液晶モニタは、グレア液晶とノングレア液晶どちらが良いのか?

液晶モニタ

液晶モニタを購入する上で悩みの種となるのが、グレア液晶にするかノングレア液晶にするかの2択。

それぞれ一長一短なので、どちらが良いかは買う前によく考えたいところです。

ここではグレア液晶とノングレア液晶それぞれのメリット・デメリットを交えつつ、液晶モニタの選び方の基準を解説していきます。

これから液晶モニタを購入する方はぜひご参考ください。

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グレア液晶、ノングレア液晶とは?

まず、グレア液晶とノングレア液晶の違いがよくわからない方もいるかと思いますので、その特徴や違いを簡単にわかりやすく解説します。

グレア液晶とは?

グレア液晶というのは、光沢液晶を指します。

表面にガラスのような光沢処理がされており、ツルツルピカピカした液晶画面です。

2000年前半頃から徐々に普及が始まり、最近では液晶テレビ・液晶モニタ・家庭用パソコン・スマホなどの大半はグレア液晶となっています。

パソコンに関しては、TVや動画再生などメディア鑑賞を重視しているタイプのパソコンにグレア液晶が積極的に採用されていますね。

ノングレア液晶とは?

ノングレア液晶とは、非光沢液晶を指します。

表面に光沢処理が施されておらず、素の状態の液晶画面です。

こちらがもともとのルーツであり、ひと昔前の液晶テレビや液晶モニタ、家庭向けパソコンなどはすべてノングレア液晶となってました。

最近はグレア液晶に圧されつつありますが、ビジネス向けのパソコンやゲーミングPCなどでは、今もグレア液晶を積極的に採用しています。

グレア液晶とノングレア液晶の差は、表面に光沢処理がされているかor光沢処理がされていないかが決定的な違いですね。

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グレア液晶のメリットとは?

最近主流となっているグレア液晶。

グレア液晶の人気にはそれ相応の理由があります。

グレア液晶のメリットとしては次の様なものがあります。

グレア液晶は、色が鮮やかでハッキリと写る

グレア液晶は、光沢処理がされておりかつ表面に凹凸がなくフラットであるため、出力された映像の光がスムーズに目に届きます。

つまり、本来の鮮やかな色で、映像をハッキリと表示できるわけです。

とくに解像度の高い映像、画像などを表示する際には、その差がはっきりとで出てきます。

グレア液晶は、明るい

明るさについても、グレア液晶の方が上です。

グレア液晶であれば、日中など周囲が明るい環境であっても、映像を明るくはっきりと表示することができます。

たとえばグレア液晶のスマホは屋外で直射日光が当たっている状況でも明るくみえますが、あれが分かりやすい例かと。

グレア液晶は、見栄えが良い

グレア液晶は光沢処理がされている分、高級感がありアイテムとしての見栄えも良いです。

ノングレア液晶ですとどこか殺風景で味気ないイメージを与えますが、グレア液晶であればたとえ映像を表示していない時であっても、高級なイメージを周囲に与えてくれます。

したがって、インテリアとしての強みもあります。

グレア液晶は、保護力がある

グレア液晶は、光沢処理として表面は薄いフィルムのようなもので覆われています。

これが保護膜となり、若干ではあるもののキズに強いというメリットもあります。

ただし後述する通り、その分キズが目立ちやすいデメリットもあります。

グレア液晶がおすすめな人は?

グレア液晶がおすすめなのは、ズバリ映像の美しさ・綺麗さ・明るさを重視する方ですね。

液晶モニタを使い、テレビ番組・映画作品・動画・画像などの映像を頻繁に鑑賞する人、またそれをより美しく観たい人にグレア液晶がおすすめです。

いってみれば、メディア鑑賞が主な方ですね。

ノングレア液晶のメリットとは?

グレア液晶と対をなすノングレア液晶。

グレア液晶に圧されつつあるものの、ノングレア液晶にも強いメリットとなる部分はもちろんあります。

ノングレア液晶は、目に優しい

ノングレア液晶の最大のメリットといえるのが、目に優しいということ。

ノングレア液晶は、光沢処理がされていない分、外光を反射しにくいです。

たとえば、グレア液晶を部屋の窓際などで使用していると、窓から入ってくる日光の外光が反射し目を刺激します。

蛍光灯の光などでも同様のことは起こります。

つまり、グレア液晶ですと知らず知らずのうちに反射した光で目に負担を掛けていくわけです。

一方でノングレア液晶の場合は、外光を反射しないため、目への負担を軽減してくれます。

目に優しく、目を労わる液晶が、ノングレア液晶です。

ノングレア液晶は、映り込みが少ない

同様に、ノングレア液晶は光沢処理がされていない分、画面への余計な映り込みが少ないです。

グレア液晶ですと背後に光があるとそれが反射し、目に負担を掛けるだけでなく、そもそも画面が反射で見にくくなることがあります。

ノングレア液晶では、反射しにくいため、こういった現象はほぼ起きません。

ノングレア液晶は、汚れやキズが目立ちにくい

グレア液晶の場合は、表面がツルツルしている分、ちょっとした汚れやキズでも目立ちやすくなります。

また、水拭き掃除した際の水垢なども目立ちやすく、掃除・メンテナンスに手をやく面倒さもあります。

一方でノングレア液晶であれば、こういった汚れやキズがあまり目立ちません。

多少の汚れやキズがついても違和感なく使えるため、取っつきやすさはこちらの方が上です。

掃除もしやすいですしね。

ノングレア液晶は、若干安い

ノングレア液晶は、グレア液晶より若干ではありますが、価格が安めです。

少しでも液晶モニタの費用を抑えたい方には、コスト的な部分でもメリットとなってきます。

ノングレア液晶がおすすめな人は?

ノングレア液晶がおすすめなのは、ズバリ液晶モニタを長時間使う人ですね。

仕事や趣味で、一日何時間もパソコンを使い液晶モニタと睨めっこする方は、目に優しいノングレア液晶がおすすめです。

マニア向けのゲーミングPCなどがノングレア液晶を採用している理由も、その部分が大きいようです。

特にドキュメント作成などオフィス作業がメインで、かつ毎日長時間作業する方は、ノングレア液晶がおすすめと言えます。

グレア液晶とノングレア液晶を使い分けるという手も

このようにグレア液晶とノングレア液晶では、それぞれでメリット・デメリットがあります。

このため、片方だけに拘るのではなく、両方を使い分けるという方法もおすすめです。

たとえば、主な利用がオフィス作業の方の場合、メインの液晶モニタはノングレア液晶タイプとし、趣味のメディア鑑賞用には、別途大画面のグレア液晶モニタを購入するといった使い方もアリかと。

その逆も然りですね。

また近年のパソコンは、デスクトップ、ノートパソコン問わず映像出力機能が充実しています。

HDMI出力なども標準装備の機種が多数。

ですので、液晶モニタではなくノングレアの液晶テレビを、セカンドモニタとして代用してみるのもアリかと。

さらに液晶モニタを複数使い分けることで、液晶寿命の分散にも貢献します。

どんなにハイスペックな液晶モニタであっても液晶である以上は寿命がありますので。

まとめ

以上がグレア液晶とノングレア液晶についてとなります。

御覧の通り、双方にメリット・デメリットが存在し、一長一短です。

どちらが良いかというのは、結局のところ利用目的や利用環境に左右されてくるかと思います。

ご自身がどのように液晶モニタを使っていきたいかを今一度考えた上で選ぶと、間違いの無いよい買い物ができるハズです。






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