こんな人でも声優の専門学校に通える 実は知られていない授業の受け方やその魅力とは
声優になるために声優の専門学校に通いたいという人は多い事でしょう。
その中には、既に仕事をしていたり、大学に通っていたりしていて通えないという方もいるかもしれません。
また、専門学校に通えるようになるまで待てないという方もいるかもしれません。
実は、そのような方でも声優の専門学校に通う方法があるのです。
広くは知られていないようなことについて紹介していきます。
高校から学びたい
声優の専門学校は、その性質上入学するためには高校を卒業するか、高卒認定試験に合格している必要があります。
ですが声優を目指している人の中には、専門学校に通うことができるようになる18歳まで待てないという人もいるかもしれません。
そんな場合に、特別な対応をしてくれる声優の専門学校があることをご存知ですか。
そんな特別な対応をしてくれる専門学校を紹介します。
高等部のある学校を選ぶ
声優の専門学校の中には、高校生でも通うことができるように高等部を設けている学校があります。
高等部を設けている場合には、どこかの高等学校と提携して通信学校の形式を取っており、声優になるための知識を学びながら、高校で学ぶ内容も同時に学ぶことができ、高校の卒業資格が取得できるようになっています。
実際に高等部を設けている専門学校を紹介します。
代々木アニメーション学院
代々木アニメーション学院は、全国各地に校舎がある専門学校で、声優はもちろんそれに携わった仕事やアニメ・ゲーム、クリエイターについても学ぶことができます。
東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・仙台・広島・金沢に校舎があります。
このすべての校舎において高等部が設けられています。
高等部は、沖縄にある八洲学園大学国際高等学校と提携していて、この学校の通信制のカリキュラムを受けながら声優について学ぶことになります。
授業は毎日ではなく週3日程度になっています。
通信制高校に必要なリポートなどの作成も授業中に講師の指導の下で書いていくことができるので、サポートもしっかりと受けながら進めていくことができます。
また、年に1度、単位を修得するために沖縄にある八洲学園大学国際高等学校で行われるスクーリングに参加する必要があります。
卒業に向けて実際にオーディションをうけることもできるので、高校に通いながら声優への道が開けていくことも十分にありえます。
ヒューマンキャンパス高等学校
ヒューマンキャンパス高等学校は、学校法人佐藤学園が運営している通信制高校です。
幅広い分野を専門として学ぶことができ、その中には声優の仕事もあります。
多くの芸能事務所やプロダクションと提携しているので、実際に働いているプロの声優の授業なども受けることができます。
通学方法も、専門コース、専門チャレンジコース、通学コース、一般通信コースと4つに分かれており、どのコースを選ぶかによって専門分野の授業量が異なります。
そのため、自分でどの程度本格的に学びたいかを調整することも可能です。
平日に通えない場合
声優の専門学校を目指しているという人の中には、すでに別の大学に通っているという場合や、仕事をしながら声優について学びたいという方もいることでしょう。
そういった方向けのカリキュラムを組んでいる専門学校もあります。
そこで、平日に通学することができない人向けの方法を紹介します。
夜間学校
日中に仕事や学校がある場合には、夜間コースに通うことも可能です。
週に数回、夜に授業が行われるのでそれに通うことになります。
期間は半年から1年程度のものが多く、学校や選択するコースによって期間や内容が変わってきます。
期間も限られており、時間もどうしても日中よりも短くなってしまうので、専門学校で学ぶすべてのことを学ぼうと思うと、複数のコースに通う必要があります。
また、学校によっては夜間だけでなく日曜にも授業を行い、授業数を確保している場合もあります。
土曜学校
専門学校によっては、週1回、週2回コースとして土曜日、日曜日に授業を設けている場合があります。
学校にもよりますが、2年間通うのではなく、1年間や半年間のカリキュラムとなっている場合があります。
入学までの流れ
専門学校への入学を決めた場合には、大学へ入学する際と流れが異なる場合もあります。
その流れについて紹介していきます。
おおまかな流れ
入学の前には、資料請求→進学先・コースの決定→入試方法の決定→願書の提出→選考料の支払い→願書受理→選考→合格発表→学費納入→入学となります。
資料請求
各専門学校から資料を取り寄せる必要があります。
この資料の中には、募集要項や入学願書といったものもあるので注意が必要です。
高校によっては学校にないという場合もあるので、自分で手に入れるようにしましょう。
入学者向けイベントに参加する
専門学校では、オープンキャンパスや体験入学、入学説明会といったものが開催されています。
学校によって何が行われるかは異なってきます。
参加しなくても入学する際に支障をきたさない場合もありますが、入学や入試方法の条件の中に、オープンキャンパスや体験入学への参加が必要な場合や、開催されている講座への参加が必要といった学校もあります。
そのため、希望する学校について事前に調べておき、参加が必須かどうかを調べておく必要があります。
入試方法を決定する
どの専門学校を選ぶかによって入試方法も変わってきます。
最も一般的なのは一般入試です。
それ以外にも、推薦入試、AO入試といったものも選択できます。
社会人の方の場合には、社会人用の入試が設けられている場合もあります。
また、高校によっては専門学校との間で指定校推薦を結んでいる場合もあります。
進学先の専門学校だけでなく、自分が高校生か社会人か、どの高校に通っているのかによっても選べる入試方法が異なることがあるので、調べておく必要があります。
選考
学校によって選考方法は異なります。
基本は書類選考や面接になりますが、学校によっては実技選考や筆記試験といったことが必要な場合もあります。
独特の部活動
声優の専門学校も学校の1つですので、入学すると部活動に参加することができます。
この部活動の中には、他の学校でも見られるような一般的な部活動だけではなく、声優の専門学校ならではの部活動があることもあります。
そんな声優の専門学校だからこそと言えるような部活動を紹介していきます。
アフレコ部
授業の中でも当然声優としての技術を身に着けるためにアフレコは行います。
ですがそれだけでなく、専門の部活動として行うこともあります。
声優の仕事のメインとなるアフレコについて独自に自由に研究することで、他の学生との間に差を付けたり、アフレコの制作側についても学んだり体験することができます。
授業が始まるまでにアフレコをしたい場合や、授業だけでは足りないという方におすすめの部活動です。
ラジオ研究部
声優の仕事としてラジオの収録をすることがあります。
最近ではWEBラジオなどもあるため、その機会も増えている傾向にあります。
学校によっては特別な授業として取り入れている場合もありますが、部活動としている場合もあります。
全ての研究を自分たちで行うことになるので、ラジオで喋る側だけでなく、制作側の動きなどについても学ぶことが可能です。
まとめ
声優の専門学校は、あまり知られてはいませんが、実は広く門を開いているのです。
そのため、通うことができるかどうか迷っていた人でも入学することができる可能性があります。
入学した人が全員声優になれるというわけではありませんが、そのスタートラインには多くの人が立つことができるように工夫されています。
その後に声優というゴールにたどり着けるかは入学後の努力次第です。
参考URL・参考文献・根拠など
https://www.yoani.co.jp/course/hs/
https://www.hchs.ed.jp/