声優の専門学校の認可か無認可かによる3つの共通点の相違点とは?
声優の専門学校には公的に認可を得ているところと無認可のところがあるのを知っているでしょうか。調べてみるとどちらも同じようなものではないかと思うかもしれません。しかし、実際にはどちらを選ぶかでかなり違いがあるので、相違点を理解しておきましょう。
認可されているても無認可でも同じ3つの共通点
専門学校が公的に認可を受けるには、基準を満たすような施設や制度の整備をして認可手続きをする必要があります。ただ、声優を育成するためのサービスを提供すること自体は無認可でもできるため、多数の無認可校が各地にあります。まずは認可の有無によって特に違いがない共通点を把握しておきましょう。
誰でも気軽に入学できる
認可を受けているかどうかにかかわらず、専門学校では誰でも入学することができます。声優としての力があるか、現場経験を持っているかなどは関係なく入学できる仕組みになっています。適性があるかどうかを見極めるための入学試験は行われているのも共通点です。主にこれから専門学校に通って学んでいく意欲があるかや、声優として働くという目的意識を持っているかが見極められています。
基礎から学んで一人前になれる
専門学校では認可されていても無認可であっても基礎から学べる仕組みになっているのも共通しています。前提とされる知識はほとんどなく、基本的な理論から実践的な発声の仕方まで幅広く学べるカリキュラムが用意されています。カリキュラムの詳細には違いがあるものの、認可の有無による違いが明確に存在しているわけではありません。むしろ学校ごとに独自性のあるカリキュラムを組んでいることにより違いが生まれています。どの学校のカリキュラムでも基礎から学び始めて、最終的には一人前の声優になれるように仕上げられています。
就職のときにサポート受けられる
専門学校に行くメリットとしてオーディションを受けたり会社に就職したりするときにサポートを受けられることが知られています。このサポートについても認可されているかどうかで違うわけではなく、どちらでも手厚い支援を受けることが可能です。専門学校としては卒業生がどこに就職したか、有名な声優を輩出できたかが実績になるため、積極的な支援をすることが重要になっています。そのため、認可されているかどうかでサポートの充実度に違いが生じることはなく、どこに行っても手厚い支援を受けられるのです。
認可の有無による3つの相違点
認可を受けているかどうかで特に違いがないのであればどちらを選んでも良いだろうと思うでしょう。確かに共通点がいくつもあるのは事実ですが、実際には認可を受けるためには一定の基準を満たさなければならないので違いもあります。無認可の場合にはその基準を満たしていない場合もあるのには注意が必要でしょう。また、無認可の専門学校では得られないものもあるので、認可されている場合との違いを紹介します。
無認可なら全日制以外も選べる
認可されている声優の専門学校では全日制のカリキュラムで運営しています。一般的な学校と同じで朝からレッスンが始まって夕方まで続くというのが基本です。無認可の専門学校の場合にも同じように全日制のカリキュラムも設けている場合が多くなっています。しかし、他の日程のカリキュラムも用意していて全日制以外の選択肢もある場合がほとんどです。典型的なのは定時制と呼ばれる夜間に学べるカリキュラムで、夕方から夜中にかけてレッスンを受けられます。昼間は働いている、別の学校に通っているという場合でも通うことができるのです。また、学校によっては週末制のカリキュラムを設けていることもあります。通う期間は長くなるものの、土日だけ通って学べるのが特徴です。無認可の専門学校ならこのような通い方の選択肢があるのは魅力でしょう。特に昼間や平日は通えない人にとっては無認可のところがおすすめです。
認可がないと学歴にはならない
認可を受けている専門学校を卒業すると学位を得られるので履歴書に書くことができます。しかし、無認可の場合には学位を授与することが認められていないので学歴に記載することはできません。就職や転職などのときには有利か不利かを分ける大きな点になるので注意が必要です。
認可の有無がレッスンの質に影響する可能性がある
もう一つ懸念しておく必要があるのがレッスンの質で、認可されている方が全体的に見ると質が高い傾向があります。特に講師が認可校を選んで働きたいと考えることが多いため、講師の質に違いが生じていることがあるのが実態です。ただ、優秀な講師を確保するのに成功している無認可校もあることから、一概には言えないと認識しておきましょう。
まとめ
声優の専門学校には認可を受けているところと無認可のところがありますが、カリキュラムについてはあまり違いはありません。ただ、通える時間帯の選択肢が多いか、学歴に記載できるかが異なっているので慎重に選ぶのが大切です。