液晶モニタの落ちにくい汚れにはどう対応する? 手入れのための4つのポイント
液晶モニタを使っていると、画面が汚れてくることがあるため、こまめな手入れは欠かせません。
しかし、落ちにくい頑固な汚れがついていたりすると、うまく拭き取ることができず、困ってしまうものです。
汚れをきれいに拭き取るためには、少し工夫が必要になります。
では、落ちにくい汚れを拭き取るためのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
強く擦らない
落ちにくい汚れをきれいに拭き取りたいときは、よくある失敗に注意しなければなりません。
それが、力を入れて強く擦ることです。
普通に拭いてほとんど落ちていなかったり、汚れの範囲が広がったりする場合は、「拭き方が優しすぎるからだ」という安易に考えてしまうことがあります。
そうなると、一度目よりもさらに力を入れてゴシゴシと擦りたくなってしまいますが、乱暴な拭き方はよくありません。
あまり力を入れすぎると、液晶画面を傷つけることになってしまいます。
長持ちさせるための手入れで、逆に余計なダメージを与えてしまったのでは、本末転倒です。
そのような失敗をしないためにも、力加減には十分注意してください。
落ちにくい汚れがあったときは、なるべく画面に負担をかけない方法で拭き取るべきです。
力を加減することは、液晶モニタの手入れでは基本的なポイントなので、常に意識しておきましょう。
必ず柔らかいものを
画面に負担をかけずに汚れを落とすためには、拭くものを選ぶときにも注意が必要です。
いくら優しく拭いていても、硬くてゴワゴワした布などを使っていると、画面へのダメージを防ぐことはできません。
硬い布は、細かい傷をつける原因になってしまうのです。
画面を傷つけないように拭くなら、なるべく柔らかいもを使うようにしましょう。
ただし、ティッシュはNGです。
ティッシュも柔らかい方ではありますが、液晶モニタの繊細な画面を拭くには、まだ足りません。
何かあるたびにティッシュを使っていると、傷を増やしてしまう可能性が高いのです。
画面へのダメージを確実に防ぐのであれば、眼鏡の手入れなどに使われるクリーニングクロスをおすすめします。
クリーニングクロスは、眼鏡のレンズを傷つけない柔らかさになっており、液晶画面とも相性がよいアイテムです。
近くにティッシュがあるとつい手を伸ばしてしまいますが、失敗しないためには、きちんと適切なものを使うようにしてください。
息で曇らせる
液晶画面の汚れを落とすには、柔らかい布で優しく擦することが大切です。
とはいえ、落ちにくい汚れを残さず拭き取りたいときは、「こんなゆるい拭き方で大丈夫なのか?」と不安になってくることもあります。
確かに、少し頑固な汚れを落とすのであれば、普通に拭いただけでは、あまりよい効果は期待できません。
優しく何度か擦っているうちに落ちるようなら問題はありませんが、なかなかきれいにならない場合は、落ちやすくなる工夫を行ってみましょう。
その工夫というのが、「息をかけてから拭く」というものです。
液晶画面に息をかけると、少し曇ることになりますが、その微量な水分がポイントになります。
ただ拭いただけでは落ちないような汚れでも、少しだけ水分が加えると、すんなり落ちることがあるのです。
この方法であれば、無理に力を入れる必要はありません。
優しく擦るだけでも十分きれいになるので、余計なダメージを防ぐなら、ぜひ試してみてください。
水拭きはしない
息をかけて曇らせる方法が有効となると、「水拭きならもっと効果的なのでは?」という考えも出てきますが、そちらはNGな方法となります。
水分の量を増やせば、より落ちやすく、きれいになるように思えますが、実際には汚れを増やす結果になってしまうのです。
濡れた布で拭くと、付着した多めの水分が乾いたときに、白い跡が残ります。
そうなると、狙っていた汚れが落ちたとしても、あまりきれいには見えません。
拭く前より汚くなったように見えることも多いので、水分を多く使う方法は避けるようにしてください。
息で曇る程度のわずかな水分であれば、跡を残さず、きれいに拭くことができます。
液晶用クリーナーを使う
息で曇らせる方法でもうまく落ちないようなときは、「やはり強く擦ってみるか」という考えが浮かびますが、そこで諦めるのは早計です。
少量の水分で落ちないようなときは、専用のクリーナーを使ってみましょう。
それをクリーニングクロスに染みこませて拭けば、息をかけるよりも落としやすくなります。
ちょっとやそっとでは落ちない頑固な汚れがついたときのために、そうした便利なアイテムもしっかりチェックしておいてください。
ただし、使い方には少し注意が必要です。
クリーナーをつけて拭くときは、画面ではなく、クリーニングクロスの方につけることを忘れないようにしましょう。
直接つけたりすると、画面に負担をかけることがあります。
常に正しい方法を守っていれば、そうした失敗を防ぐことができるのです。
普通の洗剤は避ける
汚れを落としやすくするなら、通常の中性洗剤なども利用できそうですが、なんでも使えるわけではないので、手入れの際は注意してください。
ガラスなどを拭くときに使う一般的な洗剤は、研磨剤などを含んでいることが多いため、安易に使うと画面のコーティングを傷つける可能性が高いのです。
そのため、液晶画面を拭くときに使うなら、必ず液晶専用のクリーナーを選ぶようにしてください。
専用のものなら、余計なダメージを与えずに汚れを落とすことができます。
アルコールもNG
液晶モニタ以外の掃除では、アルコールを使って拭くこともありますが、画面へのダメージを考えれば、それもよい方法ではありません。
アルコールも、コーティングを傷める原因のひとつなのです。
そのため、落ちにくい汚れがあったとしても、アルコールスプレーなどは使わないようにしてください。
また、ウェットティッシュにも注意が必要です。
ウェットティッシュには、アルコールが使用されていることが多いので、液晶画面を拭くには適していません。
基本的にティッシュと名のつくものはNGなので、軽い気持ちで使わないようにしましょう。
電源を切ってから拭く
画面を拭くときは、汚れの位置がすぐわかるように、電源を切ってから始めるのが基本です。
電源を切ってすっかり黒い画面にした方が、指紋などの白っぽい汚れを判別しやすくなります。
これは、落ちにくい汚れがあるなら、特に重要なポイントです。
落ちにくいものは、きちんと拭いたつもりでも微妙に残っていたりしますが、見えにくい状態にしていると、気づけない可能性があります。
見落としを防ぐためには、しっかりと電源を切っておきましょう。
静電気を防ぐ
静電気は埃を引き寄せてしまうため、画面を拭くときは注意しなければなりません。
埃が付着した状態で、その上から拭いたりすると、画面に擦れて細かい傷になってしまいます。
そのためにも、電源は必ず切っておくようにしましょう。
電源が入っていると、静電気がどんどん埃を集めてしまい、画面へのダメージを防ぐことができなくなります。
傷をつけずに汚れを落とすためには、電源をしっかりチェックして、静電気が少ない状態で作業を行ってください。
まとめ
液晶モニタの画面に落ちにくい汚れがあったときは、なかなかきれいにならず、イライラしてしまうことも多いですが、だからといって適当な方法を試すのはよくありません。
乱暴に強く擦ったり、その辺にある普通の洗剤をかけたりすると、画面にダメージを与えることになってしまいます。
失敗しないためには、ここで紹介したような手入れのポイントに注意して、正しい方法で拭き取りましょう。