クリスタを使った楽しい漫画の描き方
CLIP STUDIO PAINT、通称クリスタというイラストを描いたり漫画を作ったりアニメーション動画の編集さえ行える画期的な創作活動用のソフトウェアが存在しています。
このクリスタを利用して、今回は週刊誌や月刊誌のような綺麗な漫画の描き方を徹底解説してみたいと思います。
クリスタを利用したら、漫画も初心者から始めてもすぐに描けるようになるのです。
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クリスタを起動し準備する
クリスタで漫画を描くにはまずクリスタを用意して漫画を描けるように設定を行わなければなりません。
まず最初はクリスタのソフトウェアをパソコンにインストールします。
クリスタが自分のパソコンで動くのかどうかはきちんと確認しないとパソコンが壊れる原因にもなりかねないので、確認は怠らずに。
ソフトウェアをインストールしたら指示に従って起動です。
起動した画面にからクイック起動というメニューがあるのてそこを押します。
押すと画面が切り替わり、1番大きなボタンにペイントと書かれたものが現れます。
そのペイントというボタンをクリックするとクリスタでイラスト制作、漫画制作が始められます。
ペイントボタンを押した先には画面が切り替わり、よく見るイラストや漫画を描く作業スペースが登場します。
そこからメニューバーにある新規作成というボタンを押し、何種類か分かれている作品の用途という項目からコミックというのを選びます。
コミックを選べばクリスタが漫画用のキャンバスを用意してくれます。
そこから自分の好みのサイズを設定、そこはA4サイズからB5サイズまで選べるので好きなように選んでも大丈夫です。
カラーもプリセットと呼ばれるタブからモノクロやカラーなどを選べます。
そうして新規作成したら次はそのレイヤーから表現色や名前変更などを設定します。
そうするとメモリ消費も抑えて分かりやすく作業が出来るようになるので初心者におすすめです。
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クリスタで漫画を描く
クリスタで早速漫画を描くのですが、漫画の描き方や作業は基本的にアナログと同じです。
ネームから始まりペン入れ、トーン貼り、そして修正などをして完成。
という順番も同じです。
違うのはクリスタならアナログよりも素早く出来て何より簡単に描けるという点です。
ネームを作る
クリスタでネームという話の大きなコマ割りを作っていきます。
どこにどんなキャラが何人いて、何を話しているのか。
という漫画の大前提を考えていきます。
ネームならかなり大雑把にキャラも適当に描いても後で下書きするので大丈夫です。
ネームの時は下書きやペン入れの時の黒色の線がわかりやすいような色で描いていきます。
その時の注意ですが、イラストと違って漫画の場合は枠が決められているので基本的にはその枠にそって普通の漫画と同じように描いていきます。
セリフを追加し下書き
ネームを作ったら次はフキダシやセリフを追加してキャラクターを下書きしていきます。
フキダシはツールパレットの中にまんまフキダシのマークがあるので、それをクリックします。
するとフキダシを編集出来る画面が現れるので、自分の好みに合わせたフキダシを作りネームを見ながら漫画内にはめ込んで行きます。
尻尾という誰が話しているのかを分かりやすくしたフキダシの尻尾のような部分も編集で設定可能です。
セリフはツールパレットにあるテキストツールから編集可能です。
縦書きや行揃えも出来ます。
サブツール詳細からルビも打てるので、ルビが欲しい時はそちらを使いましょう。
セリフを編集し終わったらキャラクターを下書きしていきます。
レイヤーを新しくし、鉛筆ツールと消しゴムツールを使ってネームからキャラクターをきちんと描いていきます。
ペン入れ
下書きを終えると、次は本格的なペン入れになります。
下書きでは行わなかったコマ割りもここでやっていきます。
コマ割りはレイヤーメニューから新規レイヤーを選び、そこにあるコマ枠フォルダーをクリックすると作れます。
枠の線の太さなどを編集し、画面内に線を引くようにコマ割線を引いていけばコマ割りをしてくれます。
不要な線はオブジェクトツールで消すことが出来るのでいらない時は活用しましょう。
そうしてコマ割りをしてから人物のペン入れになります。
コマ割りの上に人物を置くのか下に置くのかネームを見ながらレイヤーを調整して書いていきます。
人物が終わると次は背景です。
背景もペン入れ出来る範囲はレイヤーを新しく作ってペン入れをしていきましょう。
レイヤーメニューにある定規タブのパース定規というのを使えば奥行きのある背景が描けます。
背景を描き終わるとパース定規のレイヤーを非表示にするとパース定規は消えます。
べた塗りやトーンを追加
漫画をより立体的にしたり、ぐっと引き締めたりする為にベタやトーン、特殊効果線などを使っていきます。
クリスタにはもちろんそれらの編集を行い描けるようにしたツールがあります。
効果線は図形ツールから集中線というのを選択するといろんな種類の集中線や流線を選べます。
書き込みたいレイヤーから書き込みたい場所を選択してダブルクリックすると一気に集中線を引けます。
べた塗りはイラストを描く時と同じ様に黒色を塗っていけます。
どこからどこまでを塗るのかという境界線をきちんと引き、その範囲内を選択すると黒く塗ることが出来ます。
クリスタにはべた塗り専用のレイヤーがあるので、それを選んで行うとかなり楽です。
トーンも同じ様に専用のレイヤーがあり、選んで利用出来ます。
まずトーンを貼りたい場所を選択し、選択範囲ツールの中のトーンタブをクリックします。
そこから貼りたいトーンの種類を調整してOKをクリックするとべた塗りと同じ様に貼ることが出来ます。
文字入れやホワイト修正
擬音などの文字を新しいレイヤーを作って描き入れます。
漫画の場合は擬音もかなり重要な役割を果たしているので疎かには出来ません。
擬音などの文字の場合は基本的にペンツールで手書きしていきます。
その時によりレイヤーにある境界効果を使うと白フチが出てきて文字がより文字らしく見える様になります。
漫画を保存、印刷しよう
こうして完成した漫画はレイヤーを全て統合し、保存します。
漫画の場合は印刷する可能性がかなり高いので印刷時の設定も編集しておくと後々楽です。
トーンやグラデーションなどがある場合はモノクロ2階調というのを選択しておくと良いです。
印刷屋などに持っていく場合は、印刷屋が設定している保存拡張子で保存しておきましょう。
クリスタの場合はPhotoshopの拡張子も使えます。
漫画を描く時の注意点
クリスタで漫画を描く時に注意するのは大体イラストを描く時の注意点と同じです。
レイヤーは小分けにする。
パソコンが不具合を起こして落ちても大丈夫なように保存は小まめにする。
メモリクラッシュを起こさないようにメモリは余裕を持って作業する。
基本的にこの3つを覚えておいたら快適に漫画を描く事が出来ます。
更に応用でカラー漫画も作った漫画ファイルから描く事も可能であり、クリスタがあればイラストから漫画まで創作活動がかなり楽になり、そして高いクオリティの物を作る事が出来て初心者からもちろん上級者までおすすめのソフトウェアです。
まとめ
クリスタは漫画専用のソフトウェアという訳ではありませんが、漫画を描く時の事をかなり考慮しているソフトウェアです。
漫画を描く人が面倒だと思っている事を全てやってくれますし、かなり作業も楽になるのでプロの漫画家にも愛用者が多いです。
初心者からプロまで楽しんで使えるクリスタは利用できる事も沢山ありますし、購入して損のないアイテムです。