進化し続ける液晶テレビ。今選ぶならどれがいい?様々なブランドの特徴をピックアップ。
東京オリンピックに向けて、販売に拍車のかかるテレビ市場。
消費者の私たちも、より高画質・高音質で映像を楽しもうとニーズは大きくなっています。
以前よりは購入しやすい値段となった液晶テレビですが、家電量販店に行くと実に様々なメーカーのブランドテレビが並んでおり、選ぶのには一苦労です。
さらには海外メーカーのテレビも多く出回るようになりました。
そこでテレビ市場について、メーカー・ブランド・特徴などを見てみたいと思います。
日本のテレビ市場
現在日本のテレビ市場で販売されているテレビの種類は、液晶テレビと有機ELテレビの2種類となっています。
大まかに違いを上げてみたいと思います。
液晶テレビ
現在テレビの主流となっているのが、この液晶テレビです。
サイズ展開は8~100インチまであり、販売当初に比べると大変リーズナブルに購入できるようになりました。
かつて販売されていたプラズマテレビより消費電力が抑えられ、画面が観やすいというメリットがあります。
一方、液晶画面はブラックライトによって照らし出されるため、色の鮮やかさにかける点や残像が残りやすいという課題を抱えています。
有機ELテレビ
現在日本国内で販売している有機ELテレビは、小さくても55インチで、価格は液晶テレビの2倍もしてしまうという状況です。
バックライトではなく有機EL自体が光って映し出される映像は、色のコントラストが抜群で圧倒的な高画質。
今までのテレビの常識を超えた迫力ある映像を楽しむことが出来ます。
ただ、テレビの寿命が短い点や液晶テレビよりも消費電力がかかるといった問題点を抱えています。
日本国内の液晶テレビメーカー
日本国内のテレビ市場の競争は激しく、様々なメーカーから多くのブランド商品が発売されています。
年々スペックが変わり回転の速い市場ですが、大手メーカーのブランドとその特徴を簡単にご紹介します。
Panasonic
VIERAブランドを持つPanasonic。
上下左右のどこから見てもはっきりと見ることの出来る広視野角パネルの"IPS LED液晶パネル"が特徴。
さらに映像に映し出される色合いが忠実なものとなる"ヘキサクロマドライブ"を搭載しているテレビでは、迫力満点の映像を楽しむことが出来ます。
SHARP
AQUOSブランドをもつSHARP。
AQUOSが展開する機種の中でも上位の方のものになると、4Kパネルに4原色が追加された"8K解像度"を実現しているという特徴があります。
直下型LEDライトや外からの反射を抑えるN-Blackパネルなどが搭載されており、鮮やかできれいな映像を楽しむことが出来ます。
一方下位の機種になると大分機能が劣ってしまいます。
Sony
BRAVIAのブランドを持つSony。
不要な発光を抑えることで高いコントラスト比を実現したBRAVIAは、シーンに合わせて美しい映像を映し出します。
特に暗いシーンでの奥行き感が抜群に素晴らしい。
優れた映像に合わせて、Sonyの優れた音の技術を感じるハイレゾ対応機能で、臨場感あふれる映像の視聴が楽しめます。
東芝
REGZAブランドを持つ東芝。
他社にはない東芝REGZAの強みは"タイムシフトマシン"という機能で、既に放送が終了している番組をさかのぼって再生できるのです。
番組をいちいち選択して録画しておく手間が省けるというのは、大きなメリット点となります。
機種によっては、4K放送対応のスカパー!
チューナーが内蔵されており、YouTubeやひかりTV4Kなどをテレビ1台で楽しむこともできます。
日立
Woooブランドを持つ日立。
日立は、テレビにハードディスクを内蔵した"録画テレビ"を他社に先駆けて発売しています。
上下左右どこから見ても明るく鮮やかな映像が楽しめ、音声補間技術リニアフェイズ技術で、最適な高音質を実現します。
三菱
REALブランドを持つ三菱。
REALの特徴は、レザーバックライトを搭載することで鮮やかな赤色を映し出すことが出来る点にあります。
テレビの赤みバランスの悪さが改善され、圧倒的な色彩美と立体感のある映像を映し出します。
FUNAI
今までは、北米を中心にAV市場で活躍していた船井電機の液晶テレビ"FUNAI"がヤマダ電機独占で販売されています。
全機種にHDD、メモリーが標準搭載されており、レコーダーがいらないのが特徴。
4KHDR搭載で、高画質でリアルな映像を再現、従来のテレビよりも赤と青の色の領域を拡張し、より鮮明さも増しています。
バスレフ型スピーカー採用で、迫力のあるサウンドが画面全体から音が出てきているようで映画やライブ、コンサートは臨場感あふれる映像の視聴を楽しむことが出来ます。
海外メーカーのテレビ
近年、家電量販店ではあまり見たことの無いメーカのテレビを目にすることが多くなりました。
価格はリーズナブルなものから高価なものが並び、日本の大手メーカーとどう違うのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこでいくつか海外のおすすめメーカーとその特徴をご紹介します。
LGエレクトロニクス
バックライトを使用しないOLEDという有機ELを使用した機種では、他の機種の"黒"とは違う"黒"を表現。
他の色をより一層美しく引き立たせます。
またLGエレクトロニクスの特徴は、テレビの薄さにもあります。
最薄部が約4.6mmと驚異的な薄さは、圧迫感なくどんなお部屋にも置くことが出来ます。
東芝レグザ同様、上位の機種では、見逃した番組をさかのぼってみることが出来るLIVE PLAYBACK機能も搭載。
Hisense
Hisenseは中国メーカのテレビです。
明暗部による色むらの少ない直下型LEDバックライトを採用し、八色豊かできれいな映像を再現しています。
薄型テレビからでも臨場感豊かな音を楽しめるスーパーバスを搭載し、今まで出力されなかった低音まで忠実に再生しています。
録画中の番組を最初から再生する"追いかけ再生"機能や30秒スキップ、10秒バックといった再生機能も充実。
地デジ、BS・CSをそれぞれ2チューナー搭載することで、番組の視聴中に裏番組を録画可能となっており、快適に映像を楽しむことが出来ます。
価格が安いというのも魅力の一つとなっています。
ジェネリック家電・プライベートブランド
ジェネリック家電とは、その家電に搭載される機能を厳選することで低価格を実現させた家電のことをいいます。
機能やブランドにこだわりが無く、基本的な機能のみで価格を抑えたいという方にはおすすめです。
様々なジェネリック家電の中にはもちろんテレビも存在します。
マクスゼン
マクスゼンは、白物家電からお酒などを取り扱う総合通販サイトPREMOAのプライベートブランドとなっています。
液晶テレビ以外にも、加湿器や掃除機などの商品展開もしてます。
世界トップクラスのシェアを誇るCSOT製のVAパネルを搭載し、映像を出力するエンジンには、富士通とPanasonicが共同設立したソシオネクスト製のものを使用。
上下左右からみても美しい高コントラストな映像を楽しむことが出来ます。
なんといっても一番の特徴は価格の安さかもしれません。
ドン・キホーテがジェネリック家電を発売
2017年6月にドン・キホーテから売り出された、54,000円の4Kテレビがあります。
3,000台用意されたテレビは瞬く間に売り切れ、7月に1,400台増産されるもその後の生産は打ち切りとなった商品です。
このドン・キホーテが売り出したテレビは、メインボードとそれを動かすソフト部分に、東芝REGZAを開発販売している東芝映像詩リューション製のものを使っているにも関わらず、REGZAテレビの3分の1の価格で売り出されたのです。
もちろん肝心なレグザエンジンや超解像技術、多彩な機能は搭載されていないため、REGZAのような映像はみることが出来ません。
今後ドン・キホーテのように、自社オリジナル製品と組み合わせて家電を生産・販売する企業が出てくるかもしれませんね。
まとめ
このように、日本で販売されている液晶テレビには様々なメーカのものがあり、どのブランドも一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。
聞いたことがある分、余計に買うときに迷ってしまうのかもしれません。
どんどん高機能となっていくテレビですが、海外メーカーも加わり、そこまでスペックが必要ないという方は大変リーズナブルな値段で購入することも出来るようになりました。
特徴を見極めて、ご自身にあったブランドの液晶テレビをゲットして欲しいと思います。