スキマ需要・小型の4K液晶モニタの解説や需要の説明・使い方など
HD液晶モニタならば27インチ以下は多数で回っていますが、4K以上ともなると、大型家電店で見かけることはほとんどありません。
こういった事情から、探すのもおっくうになって結局手を出さない…というかたも少なくないのではないでしょうか。
意外に多数販売されている小型4Kモニタについて、色々とここで語っていきたいと思います。
小型4K液晶モニタのメリット
4Kモニターといえば、大型家電店で並ぶのは40インチ以上。
比較しているコーナーを見ても、大型だからこそわかる画質の違い…というのを思い浮かべた人は少なくないと思います。
そもそも、敢えて小型の4Kモニタを選ぶ理由とは何でしょうか。
単身世帯なら便利
恐らくこの記事を参照されるかたのうち、そこそこの割合で「単身世帯・ワンルーム」にお住まいのかたがいらっしゃるかと思います。
筆者も自室に4Kモニタをおくとなった場合、量販店にあるような大きなサイズは合わないと感じ、小型を探すようになりました。
実際、パソコンのカスタマイズの知識さえあれば、ゲーム・動画鑑賞・テレビ・録画などあらゆる機能を集約することができますし、そうなると「一台の高画質モニタ」というのは重要な価値をもってきます。
そんなとき、やはり単身世帯の家庭に大型のものがあると、なんだかミスマッチ。
パソコンの操作をする際にも、やはり適度な大きさと言うものがあります。
そこで選ばれるのが、小型のモニタではないでしょうか。
Macと拮抗?
Macと言えば、レティナディスプレイと呼ばれる、極めて精緻でカラー再現度の高いディスプレイが有名です。
クリエイターや、動画鑑賞を楽しみにされているかたは、Macの購入を検討してみたことがあるのではないでしょうか。
自前でパソコンを組んでいらっしゃるかたであれば、高額なApple製品を買わずともモニタの交換だけで済むのであれば、万々歳です。
そんなとき、パソコンに最適なサイズの小型4K~5Kモニタというのは、価値を持ってきます。
クリエイターについて特筆するのであれば、写真や動画編集・デジタルペイントの際には、色や形の再現度の高いモニタは魅力的です。
しかしこれ目当てにパソコンごとごっそり買い替える・使い慣れないOSに乗り換える…というのは、Winユーザーだと考えもの。
これら需要のスキマに、小型の高画質液晶モニタはひっそりと売り上げを伸ばしています。
代表的なメーカーごとの特徴
ここからは、小型の4K~5Kモニタを出している代表的なメーカーのご紹介をします。
なお、ここで小型と定義しているのは、27インチ以下とお考えください。
LG
5万円台から手に入る、格安のラインナップが特徴的です。
クリエイターなどに需要のあるモニターアームにも対応しており、他の用途への適正もあります。
応答速度がゲーマーの水準を満たしているものが多く、ゲームモードを搭載している機種も多数。
ただし、スタンド性能などがよくないものが多く、直置きするにはちょっとネック…と言った点もあります。
ゲーマー向けのモデルがほとんどなので、文字の入力作業…オフィスワーク全般には不向きとの声も上がっています。
気になる保証面ですが、メーカーのサポートも3年と充実しています。
しかしやはり個体差があるようで、できれば家電店独自のサポートに入ることをおすすめしたいものとなります。
デュアル~トリプルモニタなどで使う・拡張するという方には、是非おすすめしたい製品です。
Dell
こちらはやはり有名メーカーということで、お値段も10万円以上が基準と少し高額になってきます。
しかし、目へのやさしさ・使いやすさなどは、Apple製品のそれに匹敵するのではないでしょうか。
液晶には基本的にIPSと呼ばれる種類が採用されており、ブルーライトも控えめで長時間の作業にも耐えうる性能があります。
輝度の細かい調整も効き、証明に合わせた微妙な調整が可能。
スタンドの性能は高く、高画質液晶モニタならではの「目への負担」に最大限配慮されているものとなります。
一方で、応答速度は遅めのものが多く、ゲーム・スポーツ鑑賞などにはあまり適さないというデメリットもあります。
しかしカラー再現度は小型4Kモニタのなかでは群を抜くと言われており、デジタルペイント・動画や写真編集にはぴったりでしょう。
サポートもDELLならではというところがあり、3年保証は当然のこと、ドット欠け以外にもあらゆるトラブルに対応できる体制を整えているようです。
通販で買っても安心できる製品と言えば、やはりこれでしょう。
グラフィックボードも厳選を
小型液晶モニタの使い道は様々あると思います。
例えば筆者は、ゲームハードに接続しているもの・パソコンからの出力用と、数台所持しています。
特に注意したいのが、パソコン用のモニタについて。
意外と見落としがちなのが、GPUも4K出力に対応していなければいけない…ということです。
流通しているマザーボード搭載のGPUでは、まだまだ本格的な4K出力に対応できているものは少ないようです。
そこで、別途4K以上の出力に対応しているグラフィックボードの用意がどうしても必要となってくるでしょう。
Geforce規格で言えばGTX960以上が対応しているようですが、980または1000番代を強くおすすめします。
初期の4K対応GPU規格では、性能不足が目立つこともあり、CPU負荷も大きくなる傾向にあるようです。
そこで、少しお値段はしますが、最新の高性能なモデルを選ぶことが考えられます。
付け加えるなら、Winで4K出力に完全に対応しているのは10のみとなります。
旧OSをお使いのかたはご注意ください。
ゲーム用に…とお考えのかたには、周知のことでありますが、敢えてここに追記しておきます。
現行ゲームハードで4K対応しているのは、PS4 PROのみとなります。
いずれにしても、グラフィックボードあるいはゲームハードごと買い替えるといった場合、相当の予算が必要と考えられます。
格安のモニタを選ぶとしても、10万円前後は見ておくべきでしょう。
そういったことも考慮しつつ、ご自身のモニタ環境を厳選していただければと思います。
おすすめの使い方
4Kモニタの使い道は様々ですが、提案できることはたくさんあります。
フレーム幅が狭いものであれば、デュアル・トリプルディスプレイに向くでしょう。
また、文章入力含むオフィスワークが中心のかたであれば、Win10にある設定を用いて縦置きにしても使いやすいです。
ここから先は意外に思われるかもしれませんが、Macユーザーが敢えて4Kモニタに出力する…というパターンもあるようです。
画像や動画の編集、こういったことをするクリエイターに多いようです。
Mac自体、ノートブックであれば、解像度がいいのに画面の大きさで損をしている…という意見も多数あるので、敢えてそこそこの大きさの高画質モニタに出力するというのもアリなのでしょう。
電気街などにいくと、小型の4Kモニタの展示も増えてきました。
こういったところでイメージを固めるのもよいでしょう。
まとめ
実は、4Kテレビの市場よりも、同程度の画質の液晶モニタのほうが需要が高い傾向にあるようです。
テレビやその録画機能を一体化させることにそれほど意味がなくなり、むしろパソコンでの動画視聴・作業をメインに余暇を過ごされる方が増えているからだと考えられます。
この記事を読んだかたにも、そういったお考えのかたがいらっしゃるのではないでしょうか。
是非これを機に、ご興味をもっていただければと存じます。