病院内はモニタアームの花盛り、患者も大いに恩恵を受けたという話です
モニタアームと言えば、机の上を占領しているモニターを支えてくれて、その分作業効率が図れるというありがたい機器です。
勿論仕事用に使う人も多いでしょうが、何かあった時にも実は大変に役立ってくれる機器でもあるのです。
ちょっとしたことで筆者入院するはめになり、その後も療養も含めてこのモニタアームに大変にお世話になることになりました。
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建て替えられたばかりのピカピカの病院だったので
新しく建て替えたばかりの病院だったので、設備もかなり最新のものが使われているのは、通院しているときからわかっていました。
カルテも全部電子カルテになっていましたし、入力もパソコンなので担当医が変わっても話が早くて助かりました。
勿論と言ってはなんですが、診療室のパソコンもモニタアームに接続されて、使いやすいように位置取りされていたのです。
こちらの話を聞きながら先生が状況を入力していくのは、中々時代の最先端と言う感じでした。
最も正直な先生やナースさんによれば、まだまだ使いこなせずに入力に時間が掛かるとの話も聞きました。
それでも悪筆の解読に悩まされることもなく、山のような紙のカルテに悩まされることもなくなったのは、大変にありがたいとも言っていました。
パソコン画面を支えているモニタアームも、先生が使いやすいように入力しやすいように設置されていたのですね。
何しろ背丈も体格も違う多くの先生のいる病院ですので、このモニタアームはパソコンを使用する上で必須のものであることは、明らかでした。
あれこれあって手術入院ということに
通院していたもののやはり中々良くならずに、これはもう手術してもらおうということになりました。
手術前の検査で、検査室をいくつも回ったのですが、ここでもモニタアームが大活躍していました。
勿論パソコンもですが、あらゆる機器に接続されて、検査技師が見やすいようにすぐに位置を変化できるようにされていました。
まあこれなら安心だと思ったものです。
にしても、モニタアームというとせいぜい、モニターを見やすく机の上の空間を増やすためのものという、そんな認識しかありませんでした。
しかし考えてみればこういった現場では、随分前から使われていたのだなと、認識を新たにしたものでした。
上下左右に動いて検査などの細かい作業を助けてくれるのは、モニタアームの面目躍如だということですね。
入院してみて目に入ったものは
手術入院ということで、病室にまず案内された時に目に入ったのはベッドとサイドテーブル、テーブルの上のテレビでした。
まあこれは珍しいことではありません。
1時間いくらでの有料テレビというのは、昔から病室にはよくあるものでした。
しかし今回よく見てみると、これもモニタアームに接続されているではありませんか。
ちょっと試してみたのですが、本来ベッドに寝た時に顔の真横にこのテレビが来る感じでした。
なのでそのまま見ようとしたら、首を終始捻じ曲げて見ることになります。
しかしここのモニタアームは、かなりの自由が効く様になっていました。
なので、寝転がっていてもほぼ顔の前にまでTVモニタが持ってこられるようになっていたのには、ちょっと驚きました。
このモニタアームに接続されたテレビのおかげで、入院中首が苦しくもなくテレビを鑑賞することが出来たのは、ありがたかったです。
多分ですがきっと手術中も
さて手術自体は全身麻酔だったので、完全に意識がなくなってしまったので、細かいことは勿論憶えていません。
しかし麻酔が掛かる前に見回した感じでは、あれもこれも機械がモニタアームに接続されているのは、明らかでした。
特に手術自体が内視鏡を使用したものでしたので、きっと手術中もモニタリングにモニタアームが活躍してくれたはずです。
カメラと内視鏡が体内に入ったはずですから、モニタリングも複数の目で行われていたはずです。
モニタアームのおかげで、こちらも命を拾ったと言っても過言ではないはずですね。
麻酔がさめれば地獄が待っています
全身麻酔が効いている間は、勿論何も感じません。
しかし一旦目がさめれば、地獄が待っています。
痛みで身動きもできず、何も出来ない、しかも眠れもしないと言う地獄です。
ただひたすらに、時間が経つのを待つしかありません。
幸い手首くらいは動かせたので、眠れぬ夜を少しでも早く過ごそうと、看護師さんに頼んでテレビを顔の前に持ってきてもらいました。
リモコンでチャンネルを変えて、ただぼーっと画面を見ていましたが仰向けのままで見ていられるので、そして何となく時間の経過がわかるので助かりましたね。
昔のように、モニタアームのないベッドサイドのテレビでは、苦しくてどうにも見ることなど出来なかったはずです。
こんなところでモニタアームの恩恵を受けるとは、思っても見ませんでした。
一晩過ごして少しマシになってくれば
さて一晩過ぎて朝が来て、少しマシになってくれば出来れば情報を眺めているだけでなく、発信したくなってくるものです。
つまり、テレビを眺めているだけでなく、タブレットやスマホで通信がしたくなってくるということですね。
しかし術後の弱った、しかもまだまだ傷口の痛む身体だと、何時もはさして感じない通信機器の重さが、どっとのしかかってきます。
とても長時間持っていられません。
かと言ってまだまだ、ベッドを起こしてと言うところまでは、痛みもあって出来ないのです。
ベッドサイドにモニタアームを接続して、タブレットを目前に持ってこられたらと、しみじみ考えたものです。
看護師さんに聞いてみる
そうなってみると、これはちょっと相談してみようかという気になります。
なので看護師さんに聞いてみることにしました。
つまり、ベッドの手すりがモニタアームの重さとタブレットの重さに耐えられるか、取り付けで傷がつかないかなどです。
実際に相談してみたのですが、残念ながら許可はおりませんでした。
早い話、そんな事するより安静にして回復しろと言われてしまったのです。
まあ、当たり前の反応ですね。
帰宅してから早速
さて、退院して自宅療養ということになりました。
勿論そこそこ歩いたりも出来ますが、本調子とも言えません。
なので早速、家のベッドにモニタアームを設置することにしました。
ベッドヘッドが鉄製なので、そこに設置すれば何とかなりそうだったのです。
アームの長さが長めのもので、顔の前まで来てくれるタイプを選びました。
おかげで寝たままでも、パソコンやタブレットが扱えるようになって、大変に助かったことは言うまでもありません。
まあ本当ならこういった時は
本来病後の療養中は、看護師さんの言う通りさっさと治すことに意識を集中させるべきです。
とは言え、どうしてもしなくてはいけない仕事がある場合、そうも言って入られません。
そんな時のお助けが、モニタアームだったわけです。
こういった場合の、どうしてもやらなくてはならない仕事や通信がある場合、このモニタアームは本当におすすめです。
手で持って操作では腕も疲れるし、入力も上手くいきません。
普通の時でなく、こういった特殊な状況のときにもお役立ちなのがモニタアームだと、しみじみ思い知った出来事でした。
まとめ
色々な現場で使用されていると、頭では理解できているはずでしたが、病院で見回してみればモニタアームだらけだったという話です。
加えて自分も、モニタアームの恩恵を大きく受けた入院生活になりました。
退院後も充分に活用させてもらったのは、言うまでもありません。
普通の状況での使用もですが、こういった状況でも大いにモニタアームが使えること、再認識させてもらいました。