初心者におすすめはどっち、液タブそれともペンタブ?
紙に直接イラストや漫画を描くのは、少し前までは当たり前のことでした。
それがあれよあれよという間に、気がついてみたらイラストも漫画も、デジタルの作品ばかりになっていました。
それまでアナログ、紙に描いていた人は、それでもやはり描き慣れた方法でと頑張っている人もいます。
しかしこれからプロ目指す人の場合、もうこれは液タブやペンタブを使用した、デジタルでの作業からのスタートが当然ということにもなりますね。
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目次
紙にペンを使用してイラストを描いた時代
デジタル化の波の凄さは、本当に凄いものです。
あっという間に、それまで手作業だったものがパソコン作業に変わっていきました。
漫画やイラストも少し前までは、漫画家が描いたものを編集者が原稿をもらって編集部に届ける、という作業でした。
それが、まだ作家は手作業で描いていても、原稿自体はスキャナで取り込んで編集部へ、という時代が来ました。
いちいち編集者も、作家の自宅やアトリエに行かずに済むようになって、手間も減りました。
一方の作家も、都心に出てくる必要も無く、地元で作業ができるようになったのです。
これは本当に、便利になったと皆が喜んだものです。
そしてその後、大して時間を置かずに、作画自体をデジタルでという手段が可能になったのです。
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デジタル世代の場合はすでにデジタル一直線
アナログで描いたものを、編集部に届けて市場に出すという形が最初でした。
次にアナログで描いたものをスキャナで取り込み、編集部に送ることになりました。
最後に、デジタルで描いたものをそのまま、編集部なりオンラインの本屋なりにアップするという、完全デジタル方式になったわけです。
こうなると既存の作家さんも、デジタルへの移行を余儀なくされました。
当初、結構愚痴も多かったようです。
しかしすでにデジタル化した世の中だけしか知らない世代の作家さんの場合、デジタルでのお絵かきは当たり前のことでもあったのです。
つまりこの後、イラストや漫画家を目指す場合、デジタルでの作業というのは避けられないということでもありますね。
となると、こういった職業を目指す人の場合、まずはデジタルでのお絵描きにも慣れなくてはなりません。
デジタルでのお絵描きに必要なもの
筆者パソコンを初めて購入した時に、パソコンに付属のお絵かきソフトがあるのを見て、起動させてみました。
実はそこそこ、アナログではお絵かきしている方だったので、何とかなるかなと思っての起動でした。
しかしこの、パソコン付属のお絵かきソフトでは、マウスを使用してのお絵かきになります。
とてもとても、線1本引くのもまともに出来ませんでした。
しかしこのマウス使用のお絵かきも、勿論デジタルでのお絵描きに変わりはありません。
ベテランだとスムーズに、綺麗にサクサク描いていきますね。
そして勿論登場したのが、お絵かきソフトです。
ここで液タブやペンタブも登場してきました。
始めの頃のペンタブを、量販店の試用コーナーで使ってみたのですが、あの頃のペンタブは恐ろしく滑ってくれて、これまたまともに線が引けなかった筆者です。
しかしそのペンタブも液タブも、どんどん進化してきています。
ペンタブか液タブかは悩みの第一
特に初心者さん、これから作家目指す人の場合、液タブとペンタブのどちらを購入すべきか迷いますね。
軽く違いを述べておきます。
液タブはアナログに近い感覚が
ペンタブの場合、タブレットに描いた線がパソコンに表示されます。
なので、描いている自分の目線と、表示されている場所が違うということです。
アナログ方式の、紙に描いていた人の場合、これは非常に使い勝手が悪いということになります。
一方の液タブの場合は、ディスプレイ部分にそのまま作画が出来ます。
つまりアナログ感覚での作業が、可能だということです。
アナログ方式で慣れている人には、液タブがおすすめです。
お値段にも差がどうしても
描くのには明らかに、液タブが使いやすいと言う結果になりますが、しかしお値段の問題もあります。
ペンタブは安いものでは1万円を切ってきます。
これはお金のない若い人には、ありがたいお値段です。
一方の液タブの場合、最低でも4万円くらいの出費の覚悟は必要です。
特に学生さんなどはお財布にも余裕がありませんので、ここは思案のしどころなのです。
初心者さんにおすすめなのは要はどっち
さてでは初心者さん限定として、液タブペンタブどちらがおすすめなのでしょうか。
個人差もありますので、そこは心に止めておいて下さい。
初心者は大体が最初はアナログ
昔はプロでもアナログ、素人でもアナログでした。
今でも素人で、しかもパソコン環境がなければ、お絵かきは紙にペンでですね。
例えば学校で、ちょっといたずら書きをなどという場合、ノートの隅にこっそりと言うのは、昔も今も変わりません。
幼児も最初のお絵描きは勿論、そのへんにある紙に書き散らかします。
つまり、大多数の素人さんは紙にお絵かきをしているということになります。
これをデジタルに変更するのですから、やはりおすすめは液タブということになります。
紙に描くのと同じ感覚で描けるというのは、デジタル入門者にはやはり使い勝手が段違いですね。
学校の漫研などでペンタブの使用経験があれば
学校の漫研などで、時にはペンタブの設備があるところもあります。
そういった場合、嫌でもと言うか幸いにと言うか、ペンタブの感覚も手にすることが出来ます。
こんな場合は、最初に自宅に買うのはペンタブでも大丈夫ということになります。
要は慣れの問題ですので、タブレットのディスプレイに描いたものが、パソコンモニタに反映されるという違和感を、克服できればそれでかまわないわけです。
なので家で使用するお絵かきも、ペンタブで問題ないということになりますね。
お値段と使い勝手で
しかしまずはお値段です。
特に学生さんの場合、液タブを購入するには長期戦覚悟をして、しっかりと計画的にお金を貯めていく必要があります。
ペンタブの場合それほど金額的には問題ありませんので、まあお小遣いで事足りると言っていいでしょう。
ただ筆者としては、結局使い勝手の良いのは液タブの方だと確信しています。
最終的には早く正確に綺麗に書くには、液タブでのモニタに直接の作画が好ましいと言うことなのです。
つまり、当初ペンタブを使用していても、何時かは液タブに変更したくなる人が、大多数なのです。
ならば最初から、ペンタブの購入は我慢してそのお金も貯金、何時かは液タブを購入するほうが結果、コスパもいいということなのです。
描きたい心が抑えられない
デジタル化した世の中ですので、プロになればどうしてもデジタルでの作業が求められます。
しかし素人の場合、最初はアナログでのデッサンや作画で、自分の技能を磨くことから始めたいですね。
そうすれば、デジタルに移行したときにも、しっかりとした自分の絵柄と正確なデッサンを確保できます。
そうして学びつつ、デジタル機器の購入の貯金を増やしていく、ちょっと我慢することも役に立ちます。
何しろデジタル機器は日進月歩、性能はどんどん向上していきます。
お金が貯まるのを待つほどに、性能の良い機械も増えていくのです。
もっと使い勝手の良い液タブが、少し先の未来には登場することもあります。
そこまで自分の能力、伸ばしていくのもまたお絵かきの勉強ですよね。
まとめ
デジタル化されたお絵描きの場合、最初はまごついてもデジタル世代の場合はすぐに馴染んでいきます。
そういった意味では初心者と言っても、液タブでもペンタブでも、どちらでも使いこなせそうですね。
しかしやはり使い勝手良く、正確に描ける液タブはペンタブよりもおすすめです。
値段が高いのが難点ですが、しっかりとお金を貯めて良い性能の液タブ、手に入れて下さい。