プログラミングスクールとは学習効率を高めてくれるサポート役以上の存在
何事も学習する際にはガイド役となる方がいると捗るものです。
例えば大学の専門分野を勉強する場合、分野によっては誤読や誤認識をしたまま理解してしまう恐れがあるため独学するよりは適切な教授に指導してもらう方が良いでしょう。
その場合と同じようにプログラミングについても誰かしらガイドがいると勉強が捗るものです。
そんなプログラミングのサポート役としてプログラミングスクールを利用するのは良い方法です。
独学による学習が抱える問題
勉強は原理的に1人でもできるものです。
それこそプログラミングに関する書籍はたくさんありますし、インターネット上でも色々な講座が公開されています。
ですがそれは勉強が可能なだけであって、効率的かというとそうではありません。
特にプログラミングは学習が進んでいけばいくほど困難な問題に直面することになります。
意図しない実行結果、ないしそれを招いてしまうコーディングスタイル、基礎的な知識の誤解など様々な要素が絡み合い問題はより複雑化していくでしょう。
こうした問題を解決するには現役のエンジニアやプログラミングに精通している方のガイドが何より役にたちます。
プログラミングは広大な平原の上に建物を建てていくような作業であり、様々な形に組み上げることができます。
例えばC言語のプログラミングから1部を抜き出してみてみましょう。
printf("sample");これは「printf」という命令で「sample」という文字列を画面に表示するプログラムです。
ですが実は他の方法でも同じ実行結果を得ることができます。
char s[6] = {"sample"};
printf(s);
また以下のプログラムでも同じ実行結果となります。
char s[] = {’s’,’a’,’m’,’p’,’l’,’e’};
printf(s);
一体どれが正解なのかと問われると「どれも正解」というのが正しいのです。
ただどれが実際書く場合に妥当かと問われると最初に挙げた「printf("sample");」となるでしょう。
なぜなら記述も簡単ですし余計な処理を行っていないからです。
もし3番目の方法しか知らずに独学を進めていたらどうなるかというと、とても効率の悪いプログラミングの方法を学んでいくことになります。
こうしたことは文字列の表示だけではなく、計算方法や処理の組み方など色々なケースでも考えることができるでしょう。
独学にはこうした妥当ではない方法で学習を進めてしまう危険性があります。
そして妥当ではない方法で通常はプログラミングをすることがないため、仕事として活用することは難しくなるかもしれません。
例えばチームを組んでプログラムを書き上げる場合、1人だけ普通ではないプログラムの書き方をしていたらコードの可読性が失われ、仕事の足を引っ張ってしまうかもしれません。
もしエラーが発生した場合も書いた当人にしか解決できないという事態を招く可能性すらあります。
そこで書き方を改められれば良いのですが、そもそも最初に学ぶ時点で妥当な書き方を学習しておけば問題にはなりません。
そしてプログラミングスクールはそんな妥当な書き方をガイドしてくれるのです。
エンジニアと独学では状況が異なる
独学した場合とエンジニアでは仕事の進め方が異なります。
独学の場合は自分だけがコードの内容を理解できれば良いので処理内容が特殊であっても説明文を付与しなくても構いません。
全てを自分の力で組み上げるわけですから他者の介入に配慮する必要は一切ないのです。
ですがエンジニアとして企業に所属するプログラマーになる場合はそうはいきません。
多くのプロジェクトは前任者から引き継いだりチームを組んで行っていき、その規模は個人開発の比ではないものもあるでしょう。
そんなときに自分だけが分かるコーディングスタイルだとプロジェクトのネックとなってしまいます。
もしエンジニアとして働きたい場合は、世間的に概ね妥当と思われる処理を書くことになれておいた方が良いでしょう。
ではどこでそうした処理を学べるのかというと、それこそがプログラミングスクールという場所なのです。
経験豊富なプログラミングスクールの講師の方から教えて貰う事は貴重な機会であり、エンジニアの第一歩として確実といえるかもしれません。
プログラミングスクールのカリキュラム
プログラミングスクールには大きく分けて個別指導と集団指導の2つの方式が存在しますが、個別指導を採用しているところがおすすめです。
プログラミングをする上でつまずくところは個人差がありますし、集団指導はやや画一的で質問し辛い環境でもあります。
個別指導だと個人に合わせてカリキュラムを組んでくれるところがあり、また質問も気軽にできるはずです。
個人によってカリキュラムを組んでくれるプログラミングスクールの場合、その内容は受講者によって変わります。
きちんと個人の技量を計ってカリキュラムを組んでくれるので学習効率は高いものとなるでしょう。
分からないところに注力してくれる
学習というのは本来、個別に指導されるべきものということができます。
例えば学校における算数の授業で分数がでてきたとき、この分数の理解が疎かになっていると以降の算数及び数学の理解はおぼつかなくなるでしょう。
ですが学校には指導要領というものがあり、どうしても画一的に授業を進めなければいけません。
できるなら分数が分からない子には集中してその部分の理解に時間を割くべきです。
この例と同じくプログラミングにも分からないところがあればそこに注力して授業を行ってもらうことが一番です。
独自のカリキュラムを組んでくれるプログラミングスクールは正にこうした学習方法を採用しています。
カリキュラムが終了した頃にはきちんとプログラムが書けるようになっているはずです。
独学は孤独な戦い
独学は孤独なものです。
特に周囲にプログラミングに対する理解者がいない場合、精神的にも苦しいものとなるかもしれません。
オンライン上に理解を得られる仲間を得られればまた違うのかもしれませんが、そうでなければ孤独な環境で勉強し続けることになります。
このとき問題が発生すれば自分だけで解決しなければいけません。
日本語の情報が無い場合は慣れない英文サイトを参照することになりますが、こうした環境は初学者にとっては厳しいでしょう。
そんなときに頼りになるのがスクールの講師です。
質問できることの喜び
プログラミングスクールの講師はいわばプログラミングのプロフェッショナルです。
そのためこちらが分からないことはほとんど答えてくれるでしょう。
特にプログラミングを始めてまもない方の疑問はまず答える事ができるはずです。
理解者に対して質問ができるという環境は独学をする場合には得がたい環境といえます。
まずそこにプログラミングを理解してくれる方が居るということ、そして難解な疑問点を即座に解決してくれるということ。
これらの要素はプログラミングスクールを利用する上で最も大きな利点といえるかもしれません。
転職をサポートしてくれるところもある
プログラミングを学んだ後には就職や転職を目指す方も多いと思われます。
ただそれはプログラミングスクールの領分ではなく職業斡旋サービスの領分といえるでしょう。
ですが中には転職のサポートもしてくれるプログラミングスクールも存在するのです。
プログラミングを学んだ後に仕事場まで紹介してくれるわけですから、エンジニアとして活躍したい方にとってこれ以上ない便利なサービスといえるでしょう。
また極端な例としては卒業後にそのスクールの指導者になれるというところもあります。
もしプログラミングスクールで学んで指導することに興味が出てきたら講師になるという道もあるかもしれません。
学習するだけがスクールの存在価値ではない
プログラミングスクールは独学では得られない様々なものを提供してくれます。
プログラミングの理解者である講師の存在、問題の即時解決、転職先の紹介など、単にプログラミングを学ぶだけの場所ではありません。
プログラマーを目指す場合には利用するのに相応しいサービスといえるでしょう。
まとめ
プログラミングスクールはプログラムを学ぶ上で適した環境を提供してくれるサービスです。
特に個別指導のところでは個別のカリキュラムを組んでくれたり質問を受けつけてくれます。
自分だけでは解決するのが難しい問題が表れてもすぐに解決してくれるでしょう。
また職場を紹介してくれるところもあるので将来を見据えて勉強に励むことができます。
これからエンジニアとして働いていく際に利用しておきたいサービスといえるでしょう。