ペンタブとクリスタについて

ワコムのペンタブを購入するとセルシスのクリスタ（クリップスタジオ）がおまけのソフトとして付属しているものがあります。

ワコムとセルシスは蜜月関係にあり、セルシスもワコムの新製品に合わせてソフトの機能を向上させているようです。

今回はクリスタについて解説します。

クリスタ（クリップスタジオ）とは

「クリスタ」とは「クリップスタジオ」の略称で、日本のソフトメーカーであるセルシスが発売している漫画やイラストに特化したイラスト作成ソフトです。

Adobeが販売しているPhotoshopやillustratorなどと比べ、漫画やイラストなどの制作に特化したインターフェースを導入しており初心者でも使いやすいのが特徴です。

価格は1万円から２万円でありながら、Photoshopやillustratorとほぼ遜色ないほどのイラストが作成できることから多くのユーザーに愛用されているソフトです。

最近では新たに動画作成機能も追加されさらに多機能化が図られています。

海外ではmangastudioという名前で発売されておりこちらもワコムのタブレットと一緒に販売されて人気を博しているようです。

クリスタの特筆すべき機能といえば漫画作成機能でしょう。

アナログでいちいち手で弾いていた作業がクリスタ内ではワンクリックでできてしまいます。

原稿の大きさも同人用から商業用のものまで幅広くそろえられており、コマ割りや集中線定規、パース定規など漫画を作成する上で便利な機能がひととおり内蔵されています。

また、３Dモデルを読みんで線化する機能などもあり、作成を補助してくれる機能が充実しているのが非常に嬉しいところです。

ツールについては常にユーザーが新しいブラシやトーン、フィルタ素材を公開してくれているのでペンタブで漫画を描くのに最適で、自分で作れなくても大丈夫です。

無料素材が充実しているのも嬉しいところです。

また、原稿を印刷する際も、家からデータをアップロードしておけばセブンイレブンで印刷できる、Kindle向けに描き出しすることもできるなど出力の面でも充実しています。

プロの漫画家さんも使用しており、パソコンで漫画を描くならクリスタがおすすめです。

クリスタはPhotoshopに負けないほどのイラスト作成機能がそろっています。

ブラシは水彩、油彩、カラースプレーなど非常に種類も多く、不透明度やインクの量、にじみ具合など細かい設定も可能です。

またブラシなどの素材はユーザーどうしがデーターを公開していますので、自分で作らなくても気に入ったユーザーのブラシをダウンロードして使うこともできます。

漫画作成と同じく３Dデータの読み込みなどもできるため初心者でも非常に使いやすいイラスト作成ソフトになっています。

Photoshopは難しすぎて諦めてしまった人にもおすすめのソフトです。

クリスタに新しく搭載された動画作成機能です。

動画といっても、アニメ制作機能であり、クリスタのイラスト作成機能でつくったイラストをそのままアニメーション化できるソフトです。

使い方はAdobeのFLASHによくにた感じで、今まで作成できなかったGIFアニメーションの作成などもできるようになりました。

また、３Dを読み込んで本格的な自作アニメーションを作成することもできます。

今後はこの機能も拡張されていくと思いますので、クリスタを使った在宅アニメーターが活躍する日も近いかと思います。

クリスタは日本の会社が作ったソフトでもあり非常に日本人には使いやすいソフトになっています。

それでいながらPhotoshopなどに搭載されている基本的なぼかしや変形などといった機能はそのまま入っています。

クリスタとペンタブは非常に相性のいい組み合わせですのでデジタルでイラストや漫画を描きたいという人であればまずクリスタを最初に使ってみるのをおすすめします