液タブ選びで注意することは? 初心者のための8つのポイント

液タブの選び方, 液タブ(液晶ペンタブレット)

液タブは、手を動かす場所と表示される画面が分かれている板タブと違い、すべてが一体になっています。
つまり、普通に紙に描くときと同じように、スムーズな作業ができるのです。
そのため、液タブは初心者に最適の商品ですが、初めて選ぶときは、種類の多さに戸惑ってしまうこともあります。
そこで、初心者向けに選び方のポイントを説明していきます。

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メーカーを見て選ぼう

液タブのメーカーで最も信頼できるのは、ワコムになります。
ワコムは大手のペンタブレットメーカーであり、シェア率が高く、実績もあるので安心です。
ただし、値段は少し高めなので、なるべく費用を抑えたい人や、「試しに使ってみたい」という人には、あまりおすすめできません。
その場合は、ワコム以外の安価な商品を購入しましょう。
かつては、液タブといえばワコムが主流となっていましたが、現在では、他のメーカーの商品も多く販売されているのです。
しかし、安い商品の中でも、中国製の液タブには注意してください。
中国のメーカーは、マニュアルが日本語ではなかったり、不具合が多いなどのデメリットがあります。
また、何かトラブルが起こっても、サポートが整っていないメーカーが多いので、しっかり対応してくれないことがあるのです。
そのため、液タブを選ぶときは、メーカーをよく見て選ぶようにしましょう。

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サイズで選ぼう

液タブは、商品によって大きさが異なるため、サイズは必ず確認するようにしましょう。
サイズをよく見て選ばないと、買ったあとで使いにくさを感じてしまうことも多いので、この点は重要です。
液タブは、一般的には、サイズの大きい商品が使いやすくなります。
別の場所で手を動かす板タブとは違い、液タブは画面の上で手を動かすので、なるべく大きい方が、窮屈さを感じずに作業できるのです。
しかし、だからといって、むやみに大きい商品を選ぶのはよくありません。
作業台などが狭かったりすると、大きすぎるものでは、使いにくくなってしまいます。
机や作業台の大きさ、奥行きといった要素も考慮して、自分が一番使いやすい商品を選びましょう。

筆圧レベルで選ぼう

液タブは、筆圧レベルによって描きやすさに違いが出てくるため、選ぶときは、この値も忘れずにチェックしておきましょう。
筆圧レベルが高ければ、細かい作業がしやすくなるので、繊細な絵を描きたいときなどは、なるべく高い値の商品を選んでおくべきです。
かつては、512程度の低いレベルの商品も多くありましたが、現在では、1024や2048など、かなり高くなっています。
中には、筆圧レベル8192という高性能の液タブもあるのです。
軽く絵を描くくらいなら、それほど高いレベルでなくても問題はありませんが、本格的なものに取り組む予定があるなら、筆圧レベルが高いものを選んでおけば、スムーズに作業を進めることができます。

接続方法の違いに注目しよう

接続方法の違いを確認しておくことも、液タブ選びでは大切なポイントのひとつです。
液タブには、パソコンと接続していなければ使えない商品と、単体でも使用可能な商品があります。
この違いをよく見ておかないと、購入したあとで困ることになってしまいます。
液タブを使う場所は、自宅や職場ばかりとは限りません。
持ち歩いて、いろいろな場所で使う場合もありますが、そのためには単体で使える商品が必須になります。
場所を固定せずに使うなら、パソコンと接続するタイプの商品は不向きなのです。
選ぶときは、実際に使うときのことを考えて、接続方法を必ず確認しておきましょう。
また、板タブと液タブでは、接続に必要なものが異なる点にも注意してください。
板タブの場合は、USBケーブルがあれば問題ありませんが、液タブではHDMIが必要になる商品があります。

パソコンの接続端子を確認しよう

パソコンと接続するタイプの商品であれば、液タブだけでなく、パソコンの接続端子も重要になります。
なぜなら、対応する接続端子がパソコン側になければ、液タブを接続することができないからです。
そのため、液タブがパソコン接続タイプの場合は、使用するパソコンの端子がどうなっているか、必ず確認してください。
液タブの接続方法とパソコンの端子が合っていれば、安心して購入することができます。
そして、パソコンの端子を確認するなら、HDMI端子の有無には、特に注意しておきましょう。
液タブの接続には、HDMIを用いることが多いですが、パソコンによっては、HDMI端子がない商品もあります。
その場合は、変換アダプタを使うことで解決できる場合もありますが、変換アダプタも、パソコンと合っていなければ不具合が出る可能性があります。
変換アダプタに関しても、使用するパソコンに対応しているかどうか、よく確認することが大切です。

パソコンのOSを確認しよう

パソコンと接続する液タブは、パソコンのOSが対応しているかどうか、必ず確かめるようにしましょう。
OSとは、Windows10やMacといった、パソコンの基礎となるシステムであり、このシステムと液タブが合っていなければ、不具合が出てしまいます。
そのため、たとえ接続端子が合っていたとしても、OSによっては、使えないこともあるのです。
特に、古いOSを使っている場合は対応していない可能性が高いので、安易に決めたりせず、OSを確認してから選ぶようにしましょう。
新しいOSであれば、ほとんどの液タブが対応しているため、大抵は問題なく使用できますが、念のため確認しておけば、より失敗は少なくなります。

マルチタッチで選ぼう

液タブ選びでは、マルチタッチの有無で選ぶ方法もあります。
マルチタッチとは、簡単にいえば、指で画面に触れて、拡大や縮小を行う機能のことです。
これは、スマートフォンでは当たり前の機能ですが、液タブで必要かどうかは、人によって違います。
もし必要性を感じないようであれば、マルチタッチがない商品を選んでおきましょう。
一般的に、マルチタッチの液タブは、通常の液タブよりも値段が高くなります。
そのため、費用を抑えるために、必要最低限の機能を重視するような場合は、マルチタッチがない方が適しているのです。
ただし、その時点では必要なかったとしても、後から使う可能性が高いような場合には、最初からマルチタッチの液タブを買っておきましょう。
マルチタッチ機能は、ONとOFFを切り替えることができるため、使わないうちはOFFにしておき、必要なときだけONにすればよいのです。

値段で選ぼう

液タブを選ぶなら、商品の機能も大切ですが、値段も重要なポイントになります。
特に、なるべく費用を抑えたいなら、値段を考慮しないわけにはいきません。
液タブは安価な商品ではなく、基本的な値段は、約10万円です。
使いやすさを優先してサイズの大きい液タブを選んだ場合は、20万円になることもあります。
そのため、サイズや機能などは、本当に必要かどうか、慎重に検討するようにしましょう。
大きいサイズがそこまで重要でないなら、コンパクトな商品にしておけば、値段は安くなります。
マルチタッチなどの機能も、どうしても必要なものでなければ、極力シンプルな商品を選んだ方が、費用を抑えることができるのです。
また、最近の商品の中には、3万円程度のかなり安い製品も多くありますが、その場合は、先述したようにメーカーをよく見て決めてください。
中国製がすべて質の低い商品とは限りませんが、不具合やトラブルが気になる人は、注意して選びましょう。

まとめ

液タブ選びでは、メーカーや機能、スペックなど、重要なポイントが多くあります。
選ぶときは、それらのポイントのどれかひとつではなく、複数の要素を総合的に見て検討するようにしましょう。
安さばかりに注目したり、サイズだけ見て決めたりすると、失敗することが多くなります。
そのように安易に決めるのではなく、さまざまな要素を組み合わせて、最も相応しいと思える商品を見極めてください。
自分にぴったりの液タブなら、より快適な作業をすることができます。