漫画家になるための方法として専門学校や大学へ行く方法は有効なのか
漫画家になるにはいくつかの方法があります。
真っ先に思いつくのは出版社が行っている漫画賞に応募したり、直接持ちこむ方法です。
ですが専門学校の中には漫画関係のコースが用意されているところがあります。
そういった学校で学べば漫画家になる事が出来るのでしょうか。
また大学でも漫画関連の事を学べるところがありますし、マンガ学科がある大学もあります。
専門学校と比べてどちらが有利なのでしょうか。
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漫画専門学校とはどんな学校か
漫画家になるコースや過程がある専門学校があります。
多くは漫画専門学校を名乗っているわけではありません。
どこで学べるのか
デザイン系やイラストなどに関する専門学校の中にマンガ科やマンガ専攻などの名前のコースを持っている学校があります。
まず探すのはそういったところです。
この他にもコンピュータ関係や映像関係の専門学校の中にも漫画家養成に関したコースがあるところもあります。
特にコンピュータ関係では漫画でもデジタル作画が当たり前になってきたこともあり特にそういった分野に強い点で特色が見られます。
学校へ行くメリットはあるのか
漫画関係の専門学校へ行ったからといって必ず漫画家になれるわけではありません。
現役の漫画家でも出版社への持ち込みや出版社が行っている様々な漫画賞で入賞したり、そこへの投稿で編集者の目にとまってデビューした人が多いです。
また昨今ではツイッターで書いた漫画を載せていたら出版社から声がかかったなどの例もあります。
ただ専門学校では漫画を描くための技術や技能あるいはそれ以前の基礎的な描画の技術を体系的に効率よく教えて貰えるので、変な癖をつける事なく高い技能を身に着ける事ができ専門学校に行く事は決して無駄にはなりません。
また学校によっては現役漫画家がイベントの時だけでなく講義を持っている所があります。
こうしたところでは直接、プロの指導を受ける事が出来、現場で役立つ技能を教えてもらえるなど学校以外ではまず得る事のない利点があります。
それでもかなり高額の学費を考えた場合、躊躇してしまうものです。
専門学校に通う最大のメリットは専門学校は出版社など漫画業界と太いつながりを持っていて漫画編集者がイベントまたは通常の授業を担当していたりするので、それらを通して編集者や出版社の目にとまってデビューする事が可能だという点です。
また学校でも関連企業への就職や漫画家デビューのためのサポート・就職支援を行いますから十分メリットはあります。
おすすめの学校はどんな所
漫画家になるために専門学校へ行くなら、プロの漫画家が通常事業を持っていて学校が出版社や漫画関連業界と強いつながりを持っている所を選びましょう。
また専門学校ごとに得意分野があるので自分がやりたい分野に強い学校を選びましょう。
体験授業を受けてみるのもおすすめです。
実際の学校の雰囲気など学校のパンフレットやホームページからではわからない事がわかってきます。
これで自分に合う、合わないという感覚を知っておく事は重要です。
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漫画関係だけど描画以外を学べる学校について
専門学校の漫画関係のコースではネームやキャラクターデザインを学ぶコースもあります。
これらはもちろん漫画に関係していますが他にシナリオライティングを学ぶコースがあるところがあります。
独立した学科やコースではなく授業の一部として学ぶところもあります。
コースとして独立したところは漫画原作者を目指す人を養成する目的のところもありますし漫画に限らず脚本家や作家、シナリオライターなどを養成する目的のところもあります。
中には通常の授業やコースではなく特別授業として、シナリオライターや映画監督、小説の編集者など様々な分野の話づくりの人に来てもらって講義をしてもらうところもあります。
絵は苦手だが話づくりはしたいという人はこういった道を考えるのも一つの手でしょう。
シナリオ関係のコースを用意している学校でも目的やその内容は様々なのでしっかり調べて自分に合った所を見つけてください。
漫画原作者などにこだわらないなら、漫画関係専門学校以外でも映像その他の学校でシナリオ関係コースがあるとこがありますから、そちらを調べると良いでしょう。
漫画原作者を目指すならやはり漫画関係のコースを持つ学校を選ぶべきでしょう。
漫画原作者の場合も漫画家と似ていて直接持ち込んだり、賞に応募するなどしてデビューするなどの過程の人が多いです。
専門学校を出たからといって必ずなれるわけではないという点では漫画家と同じですが、専門学校と業界・出版社とのつながりを利用できる事は有利です。
大学でも漫画がまなべるのか
大学にも漫画関係の学科が設けられている所があります。
大学の場合でもデッサンなどの基礎からしっかり学ぶ事ができます。
単に絵の技術等に関しては美術系大学なら学ぶ事が出来ますが、漫画関係についてはマンガ関係のコースを設けている大学を探すとよいでしょう。
京都精華大学ではマンガ学部がありますが、これはこの大学だけです。
しかし他の大学でもマンガ学部や学科を名乗っていなくても漫画関係について学ぶ事のできる大学はあります。
専門学校との違い
目につく一番の違いは卒業までの期間の長さです。
大学は4年ですが専門学校の多くは2年間です。
そのおかげで時間をかけてじっくりと学べます。
専門学校は2年間ですべて学ばなければならないので、かなりあわただしくなります。
大学は学術的研究を行うための人材を養成するところなので基礎的な教養を学ぶ事に重点が置かれています。
例えば漫画の歴史などの知識面に関しての講義が多くなります。
またマンガ関係のコースといえども、それ以外の一般教養など様々な講義を履修する必要があります。
それに対して専門学校はそれぞれの分野での即戦力を養成するために実践的な技能・技術の基礎を学ぶところだという事が大きく違います。
ただ京都精華大学のマンガ学部では、かなり専門学校に近い実践的な事も学べますが、これは珍しい例です。
入学は専門学校でも入試や書類審査などあるところもありますが概して大学よりは入学しやすいといえます。
これは漫画関係に限らず専門学校と大学を比較した時にいえる事です。
卒業後の事を考えた場合、専門学校卒より大卒はかなり有利に働きます。
もちろん漫画家になれるのなら問題はないのですが、そううまくはいかないので大学を選ぶ方がリスクは少ないといえます。
ただし専門学校の場合も就職支援がちゃんとした所なら漫画家とはいかなくても関連の業界やイラスト関係など学んだ事を生かせる所への就職を支援してくれるはずです。
これらを考えるとどちらがおすすめできるか判断は難しいです。
卒業後につける職業
漫画関係の専門学校をでたからといって漫画家になれるわけではありません。
関連した出版社への就職や、その他の企業でイラスト関係の職につくという道が考えられます。
その他の一般企業への就職も選択肢の一つですが専門学校卒業の場合、関連したところ以外への就職は難しくなる傾向があります。
この点が大学卒に比べて不利な点です。
大学の場合は広告業界や出版業界への就職の他、それら以外の企業への就職も不利になるという事がありません。
専門学校の場合、この点が不安要素になります。
それに対して高卒や大卒相当資格を取れるコースを設けている漫画専門学校もありますから、そうしたコースはとっておいた方が良いでしょう。
また卒業後の進路に有利に働く以外にも漫画を描くには広い知識が必要なので一般教養を学んでおくのは重要です。
まとめ
漫画家になる方法の一つとして漫画専門学校に行く方法があります。
ただしここに行ったから漫画家になれるとは限りません。
この他の方法で独学以外に漫画関連のコースを持っている大学に行くという方法もあります。
こちらも卒業したからといって漫画家になれるわけではありません。
ただし大学の方が卒業後の進路選択の幅が大きくリスクは少ないといえます。