液晶モニタを長持ちさせよう! 寿命を縮めないためのコツ
液晶モニタは、使っているうちに劣化してくるものですが、できれば長く使いたいものです。
しかし、使う頻度が多かったりすると、どうしても劣化は速くなってしまうでしょう。
そのため、なるべく負担をかけないように、使い方には十分注意しなければなりません。
ここでは、液晶モニタを長持ちさせるためのコツを紹介していきます。
電源のON・OFFは少なくしよう
液晶モニタを使う場合、使い終わったら電源は切っておくのが一般的です。
つけっぱなしで長時間放置しないように注意しておけば、モニタの負担を減らすことができるでしょう。
しかし、何か用事があってモニタの前を離れ、すぐに戻ってくるような状況であれば、つけたままにしておくべきです。
少し離れるだけでも、こまめに電源を切り、そのたびに再度つけるという使い方をする人もいますが、これは寿命を縮めることになります。
電源のON・OFFというのは、液晶モニタにとって、非常に大きな負担となる行為なのです。
それを1日のうちに何度も繰り返すような使い方は、劣化を早める恐れがあります。
そのため、少しだけなら電源を切らず、そのまま使うのがおすすめです。
設定を確認しよう
液晶モニタには、省エネのために、しばらく使わない状態が続くと、自動的に電源を切る機能があります。
この設定が有効になっていると、ON・OFFが頻回にならないよう注意していても、いつの間にか切れていることがあるのです。
そうなれば、また電源を入れなければならず、どうしても回数は増えてしまうでしょう。
これを避けるためにも、モニタの設定は、必ず確認してから使うようにしましょう。
自動で切れる設定を解除し、すべて手動で行うようにすれば、モニタに余計な負担をかける心配はありません。
画面の明るさを抑える
液晶モニタは、明るさを変えることができるので、見やすいように調節して使うものです。
しかし、あまり明るくしすぎると、液晶モニタの寿命に影響を与えてしまいます。
液晶モニタは、一般的に明るい方が見えやすく感じるため、つい明るくしすぎてしまうことも多いですが、その状態で長時間使っていると、大きな負担をかけてしまうのです。
そのため、液晶モニタの輝度は、なるべく低く設定しておくようにしましょう。
低い輝度にしておけば、長時間使っていても、それほど大きなダメージにはなりません。
また、明るさを抑えて使うことは、モニタだけでなく、自分の目にかかる負担も軽減することになります。
明るすぎる画面を見つめるのは、目を悪くする原因のひとつであり、極力避けるべきなのです。
さらに、輝度を低くしておけば、ブルーライトを少なくすることもできます。
液晶モニタにも自分の目にも、なるべく負担をかけない使い方を心がけましょう。
明るさは固定しよう
液晶モニタの輝度は、細かく調節できるようになっているので、そのときの状況や気分によって、コロコロと変えてしまうことがあります。
しかし、あまり頻回に輝度を変更していると、やはりモニタの負担は大きくなってしまうのです。
そのため、輝度はできるだけ固定しておくのがおすすめです。
常に同じ明るさでモニタを見るようにすれば、モニタの劣化を遅らせることができるでしょう。
もし見にくい場合には、輝度を変えるのではなく、周囲の環境を変えるようにしてください。
部屋の照明や外光の量などを調節すれば、モニタの明るさは一定でも、見え方が違ってくるはずです。
拭き方に注意
液晶モニタの寿命には、外からの刺激も大きな影響を与えています。
そのひとつが、拭くときに傷つけてしまうことです。
液晶モニタが汚れてきた場合、拭くことで再びきれいにしようとするものですが、長持ちさせるためには、適当に拭いてはいけません。
ちょっとした汚れを落とすときは、手近にあるティッシュで安易に拭ってしまうこともありますが、ティッシュで拭くと、画面に小さい傷をつけてしまいます。
最初はわずかな傷であっても、それを繰り返して、傷が蓄積されていけば、とても無視できない被害になるでしょう。
ティッシュは、人が使うには十分な柔らかさをもっていますが、液晶モニタを拭くには向いていないのです。
また、ウェットティッシュを使うのも、避けた方がよいでしょう。
ウェットティッシュの場合、アルコールを含んでいることがあるので、モニタにはよくありません。
ダメージの少ない拭き方
液晶モニタを拭くのに最適なものは、眼鏡やカメラなどの手入れで用いられる、クリーニングクロスです。
これを使えば、液晶モニタの画面を傷つけずに、汚れを落とすことができるでしょう。
ただし、クリーニングクロスを使うとしても、拭くときには注意すべき点があります。
それは、あらかじめ埃を取り除いておくことです。
埃がある状態で拭いた場合、画面に埃が擦りつけられことになるので、クリーニングクロスであっても、細かい傷が大量についてしまいます。
これを避けるには、拭く前にモニタの埃を払い、できる限り余分なものがない状態にしておく必要があります。
その状態でクリーニングクロスを使うのが、最もダメージの少ない拭き方なのです。
カバーをかけよう
液晶モニタを長持ちさせるなら、カバーを使うことは、とても重要なポイントです。
普段からカバーをかけておくようにすると、埃などの汚れを防ぐことができます。
つまり、劣化の原因になるような要素をシャットアウトできるわけです。
それならば、何度も繰り返し手入れをしなくても、常にきれいな状態を保つことができます。
実は、頻回に画面を拭いて手入れをするのも、長持ちのためにはよくない行為なのです。
たとえ適切な拭き方をしていても、あまり頻回に画面を拭くようでは、払いきれなかったわずかな埃などで、少しずつ傷をつけてしまう可能性があります。
そのため、普段から汚れを少なくして、画面を擦らなくてもよい状態にすることが大切です。
なるべくモニタを刺激しないようにすれば、劣化は抑えることができるでしょう。
ミスがあっても安心
液晶モニタの近くでは、飛沫が発生するような行為を避けるのが基本です。
飲み物を飲む、汁物を食べる、歯みがきをするといった行為は、どうしても飛沫が発生するので、たとえ注意していたとしても、知らずにモニタを汚してしまう可能性があります。
したがって、長持ちさせることを考えるなら、そうした行為は控えた方がよいのです。
しかし、それらに注意していても、画面が汚れる要素は、日常の中には多く存在しています。
例えば、部屋の中で何かの液体をこぼしたとき、予想外に被害が広がってしまい、安全な位置にあったはずのモニタが汚れてしまうことも考えられます。
また、虫を退治するためにスプレーを噴射していたら、うっかりモニタの方に向けてしまい、思いきり直撃させることもあるかもしれません。
普段の生活の中で、「まさかそんなことが」という事態に遭遇する可能性は、決してゼロではないのです。
そんなとき、カバーがあれば、モニタを汚れから守ることができます。
むき出しのまま置いておくと、上記のような事故があったとき、もろに被害を受けてしまいます。
何かミスがあっても、確実に汚れを回避できるように、カバーは必ずかけておくようにしましょう。
まとめ
液晶モニタは繊細なので、大切に扱わなければ、劣化が早くなってしまいます。
せっかく性能のよい製品を買っても、すぐ買い替えなければならないようでは、出費も増えてしまうでしょう。
それを避けるには、使い方に注意して、なるべく負担を少なくすることが大切です。
適切な使い方をしていれば、液晶モニタを長く使うことができます。