ペンタブレットのサイズ選び!大きいのと小さいのはどっちがいいの?
パソコンの上で絵を描くときに欲しくなるペンタブレットですが、そのサイズはまちまちです。
小さいものから大きなものまでありますし、近年では液晶ペンタブレットも浸透するようになりました。
そんなときに気になるのがサイズごとの使用感です。
やはり大きな方が良いのでしょうか。
今回はペンタブレットが小さい場合と大きい場合のメリットについて見ていきましょう。
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目次
まずはそれぞれのサイズを確認
ペンタブレットのサイズの大きさを比較するために業界標準となっているワコム社のIntuosでサイズを比べてみましょう。
バージョンによって寸法は異なりますが、2016年11月現在の原稿商品で比べてみましょう。
それぞれSmall、Medium、Largeというものになります。
横×縦×高さという表記です。
Small:320.1×207.8×11.5mm
Medium:379.9×251.3×11.5mm
Large:487.1×317.7x12mm
分かりにくいので四捨五入してセンチメートルにしてついでに重量も見ておきましょう。
Small:横32センチ縦21センチ高さ1センチ0.7kg
Medium:横38センチ縦25センチ高さ1センチ1kg
Large:横49センチ縦32センチ高さ1センチ1.8kg
Smallでも横32センチなのでなかなか大きいことがわかりますが、Largeともなると約50センチにもなります。
Mediumはその中間ですがややSmall寄りの大きさです。
そして重さですが、SmallとLargeを比較すると1kgの差がありますね。
これは使い方に大きな差がでそうです。
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小さいと取扱いが容易
ペンタブレットが小さいと描く事ができる領域は狭くなりますが、持ち上げたり移動するのに便利です。
重量は0.7kgと軽めなので女性でも十分に扱うことができるでしょう。
それにサイズが小さいことでちょっとした収納スペースに入れることもできます。
もしペンタブレットを常時設置しないのであれば小さいペンタブレットを選ぶ事は良い選択です。
ただ「もうちょっと大きければもっと良い絵ができそう…」という未練が残る可能性もあります。
直ぐに取り出せて直ぐにしまえる
小さいことは大きなメリットで、直ぐにしまえて直ぐに取り出すことができます。
これは普段パソコンを使用していて、ときどき趣味でデジタル絵を描きたいという方にぴったりの使用方法です。
例えばインターネットを検索している間にはペンタブレットを使うことはありませんし、誰かとやりとりをしたり通販をする際にもペンタブレットは不要でしょう。
使わないときにはただ単にスペースを占有してしまう機械になってしまうので、直ぐにしまえて取り出せる小さなペンタブレットはおすすめです。
大きいものは常時設置に有利
大きいサイズのペンタブレットは横幅が約50センチで重量1.7kgというものです。
そうそう持ち上げたり移動させるという使い方には向いていません。
常時パソコンに接続し、据え置きで設置した方が良いでしょう。
場所の確保が大変
確かに小さいものより描画領域は広く快適なのですが、そもそも設置する場所の確保が大変と言えます。
この場所を確保しさえすれば絵を描くのに相応しい環境が生まれるでしょう。
価格も高いため事前にきちんとシミュレーションをしておくべきです。
設置場所が狭くもし不便な環境になってしまったらお絵描きがしにくくなるかもしれません。
お手軽な小さめのペンタブレット
Intuos以外のペンタブレットとして入門者用のBambooというシリーズもあります。
こちらのサイズはIntuosよりも小さいものです。
ラインナップのサイズとしては以下のようになります。
Bamboo Small:25センチ18センチ9ミリ360グラム
Bamboo Fun Small:21センチ14センチ8ミリ210グラム
Bamboo Fun Medium:25センチ18センチ9ミリ420グラム
Bamboo Fun Smallにいたっては横幅20センチで210グラムという小物なみの小ささと重さです。
あまり小さいと描きにくいかもしれませんが、取扱いやすさではかなりのメリットがあると言えるでしょう。
価格も安いのでペンタブレットの最初の導入に丁度良いかもしれません。
携帯できるほどの大きさなので使う場所を選ばず、どこでもデジタル絵を描けます。
環境によってはIntuosのLargeよりもお絵描きの意欲が湧くかもしれません。
一番大きいサイズはとにかく大きい
Intuosの中にExtra Largeというサイズがあります。
このサイズと重量は以下のようなものです。
Intuos Extra Large:62センチ46センチ3センチ3.5kg
もうこうなると普通の机では収まりません。
それに3.5kgというのはもうダンベルですね。
こうなるとほぼ特殊な用途に使われるレベルで、製図のお仕事などで使われているようです。
価格も10万円近いためそうそう手に入れることのできないペンタブレットとなっています。
サイズとモニタの関係
ペンタブレットの大きさとモニタには深い関係があります。
その関係はペンタブレットの描画領域とモニタ全体が対応しているという関係です。
つまりモニタの左上隅はペンタブレットの左上隅ですし、それぞれ右上、左下、右下も対応しています。
この関係があるため、できるだけモニターと同じサイズのペンタブレットを選ぶようにすると違和感が無くて済むでしょう。
逆に小さいペンタブレットと大きなモニタ、大きなペンタブレットと小さなモニタは使い勝手を悪くしてしまいます。
また、画面の比率とペンタブレットの比率が異なるのも問題です。
ペンタブレットは16:10という描画範囲なので、できればモニターも同じ比率のものを選ぶと良いでしょう。
比率が著しく異なるとアナログと感覚が異なってしまうので妙な描き癖がついてしまう恐れもあります。
初めてならまずは小さいものから
小さいサイズのペンタブレットは価格も安く扱いやすく、場所もとりません。
対して大きいサイズのペンタブレットは価格が高くきちんと場所を確保する必要があります。
初めてペンタブレットに触る場合、大きなものを最初から使う必要も無いので試しに小さいものから初めてみるのが良いでしょう。
良い道具があれば良い絵を描けるように思ってしまいますが、それを期待するには少し値の張る買い物です。
小さくても十分に絵を描くことは可能なので最初は安価な小さいペンタブレットを導入しましょう。
液晶ペンタブレットのサイズ
今までは通称「板タブ」と呼ばれる通常のペンタブレットについて扱ってきました。
ですが「液タブ」と言う液晶モニタとペンタブレットが一体化したものについても見ておきましょう。
液晶ペンタブレットの中でも小さい安価なものは以下のようなサイズとなっています。
Wacom Cintiq:38センチ25センチ1センチ1.2kg
結構大き目と言えば大きめです。
ですがその価格は10万円を超えてしまいます。
新品のパソコン並みの価格なのでなかなか手がでないものですが、直接モニターに書き込めるので思い通りの絵を描けるでしょう。
もっと普及すれば安価になっていくかもしれません。
まとめ
ペンタブレットのサイズと大きさによるメリットについて見てきました。
大きいものは据え置きするような使い方に向いていて、場所の確保が重要となります。
小さいものは手軽に扱うことができますが大きいペンタブレットが欲しくなってくるかもしれません。
液晶ペンタブレットもありますが価格は十万円を超えてしまいます。
最初は取扱いしやすく場所もとらない小さなタブレットを使ってみると良いでしょう。