液晶モニタの画面を拭くときにNGなことは?やってはいけない5つのポイント
液晶モニタの画面は、何かの飛沫や指紋、手垢などで汚れてくるものです。
そんなときは、きちんと拭いてきれいな状態にする必要がありますが、間違った手入れをするのはよくありません。
正しい方法でないと、汚れを落としきれなかったり、余計なダメージを与えてしまったりすることがあるのです。
では、画面を拭くときのNGポイントについて、詳しく説明していきましょう。
ホコリをはらわずに拭く
液晶モニタの画面を拭くときは、いきなり拭き始めてはいけません。
無駄な劣化を防ぐためには、しっかりと準備をしてから掃除を始めることが大切です。
そこで注目したいのが、画面についたホコリをはらうという作業になります。
面倒だからといって、この作業を省略してはいけません。
なぜなら、ホコリを残したまま画面を拭く行為は、傷をつける原因になってしまうからです。
ホコリだらけの画面を布で拭くということは、液晶モニタの画面に、ホコリを擦りつけているようなものです。
そんな拭き方では、たとえ汚れを落とすことはできても、細かい傷まで防ぐことはできません。
液晶モニタのきれいな状態を維持するなら、掃除を始める前に、ホコリを丁寧に取り除くようにしてください。
傷つけないようにはらう
画面のホコリをはらうときは、必ず柔らかいものを使うようにしてください。
毛先が硬いブラシなどで乱暴にはらったりすると、それが原因で傷をつける可能性があります。
傷をつけないようにホコリをはらうはずが、はらったことで傷をつけていたのでは本末転倒です。
そんなことにならないように、画面のホコリをはらうときは、毛先の柔らかいブラシなどを使うようにしてください。
柔らかいもので優しくはらえば、傷をつけずにホコリを取り除くことができます。
また、カメラの掃除に使うブロアーもおすすめです。
空気を吹きつけてホコリをとばすことができるので、傷がつく心配はありません。
カメラのメンテナンスキットには、ブロアーと柔らかいブラシが揃っているので、液晶モニタの画面を拭くときは、うまく利用してみましょう。
ティッシュを使う
液晶モニタの画面を拭くものは、ホコリをはらうときと同じように、柔らかさを重視して選ばなければなりません。
硬くてゴワゴワした布を使ったりすると、拭けば拭くほど傷が増えることになってしまいます。
そうした失敗をしないためには、できるだけ柔らかいものを使うことが大切なのです。
しかし、「柔らかいものといえばティッシュだな」という考え方はよくありません。
ティッシュは、一見すると柔らかそうですが、液晶モニタの画面を拭くには不適切なものです。
手近にあるティッシュで無造作に画面を拭ったりすると、細かい傷をつけてしまう可能性があります。
したがって、液晶モニタの画面を拭くときは、安易にティッシュを使わないようにしてください。
クリーニングクロスがおすすめ
液晶モニタの画面に傷をつけないように拭くなら、ティッシュよりも、眼鏡を拭くときなどに使われるクリーニングクロスの方が適しています。
クリーニングクロスの柔らかさは、繊細な眼鏡のレンズを傷つけないレベルのものであり、液晶モニタの画面を拭くときも、余計なダメージを与える心配はありません。
これは、本格的に手入れをするときだけでなく、普段のちょっとした汚れを拭き取るときも役立つので、液晶モニタの近くに1枚置いておくことをおすすめします。
うっかり指紋をつけてしまったときや何かの水滴がついてしまったときは、日常的に使っているティッシュに手が伸びることも多いですが、それを繰り返していると、傷がだんだん増えていくことになります。
しかし、クリーニングクロスを使うようにすれば、傷を防ぎ、長くきれいな状態を維持できるのです。
アルコールをつける
画面の汚れを確実に落としたいときは、アルコールをつけて拭くことを考えたりしますが、それは劣化を早めてしまう原因のひとつです。
アルコールで画面を擦った場合、表面のコーティングを剥がしてしまうのです。
確かに、アルコールを使えば、よりきれいに汚れが落ちるイメージがあり、消毒にもなってよさそうに思えます。
しかし、実際にはデメリットがあるので、安易に使わないように注意してください。
液晶モニタの画面の手入れでは、柔らかい布で乾拭きすることが基本になるので、まずは何もつけずに拭いていきましょう。
ウェットティッシュもNG
ウェットティッシュは、汚れを拭き取るには便利なアイテムのひとつですが、液晶モニタの画面に使ってはいけません。
他のものを拭くなら問題はありませんが、液晶モニタに使うと、画面のコーティングを劣化させる可能性があります。
というのも、ウェットティッシュには、アルコールが含まれていることが多いからです。
除菌ができることをアピールした商品が多く出ていますが、それには大抵アルコールが入っています。
もし使ってしまった場合は、アルコールに弱い液晶モニタの画面を、もろにアルコール消毒してしまうことになるのです。
乾いたティッシュでもウェットティッシュでも、ティッシュは液晶モニタの手入れに向いていないので、たとえ近くにあっても使わないようにしましょう。
力を入れて強く擦る
液晶モニタの画面を拭くとき、落ちにくい汚れがあったりすると、強く力を入れて擦ってしまうことがあります。
しかし、ダメージを最小限に抑えるためには、そのような拭き方は避けるべきです。
強い力でゴシゴシ擦ったりすると、画面を傷めることになってしまいます。
いくら柔らかいクリーニングクロスを使っていても、力を入れすぎればダメージを防ぐことはできません。
液晶モニタを傷つけないためには、優しく丁寧に擦るようにしてください。
汚れが落ちやすくなる工夫を
優しく擦ることいっても、頑固な汚れがあると、ただ拭いただけでは落とすことができません。
そんなときは、息を吹きかけて曇らせる方法がおすすめです。
画面が曇るくらいに息をかけてやると、少し水分が加わることになるので、普通に拭くよりも、ぐっと汚れが落ちやすくなります。
それなら、無理に力を入れなくても、十分きれいにできるのです。
また、少し高価ではありますが、液晶クリーナーを使う方法もあります。
ガラスを拭くときのような普通の洗剤では、画面を傷める可能性がありますが、液晶専用のものなら心配はありません。
ただし、画面に直接つけるのではなく、クリーニングクロスに染み込ませて使うようにしてください。
水拭きする
液晶モニタの画面を拭くときは、「濡れたもので拭いた方が効果的だろう」と考えてしまう人もいますが、その方法は間違いです。
水拭きでは、汚れを増やしてしまうおそれがあります。
液晶モニタを水拭きした場合、水分が乾いた跡が白く残ってしまい、あまりきれいに見えなくなってしまうのです。
落ちにくい汚れがあったときは、水拭きの方が手っ取り早くて確実なように思えてしまいますが、本当にきれいにするためには、息で曇らせる程度の微量な水分にとどめておいてください。
それなら、跡が残る心配はないため、とてもきれいな仕上がりになります。
まとめ
液晶モニタの汚れを落とすなら、決して適当に拭いたりしてはいけません。
ホコリを放置したり、無理に力を入れたりすると、画面を傷つけてしまう可能性があります。
ここで紹介したNGポイントを頭に入れて、常に正しい手入れを心がけてください。
避けるべきポイントを確実に避けていれば、液晶モニタにダメージを与えることはありません。