必ずプロになれるわけではないけど…漫画の専門学校に通うメリットは何?
漫画の専門学校に行ったからといって、それで必ずプロになれるわけではありません。
むしろそこからプロになることができるのは本当に一握りです。
そもそも漫画の業界は就職という形がない上に、漫画雑誌には席の数が決まっています。
だから、プロになれるのが一握りなのは仕方ないんです。
でもそれならば、なぜ漫画の専門学校に行くのでしょうか?
そこにどんなメリットがあるのでしょう。
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効率よく画力を上げることができる
漫画の専門学校にいけば、当然ながら漫画の描き方を教えてもらうことができます。
漫画には、画力が求められます。
もちろん中には、画力があまりなくてもストーリー性の高さやその画力のなさを利用して迫力を出しているような漫画もあります。
でも、そうできるのは本当に一握りで、基本的には画力は高い方が良いんです。
画力を高めることを効率よくできるのが漫画専門学校になのです。
画力が高まれば道が広がる
画力を高めることは、プロの漫画になるための武器になるだけではなく、もう一つ良い点があります。
それが、道が広がるということです。
たとえば、面白い漫画が描けても絵がうまくないのであれば、やっぱりアシスタントとしてやっていくのは難しいです。
だから、自分自身がプロの漫画家になるまでは、漫画で収入を得ることは難しい。
でも、絵がうまければどうでしょうか?
絵がうまければ、アシスタントとして引っ張りだこになる可能性もあります。
そして有名な漫画家さんのアシスタントであれば、そのアシスタント料だけで十分に食べていけるようになります。
だから、絵のレベルを上げることができるというのはすごく良いことなのです。
それも効率的に。
独学だとどうしても時間がかかる
確かに独学でも、描き続けていればそのうち絵のレベルは上がることが多いです。
でも、それにはすごく時間がかかることは間違いありません。
どこがダメでどこが良いかを指摘してくれる人がいないですし、描き方のコツなどもわからないまま進んでいきますから、どうしても効率は悪いんです。
別に、漫画家になるのに年齢制限があるわけではありません。
基本的には誰でも漫画家になることはできます。
でも、漫画を描く仕事は体力勝負でもあります。
だから、少しでも早く絵のレベルを高めて、少しでも早くプロの漫画家になるべきなのです。
そのために漫画専門学校にいくというのはおすすめできます。
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上達しやすい環境になっている
漫画を描くというのは基本的には孤独な戦いです。
だから、ふとした時に心が折れてしまうこともあります。
でもそうして心が折れてしまっていたら、やっぱり上達はしません。
漫画専門学校にいけば、そうしたモチベーションの心配はあまりなくなります。
強制的に勉強させられるからモチベーションがなくても良い
漫画専門学校では、当然ながら強制的に漫画の勉強をさせられます。
だから今日はやる気が出ないとか、頭が働かないという日でも、なんとか絞り出して漫画を描かないといけなくなるんです。
そうしているうちに、次第にレベルは上がっていきます。
なので、意志が弱い人にはすごく頼れるものとなります。
切磋琢磨できる仲間もいる
専門学校であれば、当然同じように漫画家を目指している方たちと一緒に学んでいくことになります。
そうして一緒に学ぶことは、一つのモチベーションになるんです。
たとえばあいつには負けたくないとか、あの人がこれくらい頑張っているから自分も頑張ろうとか、そういう風に自然とモチベーションが高まるんです。
確かに今のご時世、独学でもネットなどで誰かの作品と比較したりされたりして、それでモチベーションを高めることもできます。
でも、それでは相手の裏側の努力までは見えません。
だから、モチベーションを高めるのではなく、ただ腐るだけになることもあるんです。
対して専門学校であれば、確実にその努力が見えます。
なので腐るよりも、「自分も自分も」と、モチベーションが上がることの方が多いんです。
結果、必死に学び、上達していきます。
学歴が専門学校卒になる
漫画専門学校で漫画を学ぶことのメリットとして、地味に大きいのが、専門学校卒という学歴になることです。
このまま漫画家を目指す上では、それは別にメリットにも何にもなりません。
でも、今後の人生を長い目で、広い目で見ていけば、それはメリットになることもあるんです。
たとえば、今後漫画家の夢をあきらめて、一般企業に就職したいと考えることがあったとします。
そんなときに立ちはだかるのが、学歴の壁なんです。
高校卒という学歴だと、受けることすらできない企業はまだまだたくさんあります。
もちろん専門学校卒でも受けることができない、つまり大卒しかとらないという学校もありますが、それと同じように専門学校卒以上という学歴を設けているところもたくさんあるんです。
受けることができなければ、当然将来の選択肢は狭まっていってしまいます。
選択肢は広げておくに越したことはない
たとえ今は漫画家を目指しているとしても、将来の選択肢は広いほうが良いに決まっています。
それは、漫画家になれる可能性が低いからそう言っているわけではありません。
血反吐を吐くほどの努力をし続ければ、漫画家にだってなれるはずです。
でも、もしそうして漫画家に慣れたとしても、売れるかどうかはわかりません。
そこばっかりは努力や研究だけではどうすることもできないところではあります。
努力や研究でどうにかできるのであれば、世の中の大企業はヒット商品しか生まないはずです。
でもそんなことはなく、どんなにそこにお金をかけられる大企業でも、全く売れない商品は生まれてくるんです。
当然漫画でも、何が売れるのかははっきりとはわからないんです。
だから、もし漫画家になれても食べていけなくなる可能性はあります。
また、売れる漫画家になれたところで、体調を崩してしまい描けなくなることだってあります。
それくらいにハードな仕事であることは間違いありませんから。
なので、いざというときの選択肢は広い方がいいんです。
やり直しがきかないのが人生ですから。
持ち込みや賞レースのサポートをしてくれる
漫画の専門学校に行けば、少しでもデビューできやすくするために、サポートをしてくれます。
たとえば、持ち込みの際にはもっとこうした方がよいとか、賞レースのためにはこんなことをした方が良いとか、そういうことのサポートをしてくれるんです。
持ち込みがうまくいったり、賞レースで賞をとることが出来たら、デビューが決まることもあります。
だから、それのサポートをしてくれるのは嬉しいポイントです。
そして何よりそれは、心の支えになります。
落ち続けると心も折れるもの
賞レースに落ち続けたり、持ち込みが全然うまくいかなかったりしたら、次第に自分にはセンスがないんじゃないかと思って、落ち込んでくることがあります。
でもそんなとき、専門学校にいっていれば、実際に励ましてもらえますし、次にどうしたらいいかのサポートもしてくれます。
だから、心が折れづらくなるんです。
まとめ
あまり意味がないといわれることもある漫画の専門学校ですが、このようにそこに行くことにはきちんとメリットもあるんです。
もちろん、学費がかかるなどのデメリットもあるわけですから、独学で勉強するのは悪いことではないのは間違いありません。
でも、これらのメリットに魅力を感じたら、通うことを検討してみるのはおすすめです。