液晶モニタを選ぶ時は要チェック! スペック用語とメーカーの特徴を解説
液晶モニタと一口にいっても機能や性能によって種類は様々です。
選ぶときに第一印象で決めるのも一つの方法ですが、あとになって後悔することがないようしっかりと吟味して決めましょう。
また性能については欲張れば欲張るほど価格が高くなっていきます。
予算に合わせて必要なスペックを選びましょう。
今回は液晶モニタを選ぶときに必要な用語の説明とポイントをまとめました。
液晶モニタの今年のトレンドはこれ!
近年の液晶モニタは、進化を続けており表示する解像度、色、コントラストなど画質へのこだわりや目への負担を考えて開発されたものが多く販売されています。
またモニタにテレビやブルーレイ、ゲーム機などを繋げる接続端子がついているものも増えています。
4K・5Kモニタ
高解像度モニタは現在3840×2160の4Kモニタと5120×2880の5Kモニタがあります。
画素数が多いモニタは数字が大きいほど細部まで表現することができます。
画像や映像が滑らかでキレイに表示できるため、高解像度の写真や動画を閲覧・編集する場合におすすめです。
また表示できる範囲が広いため、複数のアプリケーションを使いながら作業をする人やExcelでの作業に向いています。
フリッカーフリー
ブルーライトの低減や、バックライトのちらつきをなくすことで目への負担を少なくする機能で、パソコンで長時間の作業をする人におすすめです。
デバイスとの連携
HDMI端子はデジタル画像と音声を一つで伝送できるため、HDDレコーダーやブルーレイ、家庭用ゲーム機のグラフィック重視なゲームを繋ぐ場合におすすめです。
液晶モニタのスペック表示の意味がわからない?
液晶モニタのスペックは様々ありますが、スペックの名称がすぐにどういうものかわかりにくいものもあります。
家電量販店やオンラインショップで購入する時のためにスペックとどういうものかを把握しておくと選ぶときに役に立ちます。
画面のタイプ
●スクエア
画面の横と縦の比率が5:4のモニタです。
横幅を取らないためデスク上のスペースを有効に活用できます。
縦の領域が広いためWebブラウザや文書作成ソフトが見やすいメリットがあります。
●ワイド
画面の横と縦の比率が16:9または16:10が主流です。
作業領域が広いので、複数の画面を同時に使う場合におすすめです。
画面仕様
●グレア(光沢)
画面がツヤツヤで画質が綺麗に見えるため静止画や映像がとてもキレイに見えるメリットがあります。
しかしツヤツヤなので画面に自分の姿や部屋の照明が映る、目が疲れるなどのデメリットがあります。
●ノングレア(非光沢)
画面がマッドなため、映り込みがほとんどなく長時間の使用でも目が疲れにくいメリットがあります。
また特殊な表面加工がされているため表面が傷つきにくいというメリットもあります。
しかしグレアと比べると発色が地味なので、画質の綺麗さにおいては負けてしまいます。
●表示色
画面上に表示できる色の数です。
表示できる色の数が多いと画質が綺麗になりますが価格も高くなります。
●解像度
高ければ高いほど画質は綺麗になりますが、画面のサイズが大きくなると同じ解像度でも画質が落ちます。
画面の大きさと照らし合わせて決めることをおすすめします。
●LEDバックライト
コントラスト比が高い、省電力、寿命が長い、薄くて軽いなどのメリットがあります。
パネルの種類
●IPSパネル
視野角が広く、色が安定しやすいので目に優しいというメリットがあります。
また画質も高いです。
応答速度が遅いというデメリットがあります。
●VAパネル
コントラスト比を高くしやすく、純粋な「黒」が表現できます。
視野角が狭く斜めからみた場合の色変化が大きいです。
●TNパネル
駆動電圧とコストが低く応答速度が速いメリットがあります。
視野角が狭く見る角度によって色が大きく変わるデメリットがあります。
入力端子
●DVI
DVI-D(デジタル専用)とDVI-I(アナログ・デジタル兼用)があります。
また4KやフルHDなどの高解像度モニタの場合、Dual Link-DVIが必要になります。
●D-Sub
PCと周辺機器をアナログ信号でつなぐ接続端子です。
●HDMI
デジタル家電向けのインターフェイスです。
1本で音声と映像をデジタルで伝送できます。
●USB
PCと周辺機器を接続するための一般的な接続端子です。
●DisplayPort
HDMIよりも小型で映像・音声・制御信号をデジタル出力できます。
●Thunderbolt
インテルとアップルの共同開発で高速のデータ転送が可能です。
データ転送のPCI Expressと映像出力DisplayPortの技術が使われています。
10Wの電源供給ができます。
メーカーによって違いはあるの?
海外のメーカーも含めるとかなりの数のメーカーの製品が家電量販店には並んでいます。
メーカーによって品質や価格、サポート力などに特徴がありますので、選ぶときの参考にしましょう。
国内メーカー
●ナナオ(EIZO)
耐久性・画質・サポートすべてが高品質のメーカーです。
色の再現性がよく画像や映像を仕事に使う人におすすめです。
写真屋さんやYouTuberなど映像制作をする人にも人気です。
●NEC
比較的高品質で医療機器向ディスプレイの供給など業務用ディスプレイに力を入れています。
個人向けではないため知名度が低めです。
●IIYAMA
コストパフォーマンスに優れているので、価格と性能のバランスを重視する人におすすめです。
●IO DATA
ラインナップが豊富で変わった種類のディスプレイを販売しています。
特殊な用途で使う人や価格重視で選ぶ人におすすめです。
海外メーカー
●LG(韓国)
価格が安いのでコスパはいいですが画質や色味などの品質が少し落ちます。
ラインナップが豊富です。
●Dell(アメリカ)
法人向けのメーカーです。
オフィスなどで使っているモニタによく使われています。
オンラインストアが充実していてラインナップも多いです。
接続端子はHDMIが主流で他の接続端子が少ないのが難点です。
●HP(アメリカ)
法人向けのメーカーです。
デザイン・使い勝手ともに悪くはなく購入者の満足は高いです。
●Acer(台湾)
低価格ですが特筆できる特徴があまりありません。
性能としてはごくごく普通という感じです。
●ASUS(台湾)
ラインナップが多く、デザインもよくなってきています。
●AOC(中国)
格安でデザインの良さとIPS搭載と人気が出てきていますが入荷が若干不安定です。
●BenQ(台湾)
低価格の液晶ディスプレイ、プロジェクターが中心のラインナップです。
●Hyundai(韓国)
3D対応モニタやサイネージなど、特殊なタイプのラインナップもあります。
●Philips(オランダ)
スタイリッシュなデザインと低価格で評価を得ています。
用途別の選び方ポイント
業務用・作業用
文書の作成や業務の際はそこまで画質は問わないので、価格・耐久性を重視し作業しやすい画面の大きさで選びましょう。
画像・映像の閲覧や編集
モニタのサイズと解像度、表示色が高いものを選ぶことで、本来の画像に近い状態でモニタでも画像を確認することができます。
画質や解像度についてはこだわればこだわるほど高価格になりがちです。
妥協点を見つけて予算との折り合いをつけましょう。
オンラインゲーム用
リフレッシュレートが高く応答速度が速いものは動いている対象がぶれにくく滑らかな映像になるためゲームにおすすめです。
中にはゲーミングモードに切り替えができるものもあります。
TVとして使いたい、いろいろな機器とつなげたい
入力端子の種類と個数を重視しましょう。
また家庭用のゲーム機器と接続する場合はグラフィックを重視するゲームなどもあるため画質の良し悪しも検討にいれましょう。
まとめ
液晶モニタを選ぶときはどういったスペックを求めているかを優先して選びますが、他のスペックとも関連する場合もありますので注意しましょう。
例えば大画面やワイドのモニタの場合、視野角が狭いと画面の端の色が違って見えてしまいます。
また同じ解像度でも画面が大きくなると画質が落ちて見えます。
製品の品質やメーカーの信用度も大切です。
スペックを優先しても品質が悪いものなどはせっかく購入してもすぐに故障してしまっては元も子もありません。
寿命が長いものを選び、万が一故障してしまった場合や不具合が起きた場合のサポート力も参考にしましょう。