漫画を学ぶなら専門学校で?メリットとデメリットは?
子供の頃に誰でも一度は憧れる職業が、漫画家ですね。
授業中ノートの隅に漫画やキャラを描いて、先生に叱られたという記憶を持つ人も、少なくないのではないでしょうか。
でもほとんどの人が、途中でその夢を諦めてしまう中、諦めきれずにひたすらに漫画家を目指す人もいます。
しかしどうやったら漫画家になれるのでしょうか。
専門学校に入るというのは、手段としては有効なのか考えてみます。
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漫画家になるのは今の時代結構大変
漫画家という仕事をする人自体、しばらく前まではその絶対数が少なかったのは事実です。
なのである意味、デビューするのも上手くチャンスと実力を持ってすれば、結構早くかなったものでした。
しかし今では、漫画家自体の数も増えて、普通の雑誌だけでなく電子書籍や雑誌も増えています。
アシスタントをしていたところ、編集者に見出されてとか、アシスタント先の先生に推薦されて、などというデビューは中々難しくもなっています。
一昔前までは、デビューまでの修行だったアシスタントも、今では一つの職業として成立している感もあります。
つまり、アシスタントを頼むなら専門の方が面倒もなく上手いし、即戦力にもなるということですね。
アシスタントからのデビューというのも、結構難しくなってきているわけです。
また編集への持ち込みも、昔のように即応対してくることもなくなりました。
こうなると雑誌などで見かける、新人賞に応募してデビューを果たす、くらいしか思い当たらなくなってきます。
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漫画家になるのに必要なもの
漫画家としてやっていくのに、勿論賞に応募の時なども勿論ですが、しっかりした画力が求められます。
デッサンの狂ったキャラでは、最初にはねられてしまいます。
勿論背景などを描くための画力も必須です。
いずれ大物漫画家になれば、アシスタントに任せられるかもしれない背景ですが、最初は全て自分で頑張ることになります。
何と言っても今では、読者も目が肥えてきていますので、デッサンの狂った漫画はそれだけでもう読む気がしたいという人もいるのですね。
そして何より、アイデアです。
独自のストーリー性をしっかりと持っていないと、読者にすぐに飽きられてしまいます。
漫画というのは、エンターテイメントです。
読者を楽しませることが必要なのを、忘れてはなりません。
つまり漫画家とは、映画で言えば演出、出演者、カメラワーク、脚本全てを1人で行うようなものです。
生中な才能では、務まらないということですね。
漫画家になるのにはどうすれば
漫画家になると決心した場合、今でも大きく分けて2つの方法があります。
1つは独学です。
自分を叱咤しつつ、ひたすら描くわけです。
非常に精神力が必要で、モチベーションの持続に苦労しますが、自分のペースで学ぶことが出来ます。
この場合、多くはやはり持ち込みかもしくは新人賞などへの応募が、デビューの鍵になります。
もう1つは、専門学校などで学ぶことです。
専門学校ならデッサンからストーリー作りのヒントまで、漫画家として必要なことを教えてくれますので、画力に自信のない人にもおすすめになります。
こちらの場合は、学校内での評価が高ければ、卒業後のケアも期待ができます。
また大学に、特に美術大学や文芸系の大学で学ぶのも、実はおすすめです。
回り道のように感じるかもしれませんが、大学での一般教養は漫画家としての知識を培ってくれます。
また美術系の大学なら、デッサンなどの画力は大きく上がります。
専門学校で漫画を学ぶメリットは
大まかに分けて、漫画家を目指すのに3つの方法があるわけですが、その中の専門学校のメリットを見てみましょう。
独学ほど孤独でもなく、大学よりは回り道の少ないのが、専門学校での漫画の学習です。
デッサンからしっかりと教えてくれる
とにかく今の時代、デッサンがしっかりしていなくては、まずどこの出版社でも門前払いです。
このデッサン、独学でやるのは非常に難しいのは明らかです。
友達や家族に頼んでモデルになってもらうにも、限度というものがあります。
専門学校でのデッサンなら、プロのモデルが来てくれますし、勿論講師のダメ出しもあります。
狂った人体を描かないようにするために必要なデッサン、専門学校なら問題なく学べます。
ストーリー構成法なども教えてくれる
自分で考えている時には、なんて素敵なストーリーだと思っても、他人が見たらまるで意味を成さないということもあります。
独学だとこの辺りで、自己本位なストーリーになってしまう危険もあります。
しかし専門学校なら、このストーリー作りも講師の教えを受けることが出来ます。
独りよがりにならずに済むのですね。
学校によってはプロの授業があったり業界へのつながりも
これは学校によってですが、プロの漫画家を講師に呼んでくれる学校もあります。
プロの漫画家との交流を、上手く行けば築くことが出来るのです。
また業界の、編集者とか出版関係などのつながりのある学校もあります。
人脈というのはどんな世界の仕事でも、大きなコネになります。
特に最終的には自分の才能だけで勝負する漫画家です。
この人脈作りにも、学校が一役買ってくれることがあるのです。
専門学校で漫画を学ぶデメリットは
勿論メリットだけではないのが、ちょっとつらいところです。
幾つかデメリットも上げておきますね。
こればかりは仕方ないことですが
専門学校への入学とその後は、どうやってもお金が必要です。
入学金に授業料、その他授業に必要なあれこれと、結構お金が必要になってきます。
独学なら描くために必要なものや、ネット環境に参考書などの費用で済みますが、学校に行くとなるとその上に授業料なども増えるということです。
学生の場合、親の応援が得られれば問題ありませんが、そうでない場合ちょっと難しいのが問題ですね。
周囲との差を知った時に
これはメリットである、モチベーションの維持と裏表になります。
周囲に同じマンガ化を目指すクラスメートがいるのですから、競争心も手伝ってモチベーションは上がります。
しかしふと、自分の画力やストーリー作りの才能が、他のクラスメートに比べて低いのではないかという気持ちが、湧いてくることもあるのです。
その時に、気持ちをどう維持するかが、その後の分かれ道になると言っていいでしょう。
独学のモチベーション維持も大変ですが、専門学校での負けないための精神力も、養っておきたいものですね。
自分のオリジナリティを失うことも
人はそれぞれ、自分独自の何かを持っています。
それが作品にもでてきて、独自性になって表現されるわけです。
専門学校の場合、時に絵の感じが流行を追いかけすぎて、個人のオリジナリティが失われてしまうことがあります。
勿論自分をしっかりと持っていればクリアできる問題ですが、流行に流されやすい人の場合気をつけないといけません。
気がついたら、周りと同じ画風になってしまっていた、と言うのは避けたいところです。
独学が良いのか専門学校が良いのか
さてでは、専門学校に通うのが良いのか、それとも独学が良いのかです。
正直なところこれらは一長一短ですね。
確実に言えることは、しっかりとした基礎を作りたいなら、専門学校での学習をおすすめしたいということです。
専門学校ではトータルに、漫画に関するあらゆる知識や技術を学べます。
また卒業後の進路もある程度、用意されている学校もあります。
まだ画力も足りないし、人に見せたこともあまり無いという人には、専門学校での学習をおすすめしたいです。
まとめ
漫画家というのは、一つの世界を作ってしかも、その世界の全ての運命を握っていると言って差し支えありません。
その世界では、神に等しいわけです。
しかしその全知全能の神なるまでの道のりは、決して楽なものではありません。
専門学校でしっかりと基本から学ぶことが、その第一歩になる可能性を含んでいます。
自分に合ったタイプの専門学校を、しっかりと選んでください。