デジ絵のメリットを活かした大幅な画力向上方法
デジ絵を始めた方は誰しもpixivやDeviantArtなどのイラスト投稿サイトで高評価をされてみたいと思うはずです。
そこでアナログ絵では成し得ないデジ絵のメリットを最大限に活用したイラスト制作方法をご紹介します。
下記でご紹介する方法を活用することで、昨日までの絵が別人のように上手くなりますので必見です。
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デジ絵のメリット
デジ絵を始めた方であれば、ペンタブレットやCLIP STUDIO PAINTをはじめとするイラスト制作ソフトウェア等のパソコン上で絵を描くために必要なものは揃っていることでしょう。
しかし、絵の仕事をするプロたちはそれらの他にも様々な道具やソフトウェアを活用しているのです。
SNSやコミュニティサイトでは何も見ずに想像だけでイラストを制作することがクリエイティブであるという意見が目立ちますが、絵を仕事にしている人から言えば最終的な仕上がりが美しい方が正義なのです。
ただ、デジ絵ではレイヤーという仕組みを駆使することで絵を描いていく特性上、トレースがし易いために様々な作品で問題となっていることも事実です。
これは程度の問題ですが、これからご紹介する画力向上方法は完全オリジナルの絵を制作することが目的なのでご安心ください。
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3Dソフトウェア
「デザインドール」や「SketchUp」をはじめとする3Dソフトウェアです。
アナログ絵を制作する場合はデッサン人形を動かして参考にしながら絵を描いていく人が多い一方で、デジ絵の場合は3Dで人体や背景のアタリを制作することで思い通りの構図に近づけていきます。
もちろん、骨格の隅々まで理解している人や過去に多くの背景を描いて来たベテランは3Dソフトウェアを使用せずともハイクオリティなイラストを制作できます。
ただ、3Dソフトウェアを活用することで俗に言われるデッサン狂いに陥らずに素早く絵を描くことができるので使用した方が画力向上と時短に繋がるのでおすすめです。
最も有名なイラスト制作ソフトウェアに分類される「Photoshop」や「CLIP STUDIO PAINT」には、直接キャンパスに3Dデータを読み込む機能が備わっており、今や誰しもが3Dデータを活用している時代なのです。
参考画像
3Dで背景データを作成する際やそのまま写真をトレースする場合にも必ず参考画像は必要となります。
始めたばかりの頃は自分が過去に見た映像を思い出して背景に描き起こさないといけないといった考えに陥りやすいのですが、漫画家やイラストレーターの大半は必ず参考画像を駆使しながらディテールに注意して作品を描いています。
しかし、某掲示板やSNSで問題となっているトレースについては、他人がブログやホームページに掲載するために撮影した画像を使用していることが問題なだけであって、フリー画像や資料集に掲載されている画像をトレースしても問題にはなりません。
ただ、限りある画像の中から適した構図が見つからない場合があるので、その際は3Dデータにしてみたりパースを意識して一から描き起こす作業が必要です。
配色方法
絵を描いていると必ず配色が上手くいかずに躓く時が来ます。
様々な配色理論が存在しますが、アニメ絵やブラシ塗りをする分には一つだけ注意していれば問題ありません。
それは、寒色系または暖色系のどちらかに配色テーマを決めることです。
例えば、人物の髪色が青色や緑色など寒色系を使用しているなら、服の色も水色などの寒色系を使用します。
配色で最も意識すべきことは統一感を大切にすることで、その絵のテーマも自ずと決まることでしょう。
細部の色合いはデジ絵のメリットでもある色調補正やコントラストをいつでも変更することができるので、怖がらずに様々な色で配色を試してみるとコツをつかめます。
着色方法
下記にて着色段階で注意するべき点についてご説明させていただきます。
初心者におすすめの塗り方
海外では下絵に暗い色を使用して、明るい部分を塗っていくことで絵を制作する傾向にあります。
しかし、日本の場合は照明が明るいこともあり、明るい部分に影を足していく方法でイラストを制作される傾向にあります。
その典型的な例が今日放送されているアニメの塗り方です。
塗り方がパターン化されていることが多いので、制作にスピードを要求されるアニメならではの作画方法なのですが、注意点があります。
それは線画の段階で立体感を表現する必要があることです。
つまり、画力がないとそれだけ下手な絵に見えてしまうというデメリットがあるのですが、上記で紹介した3Dソフトウェアを活用することで解決されるため、始めて間もない頃にはおすすめの塗り方なのです。
陰影のコツ
特にpixivなどで高評価を得られるアニメ絵やギャルゲ絵と呼ばれるジャンルのイラストは小さな画像のサムネイル段階で栄える工夫をしなければ閲覧さえして貰えないでしょう。
全体の絵を引き締めるためには高コントラストである必要があります。
つまり、色と色の区別がはっきりできるということです。
具体的には、影の色を選択する際はベースとなる色よりも鮮やかで暗い色合いである必要があります。
ベースと影のコントラストが低いと初心者の段階ではサムネイルの栄えないイラストとなってしまいます。
ただし、線画を鉛筆で作成して淡いタッチで制作する等の意図的にコントラストを低くする場合があるので、低コントラストが悪いと言っている訳ではありません。
背景塗りのコツ
背景に関しても人物同様にコントラストを意識して塗ることが大切です。
具体的には、正方形の物体を塗る際は絶対にすべての面が異なる色である必要があります。
つまり、色の暗さや鮮やかさで立体感を表現する必要があるということです。
絵の制作枚数が増えていくと「遠近法」や「オクルージョンシャドウ」等、様々な技法を活用する場面に遭遇すると思いますが、始めはコントラストを意識するだけで劇的に画力が向上します。
最終調整
この段階に入る前に一度時間を置いてみてください。
1日経過した後に制作したイラストを見返してみると、制作時には気づきもしなかった修正点が見つかることでしょう。
イラストを客観的に見る力こそが画力と言っても過言ではありませんので、すべての工程の中で最も大切であるとも言えます。
もし、アナログ絵を制作していると修正点が見つかったとしても次回にその反省を活かすことしかできません。
しかし、デジ絵はレイヤ構成で制作しており、デジタルデータであるため満足がいくまで修正することができるのです。
間違いをすぐに実行できるデジ絵だからこそ、画力向上にコミットできるのではないでしょうか。
人物と背景
最期に、人物をメインとしたイラストなのに背景に溶け込んでしまってどうすれば良いのか分からないことがあります。
その場合は、人物フォルダと背景フォルダの間に一つだけ新規レイヤーを作成して背景の最も薄い色をスポイトで取得して、人物の周りを少しだけブラシで色を乗せてあげると人物が強調されて背景と区別されます。
ただ、人物のアウトラインは通常環境光として薄い紫色や青色で明るくするので、背景と区別されていることが多いです。
まとめ
デジ絵が普及していますが、実はそのメリットを最大限に活用できていない方は沢山います。
大切なことは制作過程よりも仕上がりのクオリティなので、デジ絵にしかできないことを制作過程にこれでもかと導入することをおすすめします。
ご紹介させていただいたテクニックやソフトウェアを活用いただければ幸いです。
この記事を最期までお読み頂き、ありがとうございました。