、下手をすると歩くスペースまで圧迫してしまう可能性があります。
液晶テレビのために生活空間まで狭くしてしまうようなら、通常のテレビ台を使った方法にこだわらず、壁掛けもぜひ検討してみてください。
ただし、壁掛けをするためには穴を開ける必要があるので、賃貸だと難しくなります。
壁掛けにしたいときは、その部屋で本当に可能かどうか、確かめてから設置するようにしましょう。
床置きで余裕のある空間に
テレビ台を使わない設置方法なら、床置きにしてしまうのも、おすすめの方法です。
液晶テレビをテレビ台に乗せれば、それだけ位置が高くなりますが、狭い空間の中に高さがあるものを置くと、圧迫感を感じてしまいます。
これは、液晶テレビを狭い部屋に設置するのであれば、避けたいポイントです。
もともと狭い部屋で、さらに圧迫感を感じるようでは、見た目にも窮屈な印象が強くなってしまいます。
これを防ぐには、テレビ台を使わず、床に設置してしまいましょう。
そうすると、液晶テレビの位置がぐっと低くなるので、上の空間が空き、部屋を広く感じることができます。
床に座る人ならおすすめ
液晶テレビを床に置くといっても、位置が低すぎれば、画面が見づらくなってしまうこともあります。
そのため、いつも椅子に座ってテレビを見る人には、あまり向かない方法です。
床置きが適しているのは、床に座る人になります。
テレビを床に座って見る人の場合、テレビ台を使った置き方では、画面の位置が上になりすぎて、下から見上げることになりますが、それは目が疲れやすい角度です。
一方、床置きにする方法だと、画面が自分の目線に近くなり、ちょうどよい角度になります。
したがって、部屋が狭く、なおかつテレビを見るとき床に座っている人は、ぜひ床置きを検討してみましょう。
それなら、狭い部屋でも広く感じることができます。
他の家具をテレビ台に利用しよう
狭い部屋に液晶テレビを設置するとき、テレビ台を使うとしても、工夫次第ではスペースの節約が可能になります。
そのためには、他の家具をテレビ台の代わりとして使う方法がおすすめです。
例えば、本棚や収納ボックスなど、ある程度の強度があるものなら、その上に液晶テレビを乗せておくことができるので、十分にテレビ台として機能してくれるのです。
テレビ台と本棚を別々に用意すれば、それだけ狭い部屋の中は窮屈になります。
しかし、テレビ台と本棚が同じものであれば、かなりスペースを節約することができるのです。
また、本棚に収納できるのは、本だけではありません。
棚の中に小物を入れておくこともできるので、テレビ周辺のリモコンなどを整理するためにも役立ちます。
狭い部屋のスペースを少しでも広げるには、こうした工夫にも注目しておきましょう。
まとめ
液晶テレビは、普段の生活に欠かせないものですが、これを狭い部屋で使うためには、うまい設置方法を考える必要があります。
部屋が狭いと、視聴距離を確保できなかったり、部屋がより窮屈になってしまったりと、いろいろとデメリットが出てくるので、注意して設置しなければならないのです。
そんなときは、ここで紹介したポイントを参考にしてみてください。
最適な方法を見つければ、狭い部屋でも快適にテレビを見ることができます。