モニタアームは寝たまま使える?ベッドでパソコンをするための4つのポイント
モニタアームといえば、液晶モニタを浮かせてスペースを有効活用できる便利な商品ですが、その使い道は、机の上だけではありません。
ベッドに設置することで、寝たままでもパソコンができるようになるのです。
ただし、モニタアームをベッドでも使用するためには、いくつかポイントを押さえておく必要があります。
では、そのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
支柱取り付けタイプを使おう
モニタアームをベッドに設置する場合、それに適した商品を選択する必要があります。
一口にモニタアームといっても、机に設置するタイプや壁に設置するタイプ、立ったままの作業に最適なタイプなど、その種類はたくさんあります。
その中で、ベッドへの設置に最も適しているのは、支柱に取りつけるタイプのモニタアームです。
机にモニタアームを設置するときは、机を固定具で挟んだり、ネジで穴を開けて固定するのが一般的な方法ですが、設置場所がベッドとなれば、そのような方法は当てはまりません。
ベッドにモニタアームを設置するなら、まずはポールなどの支柱を立て、そこに取りつけるのがおすすめです。
商品を購入するときは、注意して選ぶようにしましょう。
地震対策には突っ張り棒
ベッドの隣にポールを設置する場合、そのポールの種類にも注目してください。
ポールには、普通に床に立てるタイプと、床と天井の間に突っ張り棒として挟むタイプがあります。
普通に使うだけなら、どちらのタイプでも問題はありませんが、もし地震対策を考えているなら、突っ張り棒の方がおすすめです。
それなら、かなり固定力が強くなるので、少しくらいの揺れではびくともしません。
寝たまま液晶モニタを見ていて、体の上に落ちてくるようでは大変なので、この点は慎重に検討しておきましょう。
また、自分で設置することに不安がある場合は、プロに頼んで取りつけてもらうこともできます。
適した重さに注意
液晶モニタが体の上に落ちることを防ぐためには、モニタアームの強度も重要になります。
モニタアームは、すべての液晶モニタに対応しているわけではありません。
あまり重すぎる液晶テレビを取りつけたりすると、支えきれずに落ちてしまう可能性が高いのです。
そのため、液晶モニタと組み合わせるモニタアームを選ぶときは、対応できる重さをしっかり確認しておきましょう。
そこで注目したいのが、各商品に設定されている最大耐荷重です。
最大耐荷重は、そのモニタアームが耐えられる重さの限界を示したものであり、この値を超えるほど大きな液晶モニタは、取りつけることができません。
無理に取りつけたとしても、モニタアームには大きな負荷がかかり、使用中に落下する恐れがあるのです。
その場合、普通は液晶モニタが壊れるだけで済みますが、ベッドで使う場合は、自分まで危険に晒されてしまいます。
例えば、仰向けに寝たまま、ポールに取りつけた液晶モニタを頭上に固定して見ていた場合、それが顔に向かって落ちてくることもあるわけです。
そうならないためにも、重さは必ず確認してください。
軽すぎると見にくくなる
最大耐荷重をオーバーしないことは、事故を防ぐためには大切なポイントですが、逆に軽すぎる場合も、デメリットが出てきます。
モニタアームに対して液晶モニタが軽すぎると、上に傾くようになってしまい、寝たままでは見づらい状態になってしまうのです。
それでは、せっかくベッドに設置しても、快適に使うことはできません。
ベッドに寝たままでパソコンを使うときは、液晶モニタの角度はとても重要です。
どうしても傾くようなら、寝ている自分が動いて調節しなければならないこともあるので、この点には注意してください。
商品によっては、最大耐荷重だけでなく、最低耐荷重も表記してあるものがあるので、その場合は見落とさないようにしましょう。
可動域はどれくらいか
モニタアームをベッドで使う場合、その位置を調節するときは、なかなか思うようにできないことがあります。
普通に机の上で使う場合と違い、寝たままで液晶モニタを見ることは少ないため、自分にとって最も適切な位置を見つけるには、少し時間がかかったりするのです。
その点を考えれば、モニタアームの可動域は、なるべく広い方が調節しやすくなります。
モニタアームの動きが限定されていると、ただでさえ適切な位置を探すのに手間取っている状態では、かなり不便に感じるものです。
しかし、広い範囲に動かすことができるモニタアームなら、細かく調節を行うことができるため、見やすい位置を探すには役立ちます。
軸の数を確認しよう
モニタアームの可動域は、軸の数によって判断することができます。
商品によって2軸だったり3軸だったりしますが、軸の数は、多ければ多いほど可動域が広くなるのです。
したがって、細かい調節を行う場合は、4軸のモニタアームにしておきましょう。
2軸や3軸だと、思い通りの位置に動かせず歯がゆい思いをすることもありますが、4軸であれば、かなり自由に動かすことが可能です。
それならば、寝たままの姿勢で見やすい位置を探すことも、難しくはありません。
微妙な調節も可能なため、最もモニタが見やすくなる位置を見つけられるのです。
便利なアイテムを使おう
モニタアームをベッドに設置し、寝たままでパソコンを使うのであれば、その際に役立つ便利な商品にも注目してみましょう。
例えば、通常よりもコンパクトなサイズのミニキーボードです。
ベッドで使うとなれば、普通のキーボードでは大きすぎて邪魔になってしまいますが、コンパクトなものであれば、その心配はありません。
ゲームのコントローラーくらいのサイズもあるので、自分が使いやすいものを選んでください。
ワイヤレスの商品なら、より快適に使用することができます。
また、キーボードの使用頻度が少なく、ちょっとした入力だけで済む場合には、スクリーンキーボードを使い、すべて画面上で済ませてしまう方法もあります。
できるだけ余計なものを排除したいなら、音声入力ソフトも検討してみましょう。
ワイヤレスタッチパッドも便利
ベッドでのパソコン作業なら、机と同じようなマウス操作は難しくなります。
そこで役立つのが、ワイヤレスのタッチパッドです。
これがあれば、たとえ布団の中であっても、スムーズな操作が可能になります。
それまでマウスを使っていた人の場合、最初は使いづらく感じることもありますが、慣れれば快適です。
また、マウスは左手だと不便なことも多いですが、タッチパッドで左右の差は発生しないので、目的にによって両手をうまく使い分けることもできます。
小型のテーブルを活用しよう
ベッドでのパソコン作業を快適にするためには、モニタアーム以外に、小型のテーブルを近くに置いておくのもおすすめです。
何もない状態だと、他に必要なものができても、すべて布団の上に置いておかなければなりませんが、それはあまり快適な環境ではありません。
小さいものなどは、布団や自分の体に隠れて見えなくなってしまうこともあり、かなり不便です。
そんなとき、すぐ近くにテーブルがあれば、とても助かります。
ベッドで使うための小型テーブルには、ベッドの横から入れるタイプや、ベッド横を覆うアーチ型のタイプがあるので、使い勝手のよさそうなものを選びましょう。
また、高さの調節ができるものなら、より便利な使い方ができます。
まとめ
モニタアームは、主に机の上で使うことが多く、液晶モニタの移動やマルチモニタの構築に活躍しているイメージが強いですが、その使い道はもっと広いものです。
ここで紹介したポイントを参考にして、自分にぴったりなベッドでの使い方を考えてみてください。
モニタアームの機能や、他の便利な商品などもうまく利用すれば、より快適な環境で作業ができます。