老眼でお悩みの方向け・目に優しい液晶モニタの基準考察

液晶モニタ

老眼は、早ければ30代中盤から進行すると言われています。

現代人の生活とスマホ・タブレット・パソコンは切っても切り離せない関係にありますが、これらによって老眼の進行・ドライアイなど、様々な問題に悩まされることも。

ここでは、「最近どうも近くが見えにくくなった」「老眼だけど長時間疲れずにPC作業をしたい」という人のために、目に優しい液晶モニタの考察をしていきます。

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モニタサイズについて

最初に、液晶モニタを購入する際のモニタサイズについて言及します。

用途が増えれば増えるほど「大きいモニタ」を選びたくなる心理がありますし、「大は小を兼ねる」との格言もあるのですが…モニタが大きいことは、本当にいいことなのでしょうか。

液晶モニタ≠大きければいい

老眼のかたの多くは、眼球を動かす筋肉の衰えが見られます。

そうしたことから結論を述べると、むやみに大きいモニタを買うべきではありません。

デスクに腰かけた時の眼球とモニタとの距離を50~80cmと考えた時、大体24インチくらいの大きさが無難と言われています。

これくらいの大きさであれば、国産メーカーの高品質製品でも2~3万円程度と非常にお安く買えるので、お財布にも優しいでしょう。

とはいえ、小さいモニタを選ぶことで「作業スペースの問題」を回避することはできません。

PC上で複数の資料を開きながらお仕事をする場合、24インチ程度の表示域では不十分と言えるのではないでしょうか。

こういった場合は、思い切ってデュアルディスプレイにすることをおすすめします。

デュアルディスプレイという選択をする場合のポイントですが、同じ製品名/同じ型番のもので揃えるようにしましょう。

モニタごとに見え方の違いがあると、これもやはり老眼に強い負担をかけてしまいます。

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4K/Retinaディスプレイは本当にいいのか

次に、高画質と噂の"4K"や、apple独自のモニタ規格"Retinaディスプレイ"について語っていきます。

大型家電店では大々的に広告を打っているのですが、目へのやさしさ…特に老眼という現象に対しては、どのような影響があるのでしょうか。

超高画質の仕組み

前述した、いわゆる「超高画質」の仕組みを説明します。

ためしにapple製品でスクリーンショットを取り、それをお使いのPCに転送するなどしてファイルを開いてみると、ここで解説することが理解できます。

4K/Retinaディスプレイの裏側は、端的に言うと「大量の情報の圧縮」です。

従来のHD/フルHDだと大型モニタでしか再現できなかった色彩を、画素(モニタを構成する微細なドット)を小さくすることにより、くっきりとした表現を実現している…という要領です。

そのため、この項で最初にご案内した操作をすると、モバイル端末のスクリーンショットがPCでは4~5倍以上の大きさで表示されます。

しかし、老眼という問題に対してはどうでしょうか。

実際に高齢者の意見を聞いてみると、apple製品はどうも目が疲れる・4Kテレビは長時間鑑賞できないという声が多く聞かれます。

なかには、頭痛や不眠を訴える人もいるのだとか。

超高画質モニタでの表現は、時として肉眼でとらえられる情報量よりもはるかに多いため、目ばかりではなく脳への負担も懸念されます。

マシンスペックの問題を考慮しても、出力するデータが大きい=それだけGPU(グラフィックス処理を担当するチップ)の負担が大きくかかります。

PCの寿命を短くする・ともするとパーツ交換やマシンごとの買い替えが必要になってくる…という、思わぬ事態に遭遇することも。

こうして考えると、画質を追求するとしても、フルHDくらいまでに留めておくのがちょうどいいのではないでしょうか。

老眼におすすめの液晶モニタパネルとは

液晶モニタのパネルの種類もいくつかありますが、老眼のみならず「目に優しい」のは、"IPSパネル"と呼ばれるものです。

各種パネルのなかでも、見る角度による色の変化やチラつきが極めて少ないのが特徴。

EIZOやIiyamaを代表とする液晶モニタメーカーや、国内メーカー製のテレビにも多く採用されています。

ここでまとめると、老眼ユーザーのためのモニタ仕様として、HDまたはフルHD/IPSパネル採用のものが最も適していると言えます。

接続端子にも要注意

見落としがちなのが、接続端子の種類。

モニタの性能と接続方法に因果関係はない…というイメージが先行しているようですが、実は深い関係にあります。

HDMI/DisplayPortがおすすめ

MacLab. Thunderbolt ( Mini DisplayPort ) to HDMI 変換 ケーブル 1.8m ホワイト ( 4K 3840×2160 30Hz)

モニタの従来の接続方法として、ピンを差し込んでネジで止めるDVI/VGAなどがあります。

音声の出力先を別のデバイスに指定するのが容易であるため、PCオーディオマニアに好まれる傾向にある方法です。

しかし、老眼を労わりたい皆さんには、HDMI/DisplayPortという最新の接続端子をぜひ使ってほしいものです。

DVIやVGAの弱点として、差し込みが甘いと認知しきれないレベルのチラつきが起きる/ケーブルの種類によっては色ムラができる…という点にあります。

その点、HDMI/DisplayPortは出力速度が極めて高く、激しい動きのある動画でもチラつきをグッと抑えたうえで、安定した色彩表現ができるというアドバンテージがあります。

最新の高技術な液晶モニタの性能を最大限引き出すためにも、後者の接続端子を選ぶべきでしょう。

HDMIに限った問題点として「音声出力をどうするか?」ですが、スピーカーやネットワークオーディオ・アンプへ出力したい人は、パソコン側で簡単に設定することができるのでご安心を。

モニターアームは使うべきか

老眼を感じたら、モニターアームの使用検討はぜひおすすめしたいものです。

特に「モニタは今のものが気に入っているけれど、大きすぎて見づらい」というかたは、アームを使ってモニタ位置を後退させるだけで、一気に目への負担が軽減されます。

このように、モニタと目との距離を適切に保つ・見やすい角度に調整できるばかりでなく、腰痛・肩こりの防止にもなる…とメリットだらけ。

問題は製品の選び方ですが、2軸・3軸・4軸とあり迷うかと思われます。

単純にアーム関節部の多さを指していて、2軸と3軸は可動域がある程度限られており、どのデスクの環境にも合うとは断言できません。

最も使いやすいのは4軸で、こと「エルゴトロン社」の4軸アームには定評があります。

モニターアームを使う上での利点として特筆したいのは、Win10の新機能との相性でしょう。

画面の縦表示設定ができるようになったため、ホームページの編集作業・ワード文書作成などをメインとする人に好評です。

前述で紹介したエルゴトロン社の4軸は、モニタの位置や角度ばかりでなく、縦横の向きも変えることができます。

作業内容によって、もっとも目に負担のかからないよう工夫することができるので、とても便利。

費用も高くて3~4万円程度で、机に穴をあける…などといった大掛かりな作業は不要なので、購入して損はないシロモノになります。

是非ご検討を。

まとめ

老眼に優しい液晶モニタの基準とは、デスクに座った時に視界にきちんとおさまるサイズであること・むやみに高画質でないこと・色ムラやちらつきが限りなく少ないことにあります。

接続端子やアーム使用などもしっかりと検討をし、よりよい環境を作るべきしょう。

この記事が、作業デスクの環境を見直したい人の一助になれば、幸いです。






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