どこが違うの?美大とデザイン専門学校の違いって何?
デザインを学ぼうと思った時にまず頭に思い浮かぶのは、やはりデザインの専門学校に行くという事でしょう。
でもデザインは、別に専門学校でなくとも、美大などでも学ぶことは出来ます。
では、美大で学ぶことと、デザインの専門学校でデザインを学ぶことは、どう違うのでしょうか?
ここではそんな、美大とデザイン専門学校の違いについて紹介していきます。
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美大は試験が難しい
美大とデザイン専門学校の一番の違いとしてあげられるのが、美大は試験が難しいという事でしょう。
美大は、デザインの専門学校とは違い、実技を見せる試験があります。
しかもその試験のレベルは、実際に何かを製作すれば入れるというような、軽いレベルのものではありません。
何年もそれに受かることが出来ないまま年月を過ごしてしまうという方もいるくらいにはレベルが高いモノになります。
たいしてデザインの専門学校であれば、入ろうと思えば基本的には誰でも入ることが出来るでしょう。
そうそうそれに落ちるという事はないはずです。
その違いが、デザイン専門学校と美大のもっとも大きな違いだと言えるでしょう。
就職が遅れることも出てくる
デザインの専門学校の場合は、基本的には入ろうと思えば入ることが出来るわけですから、だいたいの場合、2年か3年で就職することになるでしょう。
しかし美大の場合は、入ろうと思っていてもなかなか入れないことがあるわけですから、当然その分就職の時期も遅くなります。
ましてや美大は、4年制になります。
大学なのですから、それは仕方がありませんが、入るのに時間が掛かるのに、さらに卒業するまでにも最低で4年かかるわけですから、下手したら就職する頃には20代後半になってしまう事もあるでしょう。
年を取ればとるほど就職は難しくなる
でも、そんな風に年をとればとるほどに、就職と言うのは難しくなるものです。
もちろん、年齢なんて仕事をする際には関係ありません。
でも採用する側からしてみると、少しでも若い方が仕事のノウハウを吸収する能力も高そうに見えるものですし、色々と指示する際にもやりやすいのです。
たとえば指導係が27歳で、新卒で入ってくる方が29歳だったとしたら、指導係は多少なりともやりづらいところがあるでしょう。
なので、基本的には多少なりとも若い方が就職はしやすいと言えるのです。
ましてやデザイン関係の就職先は多いわけではありません。
そんな風にあまり就職先が多くないわけですから、少しでも就職されやすい状況を作っておいたほうが得策になるでしょう。
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美大の方が授業のレベルが高いことが多い
デザインの専門学校と美大では、授業のレベルも多少違ってくると言えるでしょう。
美大は、先述の通り入学するのに高いレベルの試験があります。
ということは、そこに入学してくる方たちのレベルは、ある程度高いという事になります。
しかしデザインの専門学校の場合は、基本的には誰でも入ることが出来るわけですから、あまりレベルが高くない方もいるでしょう。
そうしてあまりレベルの高くない方がいるデザインの専門学校では、当然授業も基礎的なことをしっかりと学ばないとなりません。
もちろんある程度レベルが高い方も、基礎を学ぶのは悪いことではないでしょう。
改めてソレを学ぶことで、そこから見えてくることもたくさんありますから。
でも、高いレベルの授業を求める方には、それがフラストレーションになることもあります。
全体のレベルが高い美大では、当然授業のレベルも高いワケですから、高いレベルのデザインの授業を受けたいのであれば、美大の方がおすすめになります。
デザイン力があがれば仕事に繋がりやすくなる
デザインの仕事は、実力次第でどうとでもなることがあります。
たとえば黒板アートの例があります。
学校の黒板にチョークでデザインしたアートを描いていた女子高生が、それをネットにアップしたところ、その高すぎる完成度によりすぐにそれが話題の的となり、ついには小説や本のカバーを依頼されるようになったという話です。
そんな風に、高いレベルのデザイン力があれば、自分からいちいち売り込んだりしなくても、知らない間に自分の名前やデザインが独り歩きして、ついぞそれが仕事になることがあるのが、デザインと言う世界なのです。
ということはつまり、高いデザイン力があれば、その分だけデザインを仕事にしやすいということになります。
そんな高いデザイン力が付きやすいのは、基本的には美大になるでしょう。
デザイン専門学校の方が忙しくなりやすい
デザイン専門学校は、美大と比べると忙しくなりやすいという特徴もあります。
それはそうでしょう。
美大は、4年間通うものになりますが、デザイン専門学校は、2年間しか通いません。
中には3年間通うものもありますが、それでも基本的には美大と比べると通う期間はみじかくなります。
もちろんその分カリキュラムも少なくはなるのですが、それでもある程度高いレベルに持っていかないと就職は出来ないわけですから、その限られた期間である程度高いレベルまで持って行こうとはしてくれます。
それはつまり、その分詰め詰めになるという事です。
そうして詰め詰めになっているということは、忙しいという事になります。
バイトなどをしながら通うのは大変になる
忙しいということはつまり、バイトなどをしながら通うのは難しいという事になるでしょう。
もちろん美大でもそれなりには忙しいですから、人によってはバイトが厳しくなることもあるでしょう。
しかし基本的には、専門学校の方がバイトはしづらいはずです。
だから、バイトをしながら通いたいと思っている方には、美大の方が合っているかもしれません。
あるいは、専門学校の方がトータルでかかるお金は安いですから、バイトをしなくても通えるように、先にバイトや、短期間の就職をして働いてお金を貯めて、それから通い始めるというのもアリでしょう。
美大の方が就職先は多い
美大とデザイン専門学校の決定的な違いとして、就職先の数の違いもあります。
美大は、4大卒というステータスが手に入ることになります。
しかし専門学校の場合は、あくまでも手に入るのは専門学校卒業と言う肩書になります。
専門学校卒業と言う肩書では、就職の際の応募資格すらもらえない事もあります。
特に名の知れた企業の場合は、4大卒が条件になっていることも珍しい話ではありません。
そうして就職先が絞られてしまうと、その分就職が大変になることもあるでしょう。
大卒はつぶしも効きやすい
大卒と言う肩書があれば、その分つぶしも効きやすいということもあります。
大卒であれば、全然関係のない営業職などへの就職もしやすいです。
もちろん専門学校卒業でも、そういう関係のないところへの就職が出来ないわけではないですが、基本的には大卒の方がしやすいでしょう。
だから、将来の選択肢を広げておきたいのであれば、美大の方が向いているかもしれません。
逆に心がぶれやすいからデザイン以外の道を閉ざしたいのであれば、専門学校の方が合っているでしょう。
まとめ
デザインの専門学校と美大の違いについては、以上の通りになります。
美大には美大の良さがありますが、デザインの専門学校にはデザインの専門学校の良さがあります。
これらのメリットやデメリットに加えて、そこにかかる学費や、あるいはそれが近くにあるかどうかなどを加味して、良く考えてみてください。
そして、後悔のない選択をしていきましょう。