初心者のためのペンタブの選び方と使い方上達のための5のポイント
高性能なパソコンが安価で購入できるようになってきました。
これまで紙とペンを使いイラストや漫画を描いていた方々の中には、「パソコンを使って描きたい!」と思っている方もいらっしゃると思います。
「パソコンで絵を描く方法」として一番シンプルなのはマウスを使って描くことです。
しかし、どんなに高機能なペイントツールを使ってもマウスを使って細かな絵を描くことはとても難しいことです。
そこでおすすめなのが通称ペンタブと言われる「ペンタブレット」を使うことです。
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ペンタブと液タブの違い
イラストや漫画を描いている方々は一度はペンタブという言葉を聞いたことがあると思います。
ペンタブを使えば紙とペンを使って描くのと同じような感覚でパソコン上にイラストを描くことができます。
ペンタブは、イラストを描くための「ペン」と紙の部分に相当する「タブレット」の2から構成されています。
タブレットは様々な大きさがあり使う環境や描きたいものがどれくらいの大きさなのかに合わせて選ぶことをおすすめします。
また、紙に絵を描く際には「筆圧」ということがとても大切になってくると思います。
より繊細な絵を描きたいのであれば筆圧を検知する機能があるものを選ぶことが大切です。
筆圧検知の中にも、512・1024・2048など検知の幅が異なるものがあり、数値が大きければ大きいほど表現の幅も増えていきます。
もちろん価格は変わってきますが、一般的には1024以上あれば特に問題なく使えると思いますのでそれを一つの目安としてください。
また、ペンタブと似たものに液タブ(液晶タブレット)というものもあります。
これは、紙の部分に相当するタブレット部が液晶画面となっており、直接液晶画面をみながら絵を描くことができます。
ペンタブはパソコンの画面をみながら手元を動かして絵を描いていくので慣れるまで少し練習が必要です。
でも液タブはタブレット部が液晶画面になっているので紙に絵を描いているのと同じような感覚で描いていくことができます。
液タブは、ペンタブとパソコンが一体になったものとお考えください。
確かに便利ではありますが価格も基本的には高価となります。
もし液タブを体験してみたいという方は、iPadやAndroidタブレット端末などのお絵かきソフトを試してみることをおすすめします。
もちろん、液タブほど高機能なアプリはありませんが液タブがどういったものかを体感するには十分な役割を果たしてくれます。
タブレット端末でお絵かきソフトを使うには、スタイラスというペンのようなものがあるととても便利です。
スタイラスにも太さや機能の違いなどで色々な価格のものがありますが、手に馴染むものを使うことが一番おすすめです。
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ペンタブは使う目的に合わせて選ぼう
「ペンタブと使って絵を描きたい!」と一口にいっても単純なイラストやコマ割りのある漫画など色々な用途があると思います。
ペンタブを選ぶ際に一番大切なことは、「サイズ」と「筆圧機能」です。
先ほども少しお話しましたが、紙の部分となるタブレット部にはハガキサイズ程度の小さなものから24インチの大きなものまでいろいろなサイズのものがあります。
サイズ選びの際に一番注意が必要なのは「どんな環境で描くか」ということです。
ペンタブで絵を描くためにはペンタブ本体だけでなく、パソコンの画面やキーボード、時には紙の資料など様々なものが机の上に置かれた状態となるはずです。
あまり広くない机の上に大きなサイズのペンタブを置いてしまうとその他のものを置く場所がなく不便な環境となってしまうかもしれません。
また、作業場が複数あり持ち運ばなければいけないような環境であればなおさらサイズはじっくり考えて慎重に選ぶことをおすすめします。
そして2つ目に大切なポイントが「筆圧の検知機能」です。
紙に絵を描く時には、筆圧によって線の太さや色の濃さを調整することができます。
もちろん、ペンタブで絵を描く際にもそれと同じようなことができます。
筆圧を検知できる幅が広ければそれだけ色々な線の太さや色の濃さを表現できるので、作品に対しても満足度も大きくなるでしょう。
筆圧の検知機能は価格と比例していると考えていいと思います。
高価なペンタブは検知できる筆圧の幅も広く繊細な絵を描くことができます。
ただ、ペンタブの利点としてパソコンのソフト側で様々な設定をすることができます。
ソフトの中にはペンの太さや色などを細かく調整できるものもあるので必ずしも高機能な筆圧検知が必要な訳ではありません。
職業として絵を描いているような方でなければ最低限の検知機能さえあれば困ることは無いと思います。
初心者におすすめなペンタブ
ペンタブには、1万円程度で買えるものから5万円近くするものまで幅広い製品があります。
もちろん値段が上がれば性能も上がっていきます。
しかし、趣味で絵を描いていて「ペンタブに調整してみたい!」という方にとっては5万円という金額はすぐに出せるものではないと思います。
まずは、1万円程度もペンタブを買ってペンタブの使い方やペンタブで絵を描くテクニックを身につけてから必要に応じて性能の高いペンタブを買うことをおすすめします。
価格の差でペンタブの使い方が変わるということはほとんどありませんのでご安心ください。
また、「どんなソフトを使うのか」という点を重要なことです。
パソコンで絵を描くためには、Illustratorなどプロも使用しているようなソフトから無料のソフトまでいろいろなものがあります。
中にはペンタブに対応していないソフトもあるかもしれませんので事前に使いやすいソフトをそれがペンタブに対応しているかを確認しておいてください。
ソフトがセットになっているペンタブもありますのでそれを使ってみることもおすすめです。
初心者におすすめなペンタブ
これまでお話してきた点を踏まえて初心者の方におすすめなペンタブをご紹介します。
簡単なお絵かきに最適 Intuos Draw
ペンタブ初心者やちょっとしたお絵かきが趣味という方に一番おすすめなのがこの製品です。
この製品は、シンプルな機能しか持っていませんが「手軽に試してみたい!」という方にはベストなモデルです。
絵を描くだけでなく、資料に手書きで文字を書きたいという方にもおすすめです。
安価なモデルですが、筆圧検知も2080と最高レベルとなっています。
本格的なイラスト作成に最適 Intuos Art small
ペンタブで本格的にイラストを描きたいという方にはこちらがおすすめです。
この製品にはイラストを描くためのソフトも付属しておりそれを使えば油絵・水彩画・クレヨン画・鉛筆画タッチのイラストを描くことができます。
さらにはタブレット部がタッチ入力に対応しているのでマウスを使うことなくソフトを操作することができます。
単純なイラストではなく、絵画調などいろいろなデジタルアートに挑戦してみたい方におすすめなモデルです。
イラストだけじゃなく漫画も描きたい! Intuos Comic small
このモデルには、ペンタブレットで漫画を描くためのガイドブックが付いています。
このガイドブックにはペンタブの使い方から実際の漫画の書き方まで色々なテクニックが書かれているので「漫画を描いてみたいけどどうすればいいかわからない…」という方でもすぐに描き始めることができると思います。
画面をみながら直接描きたい! Cintiq 13HD
こちらはペンタブではなく液タブですが、価格も8万円台と比較的安価なモデルです。
ペンタブは手が出しやすい反面、パソコンの画面をみながら絵を描くことになります。
一方液タブは直接画面をみながら絵が描けるので紙に描くのと同じような感覚です。
どうしてもペンタブに馴染めないという方は液タブを使ってみるのもいいかもしれません。
まとめ
ペンタブで絵を描くには、ペンタブの使い方だけでなくソフトの使い方も覚えなければいけないので最初のうちは難しく感じるかもしれません。
でも一度使い方を覚えると納得がいかない部分を簡単に修正できたり、いろいろな種類の表現方法を試すことができたり、紙に絵を描くのとは違ったおもしろさに気がつくことができると思います。
安くて使いやすいペンタブはたくさんありますのでぜひ一度試してみてください。