もう使わない液晶モニタ。どうすればお得に廃棄できる?
いざ液晶モニタを廃棄しようとすると、処分に困ることがあります。
リサイクルや回収窓口は複数あるのですが、そこで自分の液晶モニタを廃棄できないケースもあります。
面倒くさいからといって、家に放置していると、使用しない液晶モニタがどんどん部屋のスペースを占有していきます。
そんな悪循環にはまらない為にも、今回は液晶モニタをお得に廃棄する方法を、あなたに紹介していきましょう。
目次
故障してしまった2台の液晶モニタ
マルチディスプレイ環境を構築していると、家の片隅に故障した液晶モニタがたまっていきます。
故障したのは、ASUS(エイスース)と富士通のモニタです。
ASUSのモニタには、よく見ると裏面にPCリサイクルマークが貼ってありました。
富士通のモニタには、PCリサイクルマークらしきものは貼ってありませんでした。
ASUS、富士通ともにディスプレイ単体で購入したものです。
ASUSのモニタは、新品で購入し、富士通のモニタは中古で購入した製品です。
ちなみにPC本体は自作です。
故障したASUS VS-229H-Pの症状
ASUS VS-229H-Pは、2011年末に発売されたIPSパネルです。
現在は、販売終了になっています。
症状としては、電源ボタンを押してもウンともスンともいわない、ボタンを押しても電源ランプが点灯しないという、どうしようもないものでした。
時間が経過しても、改善がみられなかったため結局廃棄することにしました。
故障した富士通 VL-1540Sの症状
VL-1540Sは、今から17年前の2000年に発売されたVAパネルです。
視野角が広い液晶モニタということで重宝していたのですが、画面に横線が入るようになりました。
中古品で購入したものですし、さすがにこれは経年劣化だとあきらめ、いさぎよく廃棄することにしたのです。
PCリサイクルマークとは?
ここで「PCリサイクルマーク」について説明しておきましょう。
PCリサイクルマークは、平成15年(2003年)10月以降に販売された家庭向けパソコン、液晶モニタに貼付されています。
平成15年といえば、今から14年前です。
そう考えると、今使われている家庭用パソコンおよび液晶モニタには、ほとんどPCリサイクルマークが貼られていると思います。
PCリサイクルマークの付いたパソコン・ディスプレイは、回収する際に、原則新たな料金を負担することなく廃棄できます。
無料引き取りは、本当に無料なのか
ここで、よく街で見かける、無料回収車について触れておきましょう。
結論からいいますと、レアメタルを含む家電類であれば、無料引き取り可能です。
しかし、再利用が難しいものであれば、料金を請求される可能性が高いと認識しておけば間違いないでしょう。
当初は無料で引き取ってもらっても、後で料金を請求されたら面倒ですよね。
個人的な意見ですが、無料回収車の利用は控えたほうが無難だと思います。
液晶モニタは粗大ゴミで出せない
まず液晶モニタを、市の粗大ゴミで出せないか調べてみました。
私の住んでいる地域は、政令指定都市である福岡市です。
インターネットで調べてみると、エアコンのような家電製品とパソコンは、市で受け入れていないことが判明しました。
市のサイトに、パソコン(本体・ディスプレイ)はPC3R(一般社団法人パソコン3R推進協会)へ処分を依頼してください、との案内があったのでPC3Rのサイトへ飛んでみました。
PC3R(一般社団法人パソコン3R推進協会)とは?
PC3R(一般社団法人パソコン3R推進協会)とは、パソコン及びパソコン用ディスプレイの製造メーカーや輸入販売事業者とともに「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、パソコンおよびパソコン用ディスプレイの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を促進する組織です。
この文面からもわかるとおりPC3Rは、すべてのPCやディスプレイをリサイクルするわけではありません。
製造メーカーがリサイクルを受け付けている場合は、そちらが優先されます。
自作パソコンの場合、もしくはメーカーが倒産したり、事業撤退したりした場合のみPC3Rに有料で依頼できます。
PC3R で処理する場合は、PCリサイクルマーク付きの製品であっても料金が発生します。
よってPC3Rは、メーカーで引き取ってもらえない場合における、最後の駆け込み寺的な組織と考えておけばよいでしょう。
PCリサイクルマークがついているモニタの廃棄方法
ASUSのモニタには、PCリサイクルマークがついていました。
とりあえず、PC3Rのサイトで調査します。
しかし、PC3RのリストにASUSのメーカー名がありません。
PC3Rの受付センターに電話してみると、ASUSの液晶ディスプレイは処分を委託されていないので製造メーカーにご連絡下さい、ということでした。
というわけで、今度はASUSのサイトを調査しました。
調べてみると、サポートセンターへリサイクル申し込みをして回収申込書に記入すれば、100円で買い取ってもらえることがわかりました。
ただし、ややめんどくさい感じがしたので、もっとお手軽に廃棄できる方法はないか引き続き調査することにしました。
PCリサイクルマークがついていないモニタの廃棄方法
前述したように、富士通のモニタには、PCリサイクルマークがついていません。
PC3Rのサイトによると、各メーカーが回収・リサイクルを受け付けている場合は、PC3Rよりもメーカー窓口を優先するとの記述がありました。
そこで富士通のサイトで調査してみると、3240円(税込)の料金がかかる事がわかりました。
こちらも料金がかかるので、一旦保留して、無料で引き取ってくれるところがないか引き続き調査することにしました。
小型家電リサイクル法による廃棄
実は、平成25年4月1日から「小型家電リサイクル法」が施行されています。
これは、一部のスーパーや家電量販店などでパソコンの回収を行うサービスです。
回収を受け付けている店舗は、「小型家電リサイクル回収ポータルサイト」というWebサイトから検索できます。
ただし、回収方法や料金について全国一律の基準があるわけではありません。
また、回収サイズの上限も25 × 8.5 cmと制限されていたので、今回は利用しませんでした。
おすすめの液晶モニタ廃棄方法
おすすめの液晶モニタ廃棄法、それは「パソコン処分.com」を利用することです。
NHKでも紹介された、パソコン処分サービスです。
PCリサイクルマークの有・無に関わらず無料処分してくれるのでこれ以上のサービスはありません。
手順ですが、まず処分できるものかどうか確認します。
例えば、ブラウン管モニタのようなものは、受け付けてくれません。
今回は、2台とも液晶モニタなのでOKです。
故障していても、古くても問題ありません。
ただし、液晶モニタの場合、画面が割れているもの、画面に焼けがあるものに関しては処分できません。
次は梱包です。
ちょうど物置にディスプレイ用の箱が2個あったので、それを使うことにしました。
クロネコヤマトを使うと、送料無料になるので、そのサービスを使用します。
ちなみに沖縄・離島の方は元払いになるので注意してください。
この時発送の連絡は必要ありません。
サイト指定の住所に送るだけです。
コンビニから送ろうと思いましたが、かさばるのでクロネコヤマト宅急便へ集荷を依頼しました。
宅急便に集荷してもらえば、無事処分完了です。
まとめ
最後に、まとめておきましょう。
- 液晶割れや液晶焼けがなければ、パソコン処分.comに廃棄を依頼する。
- パソコン処分.comに依頼できないものに関しては、PC3R(一般社団法人パソコン3R推進協会)を経由し、各メーカーに廃棄を依頼する。
- メーカーが倒産したり事業撤退したりした場合、もしくは自作パソコンの場合はPC3R(一般社団法人パソコン3R推進協会)に有料で廃棄を依頼する。
色々な処分方法を調べましたが、結局パソコン処分.comで液晶モニタを廃棄しました。
PC3Rや製造メーカーに依頼するより、手軽に廃棄できたので大変助かりました。
液晶モニタの廃棄は断捨離にもつながります。
おかげで部屋がかなり広くなったように感じます。
使用しない液晶モニタを家に放置している人は、廃棄を考えてみてはいかがでしょうか。
外見的にも、気分的にも確実にすっきりする事間違いなしです。