声優の専門学校に行くなら認可校と無認可校のどっちがいい?
声優の専門学校には、きちんと認可されている認可校と、特にそうした認可のない無認可校があります。
そう聞くと、無条件で認可校に行くのがいいのでは?
と思うものですが、無認可校にも声優さんを輩出しているような有名校もあります。
では、こうした認可校と無認可校、声優を目指すのであればどちらに行った方が良いのでしょうか?
認可校の大きなメリットは学歴
認可校と無認可校には、いくつもの違いがあります。
その中でも特に大きいのは、学歴がつくかどうかという問題です。
認可されている声優専門学校であれば、そこを卒業すれば専門学校卒という学歴が付きます。
でも、無認可の声優専門学校の場合、そこを卒業したところで別に学歴がついたりはしないのです。
つまり、もしその専門学校にいく前に高校を卒業して、それ以外大学などに行っていない場合は、そこの専門学校を卒業したとしても、最終学歴は高卒になるのです。
高卒と専門卒では違いが大きい
別に学歴なんてどうでもいいと思っている方は多いでしょう。
たしかに、学歴があってもなくても、声優として花開くのであればそれはあまり関係ありません。
しかし声優の専門学校に行ったからといって、誰もが声優になれるわけではありません。
中には声優になれない人もいるものなのです。
むしろ9割方声優にはなれません。
そうして声優になれない場合、学歴は大きな問題になります。
というのもいまだに、高卒では受けることさえできない企業というのは、たくさんあるんです。
でも、専門学校卒であれば、受けることができる企業はぐっと増えます。
たしかに卒業しているのは声優の専門学校なので、その学歴で勝負できるかと言われれば、結局厳しいことには変わりはありません。
ただ、受けることさえできないのと比べると、はるかにましですよね。
だから、専門学校卒という学歴でもあったほうが全然いいんです。
無認可校の場合はそれがないわけですから、よりリスクが高い選択であるということは間違いありません。
認可校ならば学割も効く
認可校と無認可校の違いは、日常生活の中でも見られます。
というのも、声優の専門学校に通っていても、それが無認可校であるという場合、その学生証などを利用して学割を受けることが出来ないんです。
学割というのは、学生にとってはすごく頼りになるものです。
アルバイトをしながら学費をはらっている、あるいはこれからそうなるという方も、声優の専門学校に通っている、通おうとしている人たちの中にはよく見られます。
でも、専門学校に通いながらアルバイトをするというのは、かなり大変です。
だから決して、それはそこまで良い稼ぎにはなりません。
そこまで高い稼ぎにならないということは、当然その分だけ生活は苦しくなるということ。
だからたとえば、普段の交通費や、あるいはどこかの娯楽スポットで学割を効かせることができるのであれば、学割を効かせたいものです。
それだけでも10パーセントから20パーセントは違ってくることがありますから。
でも、残念ながら無認可校に通っている人は、こうした学割を受けることができません。
それは大きな差です。
無認可校は予備校のようなもの
つまりわかりやすく考えるのであれば、無認可校というのは塾や予備校のようなものだということになります。
塾はまだしも予備校というのは、「校」という字も付きますから、限りなく学校に近いです。
でも、予備校生が学割を受けることができるかと言われたら、それは受けることができません。
場所によっては受けることができることもあるかもしれませんが、大体の場合で、予備校生は学割を受けることができないんです。
無認可校もそれと同じ。
そう考えると、あえて無認可校に通うメリットはなさそうにおもえますよね。
無認可校に通うメリットは通う時間
一見すると全くメリットがなさそうに見える無認可の声優専門学校ですが、実は無認可の学校に通うメリットというのもないわけではないんです。
無認可の声優専門学校に通う最大のメリットは、通う時間にあります。
一般的な、認可されている専門学校に通うとなると、最低でも1年以上は通うことになります。
それは、認可校の条件が、最低でも1年通うこととあるから。
実際には、条件は1年以上通うことですが、2年は通うことになるでしょう。
それくらいは勉強しないと、初心者をプロとして戦えるまでに仕上げることができませんから。
ただ、それだけ長い期間通うことを待てない方もいるものです。
そんな時に助かるのが、無認可校の存在です。
無認可校であれば、通う期間が3か月くらいのところも多々あります。
そのくらいの短い期間でレベルを上げることができれば、より早くプロになれる可能性が出てきます。
それは無認可校ならではのメリットになります。
あまり時間をかけることができない人もいる
声優になるのに、タイムリミットがあるわけではありません。
だから40代から声優を目指すのもありです。
ただ残念ながら、声優というのは人気商売です。
そして今の時代、声優はアイドルの一種のようなものになっています。
だから特に女性の場合は、若さやルックスの良さが求められているんです。
そんな中40代から声優を目指すとなると、いきなりそこでハンデがあります。
もちろんスキルだけで勝ち抜ければ問題はありませんが、そんなスキルも当然ない。
となるとやはり、若ければ若いほど、有利になるんです。
無認可校で勉強すれば、認可されている専門学校で勉強するよりも1年は早く勝負しにいけます。
ある程度年齢がいっている場合、それはすごく助かるものです。
入りやすいのも無認可校
声優の専門学校の無認可校には、もう一つメリットがあります。
それが、入りやすいということ。
声優の専門学校は別に入るのに試験があるわけではありません。
試験があることもありますが、それはそこまでレベルの高いものではなく、あくまでも入学意思の確認というレベルの試験であることが多いです。
だから基本的に声優の専門学校は、入りづらいということはありません。
でも、認可されている声優の専門学校の場合には、二つだけ問題があります。
一つは学費の問題
先ず一つはお金です。
認可されている学校は、2年くらいは通うものが多いわけですから、当然その分だけ学費が高くなるんです。
最低でも200万円は必要になることがほとんど。
全ての家庭にそれだけの学費を払うことができる余裕があるわけではないでしょう。
中にはそれが払えないことも全然あるもの。
そうなった時、無認可校のように安く通える専門学校があるのであれば、それはかなり助かります。
年齢や学歴に縛りがある
認可されている専門学校には実は、18歳以上で、高卒かそれと同等の学力を有する者が入学資格を持つという縛りがあるんです。
それに対して無認可校の場合はそれが全くない。
もちろん自分たちで独自に条件を有している可能性はありますが、ほとんどの場合で厳しくはありません。
だから、そのあたりをクリアできない人には、無認可校もおすすめできます。
まとめ
たしかに声優の専門学校として幅広い人におすすめできるのは認可されている所になります。
でも、別に無認可の専門学校に良いところがないのかというと、そんなことはありません。
良いところもあるものなのです。
だから、それぞれの良さをしっかりと理解して、自分にはどちらが合っているのかを良く考えて、専門学校を選ぶようにしてみてください。