漫画の専門学校を目指す方の進路選択に参考にしてほしい、特徴的なカリキュラム
漫画家を目指しているという人にとって、漫画の専門学校への進学というのは選ばれる進路の1つでもあります。
専門学校への入学を考えているという人にとって、どの専門学校に行くのかというのは非常に大きな選択になります。
そこで、専門学校を選ぶ際に参考にしてもらえるように、有名校や特徴的な学校をいくつか紹介していきます。
進路選択の助けにしてみてください。
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高度専門士の称号がもらえる学校
専門学校を卒業すると、専門学校での教育を修了した証として称号を受け取ることになります。
この称号が専門学校を卒業した証明にもなります。
ですがごく一部の学校では、通常の漫画の専門学校とは違う称号が与えられる学校があります。
そんな特別な称号が貰える専門学校を紹介していきます。
高度専門士とは
通常、専門学校は2年生になります。
その2年生の専門学校を卒業すると、「専門士」と呼ばれる称号をもらうことができます。
これは大学を卒業したときにもらえる「学士」と同様に、教育を受けて修了したことを証明しています。
ですが専門学校の中には、実社会で活躍できるレベルの教育をするために3年以上の教育課程を組んでいる学校もあります。
このような専門学校を卒業した人材は重宝され、評価を受けるようになりました。
そのことから、専門学校で4年間の教育課程を経た人を対象に「高度専門士」という称号が与えられるようになりました。
つまり高度専門士の称号を持っているということは、専門学校の中でも4年制の学校を卒業したということになります。
そして漫画の専門学校の中にも、4年制の教育課程を組んでいて、卒業することで高度専門士の称号を受け取ることができる学校がいくつか存在しています。
日本工学院
高度専門士の称号を取得できる専門学校として紹介するのは、日本工学院です。
この専門学校は、日本工学院専門学校と日本工学院八王子専門学校の2種類ありますが、どちらでも高度専門士となることができます。
この学校には、マンガ・アニメーション科があり、2年制と4年制から選択することができます。
このうち4年制のコースを卒業することで高度専門士となることができます。
2年制のコースでは、1年目に分野別の基礎と専門力の育成、2年目に専門力の育成を行っていくことになります。
それに対し4年制では、1年目に総合的な基礎力の育成、2年目に分野別の基礎と専門力の育成、3年目に専門力の育成、4年目に習得技術の実践・研究・発表を行うことになります。
4年制では2年制よりも時間があるのでより基礎的な部分からしっかり身に着けたり、学んだことを実際に使ったりして、それらを研究することでより専門性を高めています。
ペンタブレットを使った完全デジタルの漫画の作成方法なども取り扱っていて、基礎だけでなく最新のスキルまで幅広く総合的な力を身に着けることが可能です。
ですが、長期間通学するためその分学費も必要となってきます。
2年制の場合には卒業までの学費などの費用が2,645,690円なのに対し4年制では5,089,200円と倍近くの費用が必要になってきます。
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3年制の専門学校
専門学校の中には、3年生のカリキュラムを組んでいるという学校もあります。
これらの学校は、卒業しても4年間は通っていないため、専門士の称号しかもらうことはできません。
けれども、1年多く通うことができるので、その分細かい知識や技術を身に着けることができるなど、サポートや授業内容も充実している傾向にあります。
そんな3年制のカリキュラムを組んでいる専門学校をいくつか紹介していきます。
日本アニメ・マンガ専門学校
まず1校目は、日本アニメ・マンガ専門学校です。
この学校には、通常の2年制のマンガクリエイト科、コミックイラスト科の他に、3年制のマンガ・イラストマスター科があります。
この学科では基礎画力や画材、技法といった基礎的なことはもちろんですが、その長いカリキュラムを利用して応用力も徹底的に強化してくれます。
漫画だけでなく、イラストレーターとしての技術も身に着けることができるので、できることの幅も広がりますし、就職先も増えてきます。
1年次には共通した基礎を固め、2年次以降には選択授業が中心となってきます。
その中で2年次には実践力、3年次には発展力を身に着けていくことになります。
特に3年次には就職も関わってくるため、インターンシップや新人賞への応募、持ち込みなども行っていきます。
日本マンガ芸術学院
2校目は、愛知県名古屋市にある日本マンガ芸術学院です。
この学校は先に紹介した日本アニメ・マンガ専門学校の3年制とは違い、午前のみに授業を行っています。
そのため、より専門性を高めているというよりは、午前中に授業を受け、午後には自分の時間を作れる新しい学びの形としてこのカリキュラムを取り入れています。
午後の時間が自由になるため、その時間を使ってしっかり課題に取り組んだり、学費などを稼ぐためにアルバイトなどをしたりすることもできます。
特に漫画家を目指している場合には、持ち込みや賞への応募などをするために準備の時間が必要となることが多いです。
こういった時間を確実に取ることができるようにしています。
そのため、学校に通いながら積極的に持ち込みなどを行いたいという場合には、おすすめの学校です。
夜間学校
専門学校の中には、別の大学に通っていたり、日中に仕事をしていたりしている人が通うことを対象にした夜間学校を行っている学校もあります。
これらについて紹介していきます。
夜間学校について
専門学校の中には、夜間に授業を行っている学校もあります。
そのため、社会人の方でも働きながら漫画についての知識などを身に着けることができるようになっています。
日本デザイナー学院
まず1校目は、日本デザイナー学院です。
この学校は東京都にあります。
日中もコミックイラスト科、マンガ科が設置されていますが、それ以外に夜間部マンガ科が準備されています。
この学科では、月曜から金曜の平日に毎日18:30~20:50までの2時間20分にわたって授業が行われています。
2年間にわたるカリキュラムが組まれていて、1年目は漫画の基礎知識やアナログ・デジタルでの漫画の描き方など基礎的な知識・技術を身に着けていくことになります。
2年目には、1年目に学んだものを活かして、実際に編集者などに持ち込むことを前提とした魅せる漫画の作成を個別指導していきます。
学校自体も渋谷区にあるため、交通の便も良く、仕事後などでも通いやすい立地になっています。
日本マンガ塾
2校目は、日本マンガ塾です。
この学校は東京都秋葉原にある漫画専門の学校です。
そのため学科も漫画に関したものしかありません。
夜間に関しては、マンガテクニック科の夜間コースに通うことができます。
この科では、漫画の制作に必要な知識・技術を1年ごとに4つに絞って学んでいくことになります。
それを2年間続けることで、計8科目を学びます。
授業は19:00~21:00に行われています。
日本マンガ芸術学院
3校目は日本マンガ芸術学院です。
この学校は先の2校とは違い、愛知県名古屋市にあります。
この学校には夜間コースが用意されています。
授業は19時から開講され、週に1回のみなので、日中への負担も少なくなっていて、仕事などとの両立もしやすくなっています。
デザイン講座、イラスト講座、マンガ講座、声優講座の4つが用意されていて、漫画について学ぶ場合にはマンガ講座になります。
漫画の基本的な書き方から、持ち込み作品の相談まで幅広く対応してくれます。
回数や時間も限られているので、自分の目標に合わせたスキルを習得するためにカリキュラムが組まれています。
そのため、幅広く学びたいという場合には日中のコースなどを受ける必要があります。
土日に通える専門学校
専門学校の中には、夜間学校などと同じように働きながらや別の大学に通いながら学ぶことができるように、土日に授業を行っている学校があります。
土日に授業をしている学校について紹介していきます。
土日に行われる授業について
土日などの休日に授業を行っている専門学校にはもちろん漫画に関する専門学校も含まれています。
学校によって、土曜日のみ、土日両方ともなどがあり、学校によって通う年数も変わってきます。
特に仕事をしながらという場合には、休日が潰れることになりますし、休日出勤が入ってしまうと授業に参加できないなどもあるので、通う場合にはしっかりと考えた上で通う必要があります。
日本マンガ塾
1校目は日本マンガ塾です。
夜間コースの紹介もしましたが、この学校には土曜科というコースもあります。
土曜科では、週に1日土曜日のみに授業を行っています。
その代り、一日に複数コマの授業を受ける必要があるので、それなりの時間を学校で過ごすことになります。
授業は11時から16時まで行われていて、合間に1時間の昼休憩があります。
授業内容はその日によって異なってきますが、ストーリーなどの物語部分とキャラや背景などの作画部分を午前、午後に分けて学んでいくことになります。
代々木アニメーション学院
漫画家になるという方の中には、代々木アニメーション学院という名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
この代アニと呼ばれる代々木アニメーション学院にも、土曜日に通えるコースがあります。
週1のコースになっていて、マンガコースがあります。
このマンガコースは、東京、大阪、名古屋、福岡の4校で開催されています。
毎週日曜日に行われていて、午前、午後のコースから選ぶことができます。
午前は10時から12時、午後は13時から15時となっています。
まとめ
漫画家を目指す人にとって、専門学校に通うことでどれだけの知識や技術を身に着けられるのかは大きな判断基準なのではないでしょうか。
今回紹介したのは、年数が多かったり、逆に回数が少なかったりするような特別なカリキュラムを組んでいる場合です。
自分の目的や状態に合わせた学校を選ぶことで、これから進路選択をしようという高校生だけでなく、社会人などの方にもチャンスは広がっていきます。
ぜひ自分に合った専門学校を探してみてください。
参考URL・参考文献・根拠など
https://www.neec.ac.jp/
https://www.ndanma.ac.jp/nma/course/night/
https://mangajuku.jp/
https://ndg.ac.jp/course/nightly_comic.html
https://www.shuuichi.yoani.co.jp/?course=manga
https://www.web-jam.jp/