初心者とプロでおすすめの液タブにはどんな違いがあるの?
プロのイラストレーターが液タブを使っているのを見て、自分も使いたいと思う人もいるでしょう。ただ、同じ液タブを買えば良いのか、もっと初心者向きのがあるのかと悩んでしまうこともよくあります。初心者とプロではどのような液タブを選んだら良いかに違いはあるのでしょうか。
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初心者でもプロでも基本は同じ
初心者とプロで何に注意したら良いかに違いがあるのは確かですが、液タブを選ぶ基本は共通しています。まずは選ぶときの共通事項を確認した上で、初心者とプロでの違いを見ていきましょう。
小さすぎるディスプレイでは使いづらい
初心者でもプロでもディスプレイは小さすぎないようにするのが大切です。小さい方が軽くて取り回しが良く、家でも職場でも使うという人の場合には持ち運びにも便利なのは確かでしょう。しかし、イラストを細かいところまで描き込むにはディスプレイが小さいと難しくなります。大きすぎても手先の動きが大きくなって繊細なタッチで描くのが難しくなりがちです。目安としては13インチから17インチくらいの液タブにしておくのが無難でしょう。使ってみて自分に合うサイズを探していくというのがおすすめです。
筆圧レベルは高めにする
筆圧感知をしてまるでデッサンをしたかのようなタッチでイラストを描けるのは液タブのメリットです。その特性を生かすためには筆圧レベルが高いモデルを選ぶのが大切です。比較的安価な液タブでは1024のことが多いですが、2048か4196くらいはあった方が無難です。プロになると8192の筆圧レベルの液タブを使っていることもよくあります。
パソコンに合わせた仕様の液タブを選ぶ
もう一つ共通事項として押さえておく必要があるのが、パソコンに合わせた仕様にすることです。最も重要なのが接続系統で、端子としてUSBかHDMIを使うのが標準的になっています。古いモデルではDisplay PortやDVIに対応しているものもあります。パソコンが対応しているかどうかを確認し、必要に応じて液タブの種類を選ぶか、変換ケーブルを購入するかを選択しましょう。
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初心者なら特に注意したいポイント
初心者が液タブを買うときにはディスプレイに十分に注意しましょう。押さえておきたい二つのポイントを紹介します。
ディスプレイサイズは大きめにする
ディスプレイサイズについて初心者もプロも注意が必要という話は既にしましたが、それでも初心者は小さいのを選んでしまいがちです。実際に使ってみるともうワンサイズ上の方が良かったと後悔するケースが多いので注意しましょう。思っていたよりもペンの認識が繊細ではなく、細かなところまで描き込めずに悩みがちなので注意が必要です。目安としてはこのくらいで良さそうだと思ったサイズよりも2インチ大きくしておくと良いでしょう。
ディスプレイの鮮明さ
ディスプレイの鮮明さについても注意しておきましょう。最近のモデルであればあまり問題になることはありませんが、中古で安い液タブを買おうとすると起こり得る問題です。ディスプレイ全体が暗めであまり鮮明ではなく、他のディスプレイで見ると色合いが違ってしまうことがあります。安くても画質が高い液タブもありますが、実際に画面を見てみるまでわからないので店頭展示などで確認しましょう。後述のAdobe RGBカバー率とはまた別なので気を付けなければなりません。
プロなら注意しておきたいポイント
プロになったらどのような点に注意して買うと後悔しないのでしょうか。仕事の効率も上げられるようにするという観点も持って選ぶようにしましょう。
Adobe RGBカバー率の高さ
プロのイラストレーターとして仕事をするときには色が重要な場合がほとんどです。Adobe RGBカバー率がどのくらいあるかを確認してから液タブを選ぶのが良いでしょう。Adobe RGBカバー率はハイクオリティのイラストを描くなら90%程度は欲しいところです。フルカラーで制作しない人であれば75%程度でも問題はありませんが、将来的に必要になることも見越して高めのAdobe RGBカバー率の液タブにしておくと安心です。
入力の遅延が起こらないか
仕事の効率を上げるには入力の遅延が極力少ないモデルを選び出すのが大切です。ペン先でディスプレイにタッチしてから画面にその結果が反映されるまでにはわずかな遅延があります。この遅延が認識できてしまうほどの時間の場合にはストレスになってしまうので注意しましょう。プロのイラストレーターになって長くなると、イラストを描くスピードも速くなっていきます。それが原因で入力遅延が目立つようになってしまい、作業効率が下がることは多いのです。気づいたら買い換えを検討するのがおすすめです。
まとめ
液タブは初心者とプロで最適なものが違うというわけではなく、選び方の基本はほとんどが共通しています。プロになると色のカバー率と応答の良さを特に注意した方が良いというくらいが大きな違いです。初心者はやや大きめのものを選ぶようにして、鮮明なディスプレイを選ぶと失敗がないでしょう。