故障してしまった液晶モニタ廃棄する方法とは? してはいけない方法とやるべきこと
テレビもパソコンも、液晶のモニタが一般的になっている昨今です。
特にパソコンの場合、使用頻度の激しい人だと結構故障が多く、廃棄を考え無くてはならないとこが多いはずです。
パソコンの液晶モニタは、使用している時にはそれほど大きく感じませんし、特に場所をとるものではないと思ってしまうものです。
しかし一旦これが、使わなくなって部屋の隅に置かれていると、いつの間にか場所ふさぎになってしまうのです。
目次
使用しなくなった液晶モニタはただのゴミに?
何も映らなくなった、傷がつきすぎてしまった液晶モニタはそれこそ、ただのゴミとして扱われてしまうものです。
置いておくだけで場所を取りますし、できれば処分したいものですね。
ではこの液晶モニタ、どうやって始末するのが正解なのかを考えていきます。
サイズが大きければ粗大ゴミなのか、出せるサイズなら燃えないゴミなのか、それとも別にきちんと始末する方法があるのか、意外と知られていないものなのです。
正しい廃棄方法を取らないと、後々問題も起きますのでそのあたりをしっかりと把握しておくことが重要です。
廃棄する前に調べておきたいこと
まずモニタの裏表をよく見てください。
どこかにリサイクルマークが付いていませんか。
パソコンで、2003年以降に発売された家庭用のものには、リサイクルマークが付いています。
当然それ以前のものには、これは付いていません。
これのある無しで、廃棄する時の方法とかかる費用に差が出ますので、きちんと見ておくことが必要です。
メーカへの引き取りの場合に、費用もかからずに引き取ってもらえるのが、リサイクルマークの付いた液晶モニタなのです。
これが付いていないパソコンや液晶モニタは、メーカーへの引取にも料金が発生しますので、そこも記憶にとどめておいてください。
液晶モニタの廃棄方法でおすすめ出来ないもしくはやってはいけない方法
正しい廃棄方法を見る前に、やらない方がいい方法を2つ上げておきます。
よく回ってくる無料回収車
無料で引き取りをしますとアナウンスしつつ、回ってくる回収車です。
実はこの回収、レアメタルを含んでいる製品なら基本的に無料回収してくれるのです。
なので当然、液晶モニタの回収も無料で行ってくれます。
しかし引き取った後再利用が難しいとなると、後に料金を請求されることがないとは言えないのです。
当初は無料で引き取ってもらったはずが、後に料金回収に来られるのは遠慮したいところです。
普段から気心の知れた回収業者ならお願いするのも一手ですが、そうでない場合は控えたほうがよろしいと、私見ながら述べておきます。
粗大ごみとして出す
各自治体の場合、サイズによって燃えないゴミと粗大ゴミは区別されています。
液晶モニタの場合、殆どが粗大ゴミサイズに入ってしまうので、粗大ゴミとして処分しようと考える人もいるはずです。
しかし現在では、パソコンなどの製品は行政では受け入れないのが普通になっています。
詳しくは各自治体のリサイクルセンターなどへの問い合わせも必要ですが、まず粗大ゴミとしては受け入れられないのが現状です。
また小型のモニタなので燃えないゴミで、と考える人もいるでしょうが、これもまず引き取りはされずに取り残されます。
後々問題になることもありますので、ゴミとして出すことだけは止めてください。
液晶モニタの廃棄方法としておすすめなのは
液晶モニタの正規の廃棄方法にはいくつかのやり方があります。
できればお金を払うこと無く廃棄できれば一番いいのは当然です。
料金のかかる掛からないにかかわらず、最もポピュラーな方法を、いくつかご紹介します。
メーカーのサポートセンターへの申込み
最も基本的なのがこの方法です。
液晶モニタの各メーカーのサポートセンターに連絡して、リサイクルの申込をします。
回収申し込みをすれば、買い取ってくれることもあります。
買い取ってと言っても、せいぜい100円位ですがまあお金を取られることはないので、悪くはありませんね。
ただしこれは、リサイクルマークの付いている液晶モニタに限ってのことです。
リサイクルマークが付いていないものだと、逆に引き取りに料金が発生しますので、結構高いものについてしまいます。
これも各メーカーのサポートへの問い合わせで、確認するのがおすすめです。
自治体のリサイクルセンターや家電量販店などへの持ち込み
サイズ的に殆どが無理ではあるのですが、小型のモニタの場合は自治体のリサイクルセンターに持ち込む手もあります。
つまり、小型家電リサイクルです。
小型家電リサイクル法によって、サイズの範囲内なら回収が可能になっています。
自治体だけでなく大手の家電量販店でも回収が可能なので、結構便利です。
サイズは25 × 8.5 cm以内ですので、大きめのモニタだと無理なのが玉に瑕です。
また回収方法も自治体や店舗によって違いますので、そのあたりはチェックしておく必要があります。
一般社団法人パソコン3R推進協会に連絡
普段はPC3Rと略されています。
要は、パソコンのリユース、リデュース、リサイクルを促進する組織です。
ここで使用しなくなった液晶モニタも受け付けてもらえることがあります。
ことが、と言うのはメーカーでのリサイクルが可能な製品の場合はそちらが優先されるという、条件がつくからです。
自作パソコンや、製品のメーカーが倒産もしくは事業撤退している場合の廃棄を、受け付けてもらえます。
ここでの処理の場合、リサイクルマークが付いていてもある程度の料金が発生します。
他に打つ手がなくなった場合の、最後の砦として記憶に止めておいてください。
ちなみに筆者の場合、古いパソコンのモニタをここで頼んで処理してもらいました。
リサイクルマークも無しで、どこにも行くあてのない気の毒なパソコンだったので、最後に行き着いたのがここでした。
おすすめの液晶モニタの処分方法
現在最もおすすめなのが、「パソコン処分.com」の利用です。
ここなら液晶画面が割れてしまったモニタ以外なら、無料で引き取りが可能です。
ブラウン管のモニタなどは引き取り不可ですが、液晶モニタなら故障していても引き取ってくれます。
廃棄する液晶モニタの状態が引取基準に合うかどうかをチェックして、後は宅配便で送ればそれで終了します。
宅配便も、業者によっては着払いが可能なので、それこそ無料での廃棄が可能だということです。
かかる手間は、ダンボールへの梱包だけなので面倒がありません。
現在では液晶モニタの廃棄方法として、最もおすすめのやり方ですね。
前記した筆者のパソコンの場合も、ここに依頼すればと後になって悔やんだものです。
液晶モニタは再利用が可能
液晶モニタには再利用が可能なレアメタルなどが使用されています。
勿論限りある資源のためにも、できるだけ再利用したいものです。
そのこともありますので、上手にリサイクルできるように廃棄する方法を考えていくのが、ベストです。
単純に廃棄するのではなく、その後のリサイクルも考慮して処分方法を考えてください。
部屋の場所ふさぎのゴミが、その後他の機械の中で生きることが出来たり、修理されて使われたりするのはちょっと楽しいと思いませんか。
そして勿論、廃棄する人にも負担なく出来る方法を選んでいくのがもっとも重要ですね。
まとめ
壊れてしまった液晶モニタの廃棄方法というのは、意外と知られていないものです。
しかしこれをしっかりと把握することこそが、デジタル機器を使用する人間の条件でもあるわけです。
単純に廃棄ではなく、その後の再利用も考えて処分ということも、忘れずに実行してください。
できるだけ手間もお金もかけずに、有効資源として廃棄できることが一番です。