iPad Proを液タブ替わりに使おう! 性能紹介とおすすめの周辺機器

2020年2月17日液タブ(液晶ペンタブレット)

Apple iPad Pro (12.9インチ, Wi-Fi, 256GB) - スペースグレイ (最新モデル)

液タブとパソコンの組み合わせが最も便利…とは言うものの、置くスペースがない・そもそもパソコンから揃えるだけの予算がないというかたも少なからずいます。

プロ御用達のペイントソフト「クリスタ」のiOS版提供も始まり、液タブから敢えて乗り換える人も多数のタブレット端末「iPad Pro」。

ここでは12.9インチモデル購入を前提に、性能の解説・一緒に購入すると良いものをご案内します。

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iPad Pro 12.9インチのスペック比較

「液タブとパソコンの組み合わせよりも、iPad Pro(12.9インチモデル)と純正スタイラスペンの組み合わせの方が描き心地がよい」とも言われています。

もともとはWin/Macのみ対応だったペイントソフトも、すでにiOS向けに開発されたものもあれば、開発中であると噂になっているものも多数。

海外のアーティストだと、iPadだけでクリエイト活動をしている人もいます。

是非購入を検討したいものですが、2015・2017発売モデルのどちらがよいのでしょうか。

まずは性能を比較してみます。

CPUとGPUの性能

iOS製品搭載のCPU/GPUチップとして、2015年モデルはA9X・2017年モデルにはA10が搭載されています。

A9XとA10の処理能力を比較すると、CPU・GPUともに30〜40%もの性能向上が見られます。

タブレットのディスプレイサイズ、ペイントソフトを動かす際にチップへの負荷と密接なつながりを持っているので、この性能の違いは見逃せません。

さらに、今回「アーティスト向け」を意識した大幅なディスプレイ仕様の変更もありました。

ディスプレイ性能が大幅に向上

2017年モデルで採用された技術は、ProMotion/広色域/TrueToneディスプレイの3本立てとなっています。

カラー表現は2015年よりもよりくっきりと・角度による色彩の違いも低減され、表示できる色数はワコムの液タブよりも多いと言われています。

イラストレーターに支持を集めているのはこういった理由であり、2017年モデルを2台所有して使い回すプロもいるほどです。

また、ProMotionという技術も目を見張るものがあります。

画面操作時・スタイラスペンによる入力時の表示速度が2015年モデルの2倍近くになっており、液タブから2015年モデル・そして2017年モデルへと移行したプロは、その違いを異口同音に語っています。

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2017年モデルを購入した方がよい理由

ここまで2015・2017年モデルの違いを語ってきましたが、商業・同人問わず「デジタル作画の頻度が高く・なおかつ液タブに匹敵するか凌駕する性能がほしい」とお考えの方には、2017年モデルの購入を強くおすすめします。

理由は以下の通りです。

リフレッシュレートが格段に向上

前項で挙げたProMotion技術による恩恵は、リフレッシュレートです。

リフレッシュレートとは「液晶モニタ製品における、1秒間で描画可能な量」のこと。

数字が高いほど描画量が多く・動画やお絵かき中の遅延が少なくなり、60Hz/120Hz/240Hzなどがあります。

ゲームや液タブには最低60Hzは必要と言われており、定番のワコムの液タブでは120Hzとなっています。

今回の2017年モデルで、ついにワコムと同等の120Hzが実現。

純正スタイラスペンで描画した際の低遅延については、2015年モデルから高い評価を受けていましたが…2017年発売モデルでは、さらに20ms(0.02秒)もの遅延短縮を実現。

強弱の強い線を素早く描いた時に、2015/2017モデル間で体感が全く異なるとの口コミがあります。

まさに、トップクラスの液タブの代替品と言えます。

パソコンのように使える

液タブの強みは、ペイントソフトを開きながら液晶モニタ側でブラウジングできる…という点です。

実は、iPad Proでも同じことが可能です。

画面を2分割して別のアプリケーションを表示することができるのは、iPadシリーズのなかではProのみ。

ペイントソフトとSafariを並べて開き、模写練習をすることも可能です。

最新のiOS11だと、動画アプリで再生中に別アプリを起動することで、画面右下の小さなウィンドウで再生を続けられるという「ピクチャ・イン・ピクチャ」という機能も付随。

BGMがわりに動画を鑑賞しながら作画する…という使い方もでき、パソコンと液タブの組み合わせによる強みも再現しています。

ただしこの機能、同時に複数のアプリを動作させるため、高性能チップが欲しいところ。

2015年搭載のA9Xチップは、過去のiOS10に最適化させたものなので、いささか不安です。

2017年モデルでは、チップの処理能力に大幅にゆとりを持たせてあるので、パソコンがわりの万能機として購入検討中というかたにもおすすめできます。

あると助かるおすすめの周辺機器

iPadを液タブがわりに使っている人からは、やや不満の声があるのも確かです。

この製品ならではの弱みを補える、周辺機器の提案をします。

予備のApple pencilまたは他社製ペン

純正スタイラスペンであるApple Pencilは充電式。

本体の充電口に接続するか・付属の変換端子と純正充電ケーブルを使ってパソコンにつなぐか、いずれかの方法で充電します。

また、充電中は使用することができません。

一度フル充電すれば4〜5時間は保ちますが、急ぎで絵を描いているときは困りものです。

そこでおすすめしたいのが、予備のスタイラスペンです。

USB給電ができるタップやパソコンをお持ちのかたは、Apple Pencilをもう一本買い足しても良いでしょう。

他には、ワコムが販売しているスマホ/タブレット向けのスタイラスペンもおすすめできます。

こちらであれば1万円以下で購入できるのはもちろん、iOS向けに提供されている各種ペイントアプリのスタイラスペン最適化にも対応。

筆圧感知も2048ポイントと十分です。

がっつり描きたい人は、予備のペンのご用意をおすすめします。

画板や傾斜台

純正の周辺機器だと、お絵かきにちょうどいい傾斜をつけられないのがネックです。

言うまでもなく、本体にスタンドはついていません。

そこで、ご自身で使い心地が良いと思われる傾斜台のご用意をおすすめします。

既製品であれば、絵画制作用のものでなくとも、ノートパソコンの傾斜台を使っている人もいます。

iPadのおすすめの購入場所

分割払いを希望しているかたは、Appleストア(オンライン・実店舗)が断然おすすめです。

キャリアショップでは、スタイラスペン含む純正周辺機器については、取り扱いがない・もしくは割賦払いとは別に一括で支払うことになります。

Appleストアで購入する場合、一緒に購入したものは全て「Appleローン」に含めることが出来るので、経済的負担が減ります。

また、年に数度行われている「分割手数料無料キャンペーン」では、24回払いまで手数料がかかりません。

毎月支払額と総額ともに、どこよりも安く入手できるのが嬉しいポイントです。

まとめ

iPad Pro(12.9インチ)で液タブの代替をしたい・パソコンのように色々なアプリケーションを使いたいと考えるのであれば、2017年発売モデルがおすすめです。

ただし、Apple Pencilの取り回しの問題など、周辺機器に対する若干の不安があるのは否めないところ。

カバー方法を押さえておき、小回りのきくデジタル作画生活を楽しみましょう。






2020年2月17日液タブ(液晶ペンタブレット)