XP-Pen「Artist16」を実際に使ってみた

2017年6月3日液晶ペンタブレット(液タブ)

XP-Pen 液晶ペンタブレット 16インチ FHDモニター 8個エクスプレスキー 2048レベル筆圧 Windows/Mac対応 Artist16

今回は、XP-Penの新商品「Artist16」の試用レビューをしていきたいと思います。

自分の感覚としては、「Artist16」は、液晶ペンタブレットの中でも画面サイズが大きめでリーズナブルな製品といった位置づけです。

ちなみに、自分のPCは「LIVA」という小さなPCで、スペックは結構非力です。OSはWindows10です。

それでは早速レビューしていきましょう。

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XP-Pen「Artist16」のセットアップでのポイント

まず、「Artist16」のセットアップで気づいたポイントとしては以下が挙げられます。

  1. 付属品が充実している
  2. マニュアルは多言語(日本語含む)で記載されている
  3. PCとの接続はHDMIとUSB両方を使う
  4. 電源ケーブルの端子はアース付き
  5. ドライバインストールは簡単

付属品が充実している

まずは開梱と中味チェックです。


幅50cm程度の横長の段ボール箱に入っています。

中は、本体の他、ケーブル類、マニュアル、ドライバCD、ペンなどが一通り入っています。

ペンは2本入っていて、替え芯もついています。

ちなみにグローブも入っています。

本体はこんな感じ。

本体の左側にはファンクションキーがあります。

本体の裏側はこんな感じ。

スタンドがついていて角度の調節が可能になっています。

マニュアルは多言語(日本語含むで記載されている

マニュアルは小さめのサイズですが結構分厚いです。

中は、中国語・英語等、ざっと9か国語くらいかかれており、日本語もあります。

中国語・英語は詳しく書いていますが、その他の言語(日本語を含む)はやや簡略された内容です。

後ほど詳述しますが、マニュアルには本体の接続方法が書いていませんでした。

PCとの接続はHDMIとUSB両方を使う

本体に関連する接続ですが、マニュアルに接続方法や接続図がないため、若干試行錯誤しながら接続しました。

具体的な接続は以下です。

「Artist16」とPCの間はHDMIが必須のため、PC側にHDMI出力が必要です。

特に、モニタ用にHDMIを使っている場合は、モニタ用と「Artist16」用でPC側の端子としてHDMIが2個必要です。

想定される使用方法としては、PC用のメインモニタがある状態で、「Artist16」をサブモニタとして2画面目に設定する使い方になります。

メインモニタのコピーモニタにするのか、メインモニタにくっつけた拡張モニタにするのかは、Windowsの標準機能で設定します。

HDMIがPCに1個しかない場合は、メインモニタをDVIやVGAにする手もあります。

ちなみに、自分の場合、PCにはHDMI×1個、VGA×1個、モニタは東芝REGZAでHDMIしかない、という状況でした。

そのため、VGAは使用できず、東芝REGZAへの出力は一旦諦め、HDMIを「Artist16」につないで、「Artist16」をメインモニタとして使うようにしました。

場合によっては、HDMIを複数持つグラフィックボードを導入するなどの対策が必要かもしれません。

PCと「Artist16」の間は、HDMIとは別にUSBの接続も必要です。

これはペンの入力情報を「Artist16」からPCに向けて送るためと思われます。

さらに、ペンとPCをUSBで接続します。

ペンが充電式になっているようで、電源を取る目的と思われます。

しばらくしてからUSBを外してもちゃんとペンは使えました。

電源ケーブルの端子はアース付き

電源ケーブルの末端の形状ですが、アースがある3本のでっぱりがある形状になっていますので注意が必要です。

自分の場合、家のコンセントはアースに対応していませんでしたので、急遽、在庫として持っていたアース端子のない電源ケーブルを流用しました。

ドライバインストールは簡単

「Artist16」をPCと接続した後は、PCにドライバのインストールを行います。

インストールは、付属のCDをPCにセットして、インストーラを起動して行います。

ドライバのインストール手順はマニュアルに詳しく書いてくれていますし、実際にはほとんどOKを選ぶだけでよいので、迷うことはありませんでした。

インストール後は、特に設定をしなくても問題なく使えました。

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XP-Pen「Artist16」を使ってみてのポイント

次に、実際の使い勝手についてレビューしていきます。

気づいたポイントをまとめると以下になります。

  1. SAIでの使い勝手はかなりいい!筆圧検知も抜群
  2. Pixiaでは筆圧検知が機能しなかった
  3. ファンクションキーはかなり快適
  4. 子供でも楽しくお絵かきに使える
  5. ペン先(ガラス面)と表示パネルの間は3mm程度
  6. 表面の書き味は概ね書きやすい
  7. ペン先が結構へこむ

SAIでの使い勝手はかなりいい!筆圧検知も抜群

まず、SAIですが、今回は手元に有料版がなかったため、30日間の試用版を使いました。

SAIでの使用感としてはとても使い勝手が良かったです。

筆圧検知もとてもなめらかに反応します。

「鉛筆」「筆」「水彩筆」などどれも描きたいようにかけますね。

設定等は特にいじらなくても筆圧検知は有効になります。

ペンの角度は検知しません。

ちなみに、SAIに限らずですが、通常のマウスとしても動作しますので、新規キャンバスを開く、レイヤーを追加する、なども液タブとペンで操作可能です。

Pixiaでは筆圧検知が機能しなかった

次に、無料デジ絵ソフトとしてよく使われているPixiaで使ってみました。

こちらは残念ながら筆圧検知は機能しませんでした。

マウスとしては動作するので、一定の太さの線を書くだけなら全然OKですが、筆圧で太さや濃さを変えることはできませんでした。

Pixia側にも筆圧検知の設定があるので、かなりいじってみたのですが駄目でした。

ドライバとの相性もあるかもしれません。

ドライバは、付属CDからインストールしたので、バージョンが古かった可能性もあります。

もしかしたら、ドライバ最新版をダウンロードして再インストールすれば筆圧検知も機能するかもしれませんが、そこまでは試せていません。

ファンクションキーはかなり快適

「Artist16」本体の左側にファンクションキーが8つついています。

デフォルトでは、Undo、消しゴム、拡大表示、縮小表示、などが割あたっており、基本的にデフォルトのままでもかなり快適に使えました。

描き損じたときは、Undoを押せばOKです。

ドライバと一緒にインストールされる管理ソフトでキーの役割を変えられるようになっています。

子供でも楽しくお絵かきに使える

子供(5才)にも使わせましたが、とても楽しそうに絵を描いていました。

これはやはり液晶ならではと思います。

板タブでは子供には理解できなかったと思います。

ペンの太さを変えたり、ぼかしを使ったりして慣れるのも早いです。

いろんなボタンをとにかく押して試してみるので、今となっては大人の知らない機能を知っていたりします。

ペン先(ガラス面)と表示パネルの間は3mm程度

ペン先(ガラス面)と表示パネルの間の空間は3mm程度あります。

これが大きいか小さいかは何とも言えませんが、初めて液タブを使う際は、違和感を感じるかもしれません。

ただ、使っていればすぐ慣れますし、書きずれがあればUndoも使えるので実害は感じませんでした。

表面の書き味は概ね書きやすい

表面の書き味はツルツルではないです。

でも紙と同等かというと、同等とは言えないですね。

しいて言えば紙とツルツルの中間ぐらいに感じました。

ただ、これも慣れてしまえばどうってことはありませんでした。

ペン先が結構へこむ

ペン先を画面に押し付けると、ペン先がペンの中にへこむのですが、3mmぐらいへこみます。

ワコムを使い慣れている方には、少し違和感を感じるかも知れません。

まとめ

以上、XP-Pen「Artist16」のセットアップと使い勝手をレビューしてきました。

色々書いてきましたが、総じて、直感的にわかりやすく、描きやすいという印象です。

皆さんもぜひ試してみていただければと思います。






2017年6月3日液晶ペンタブレット(液タブ)