液晶モニターはテレビとして使えるのか?映像再生に有利となる6つの条件

液晶モニタ

液晶モニターは本来ならパソコンと接続する目的で作られている周辺機器ですが、TVチューナーと接続したり動画配信サービスを利用したりすれば液晶テレビの代わりとなります。

液晶モニターはテレビと違って動画の再生には必ずしも最適化されているわけではないとは言え、条件次第ではテレビに負けないくらいに映像の質を高めることは十分に可能です。

その条件について視野角と輝度・コントラスト比、さらにリフレッシュレートと応答速度・接続端子という6つの観点から解説します。

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液晶テレビに多いVA方式も液晶モニターでは少数派

液晶テレビもパソコン用液晶モニターも液晶パネルを使用している点では共通していながら、テレビ機能に特化しているかいないかという点に違いがあります。

TVチューナーの有無で区別することも可能ですが、液晶モニターの中には地デジやBS・110度CSデジタルチューナーを内蔵した製品も存在するため、厳密な基準とは言えません。

液晶モニターをテレビ代わりに利用しようと考えるなら、TN方式とVA方式・IPS方式という駆動方式の違いは知っておく必要があります。

最近では次世代ディスプレイ技術と言われる有機EL方式も登場しているとは言え、テレビやモニターとしてはまだまだ液晶パネルが主流です。

3つの方式のうち最も安価なTN方式はパソコン用モニターとして広く普及し、メーカー製のノートパソコンなどはほとんどがこの方式が採用されています。

液晶テレビではTNよりも映像再生に向いたVA方式が主流ですが、パソコン用液晶モニターの中では少数派です。

視野角に最も有利なのはIPS方式

液晶モニターに多く採用されているTN方式には視野角が狭いという欠点もあって、斜めの角度から見た場合の画質低下が避けられませんでした。

業務用モニターも含めた高価格帯の液晶モニターでは、TN方式よりも画質に優れたIPS方式が採用されています。

IPS方式は視野角がTNやVAよりも広く、どの角度から見ても画質がほとんど変わらない点がメリットです。

TIPS方式の液晶モニターは発色性の点でも優れており、デザイン関係や印刷関係などのプロにも高い信頼を得てきました。

IPSは液晶テレビでも上位機種に採用されている方式ですので、写真やCGなどの静止画だけでなく映像の表示にも適していると言えます。

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テレビや映像ソフトを観るなら輝度も重要

液晶モニターをテレビ代わりに使うならIPS方式の製品を選ぶのがおすすめですが、駆動方式以外にもチェックすべきスペック値がいくつか挙げられます。

同じIPS方式の液晶モニターでも輝度やコントラスト比・応答速度といった数値に差があって、数値次第では映像視聴に影響を及ぼす可能性があるのです。

液晶モニターでテレビ番組やDVD・ブルーレイの映像ソフトを観るなら、cd/㎡で示される輝度にも注目する必要があります。

画面の明るさを示す輝度は映像の鮮明度にも影響を及ぼす数値で、各メーカーの液晶テレビは輝度が液晶モニターより全般に高めです。

IPS方式はVA方式と比べて輝度が低いという弱点もありましたが、最近では技術の進歩によりこの点が改善された製品も少なくありません。

一般的な液晶テレビの輝度は500cd/㎡前後の製品が多いことを考えると、液晶モニターでもテレビ視聴をメインに考えるなら輝度400cd/㎡以上が理想です。

黒の表現に影響を与えるコントラスト比

IPS方式でもう1つの弱点と言われているのは、VA方式と比べて「500:1」などと表記されるコントラスト比が低いという点です。

コントラスト比が高いほどメリハリの効いた映像になるため、テレビ視聴でも映画視聴でも有利になってきます。

コントラスト比は特に黒の表現に大きな影響を与えますが、液晶パネルはバックライトを使用している関係で完全な黒を表現することができません。

液晶テレビに多く採用されるVAはコントラスト比に最も有利な方式で、中には黒と白との比率が5000:1に達する製品も見られるほどです。

IPS方式の液晶モニターでもコントラスト比は1000:1程度から2000:1以上まで幅がありますので、映像を重視するならこの数値のできるだけ高い製品を選んだ方が満足度が高くなります。

スポーツ観戦に影響を与える可能性のあるリフレッシュレート

液晶モニターのスペック値でも画面表示のなめらかさに関係してくるのが、周波数を意味するHzで表記されたリフレッシュレートの数値です。

リフレッシュレートは画面を1秒間に何回切り替えるかを示す数値で、数字が大きいほど画面表示がスムーズになります。

地上波テレビ放送が秒間60コマとなっている関係で、液晶テレビのリフレッシュレートは60Hzが一般的です。

液晶モニターでは60Hzよりも高いリフレッシュレートに対応した製品も多く、中には120Hz以上のスペックを誇るゲーミングモニターも存在します。

テレビ放送を観るのが主な目的なら60Hzで十分とも言えますが、動きの激しいスポーツ中継を視聴する際にはリフレッシュレートが高いほど有利です。

実際に液晶テレビでもリフレッシュレートの高い液晶パネルを使用し、独自の補間技術による倍速液晶を売りにした製品が人気を集めています。

リフレッシュレートが高ければ高いほど液晶の弱点と言われてきた残像を効果的に低減できますので、液晶モニターでもこの数値が映像視聴の重要な鍵を握ってくるのです。

テレビ代わりに利用するなら応答速度も重視を

リフレッシュレートと似たような性能を示すスペック値として、応答速度も動画の再生に重要な要素の1つです。

応答速度というのは液晶パネルの画素1個1個の色が切り替わる速さを表す数値で、ミリ秒を示すmsの数字で表記されます。

この数字が小さいほど残像やブレが低減されるため、自然な映像表現が実現されるという仕組みです。

特にゲーミングモニターではこの応答速度が最も重視され、スペック値が1msに達するほど高性能な製品も少なくありません。

もともと液晶パネルは従来のブラウン管方式と比べて応答速度に弱いと言われてきましたが、TN方式は他の方式よりも応答速度が速い点で有利です。

高性能のゲームをプレイするのでない限り、テレビ放送で多く採用されている秒間60コマの映像を表示するのが目的なら、応答速度がおよそ16msあれば十分だという計算になります。

IPS方式の液晶モニターは応答速度が苦手な面もありますので、動きの速い映像の視聴を想定する場合はこれより数値が大幅に低い製品は避けた方が無難です。

確認しておきたい接続端子

液晶モニターをテレビ代わりとして利用する場合には、以上のような性能面に加えて接続端子の種類も確認が必要です。

液晶モニターはパソコンと接続して使用することを想定しているため、D-SubまたはDVIといったパソコン用の映像入力端子は必ず備えています。

液晶モニターをブルーレーレコーダーやTVチューナーなどと接続するには、専用の映像入力端子も欠かせません。

最近の液晶モニターはPC接続端子だけでなくHDMI端子も備えている製品が多く、これを使えばレコーダーやチューナーとの接続が可能になってきます。

スピーカーを内蔵した液晶モニタならHDMI接続することで音も出ますので、チューナーやレコーダーと組み合わせればパソコンなしでも簡易テレビの出来上がりです。

音にこだわる人は外部スピーカーで強化も可能

以上のような方法を使えば液晶モニターをテレビ代わりにすることもできますが、液晶モニター付属のスピーカーは液晶テレビと比べても音質が全般に貧弱です。

自分の部屋に設置して、独りでテレビ視聴したりするような目的でも、もっと音にこだわりたいという人は少なくありません。

そのような人には音質の良い外部スピーカーを別途購入し、液晶モニターと組み合わせて音声環境を強化する方法がおすすめです。

DVDやブルーレイのプレイヤー/レコーダーと接続する5.1ch以上のサラウンド対応スピーカーも、現在はHDMI接続が主流となっています。

そうしたスピーカーと映像出力端子を通じて接続する機器は液晶テレビが一般的ですが、HDMI端子さえあれば液晶モニターとの接続も十分に可能です。

その方法で外部スピーカーと接続された液晶モニターなら、下手な液晶テレビよりもよほど迫力の音声で映像を楽しめます。

これとは別にTVチューナーも接続したい場合には、HDMI端子を複数備えている液晶モニターを選ぶようにするといいでしょう。

まとめ

以上に見てきたようなポイントをしっかり抑えて製品を選べば、液晶モニターでも十分に液晶テレビの代わりを果たすことができます。

40インチ以上の大画面となると液晶テレビの方が有利とも言われますが、20インチ台の液晶モニターなら一人用のテレビとして手軽に楽しむのに最適です。

できるだけ多くの接続端子が備わっている液晶モニターを選ぶことで、音質の強化など拡張性の面でも有利になってきます。






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