液タブに慣れたら「左手デバイス」を買おう!購入するタイミング&人気機種
液タブへの買い替え時、予算に余裕があると「他にも必要なものを買っておきたい」という考えも起こります。
液タブを使うプロに人気の周辺機器は、多用するショートカットをワンタッチで行える「左手デバイス」。
すぐに用意したほうがいいのか・何を買えばいいのか…という疑問に対して、購入すべき時期と人気製品の紹介を行います。
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液タブに左手デバイスは必要か
ペイントソフトを使いこなすにあたって、液タブに付属しているショートカットキーでは足りない・左手デバイスを買ったという体験談を多く聞くことになります。
1台目の液タブと同時に左手デバイスを購入する必要はあるのでしょうか。
すぐに購入する必要はない
結論から述べると、ペイントソフトの機能は勿論のこと、デジタル作画そのものが不慣れというかたが左手デバイスを用意する必要はありません。
ショートカットをやみくもに使うより、まずはマウスやペン操作でペイントソフトの機能を覚えたほうが、作画熟練度が上がりやすいと言われています。
特にレイヤー機能については、高性能なペイントソフトほど多彩であり、レイヤーの概念を理解しているだけでは使いこなせないケースがほとんど。
定規・カスタムペンなどの時短機能についても、どのコマンドから使えるのか・どこからカスタマイズできるのかを、目で追いながら学習するのがおすすめです。
以上のことから、初心者が作画時短のためにグッズを買い込むのは、かえって悪手と言えるでしょう。
では、左手デバイスを購入すべき時期は一体いつでしょうか。
おすすめの購入時期
画風によって、作画の工程は大きく変わってくると言われています。
特に、アニメ塗りと厚塗りの違いは大きく、多用するレイヤー機能も全く異なります。
アナログからデジタルに移行する人は、ペイントソフトのどの機能から学んでいくかによって、作風が大きく変わるとの指摘も。
ある程度自分の描き方のセオリーが定まってくると、多用する機能も自然とはっきりしていきます。
左手デバイスを用意するとしたら、この段階がおすすめできます。
最も、ご自身で「そろそろマウスクリックするのが面倒になってきた」と感じる操作が2〜3個出てきた頃に用意する…という考え方でも良いと言えます。
ここまでのことをまとめると、液タブと同時に周辺機器…特に左手デバイスを用意するのは早計であり、ペンタブとペイントソフト双方に習熟してきた頃にようやく検討の余地が出てきます。
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左手デバイスの選び方
左手デバイスは、通常の文書作成に用いるキーボードとは異なり、それほど酷使するものではありません。
耐久性や品質よりも、機能性を重視した選び方がおすすめです。
ゲーマー用がおすすめ
機能性に最も自身があるのは、FPSやMMORPGマニア向けのゲーマー用デバイス。
詳しくは後述しますが、もともとはグラフィッカー・アーティスト向けに開発されたもので、クリエイター用デバイスとしてのコンセプトをしっかりと受け継いでいます。
左手デバイスと言えば、リモコン型・ダイヤル型なども存在しますが、いずれも割り当てられる機能が5〜6個程度と少なく・将来的に買い替えが必要となる可能性は大きいと言えるでしょう。
ゲーマー向け左手デバイスの唯一のデメリットは、お値段が総じて高めであるということ。
家電店での購入よりも、Amazonもしくは中古取引での入手をおすすめします。
ロジクールG13シリーズ
ロジクールG13とその後継機は、特に国内MMORPGプレイヤーに支持を集めています。
その機能性は、後に紹介するRazer製品にならったものですが、品質・サポートともに最高クラスであるとの品評を受けています。
ロジクール製品ならではの魅力をお伝えします。
独自のプリセット機能
ロジクールのゲーマー向けデバイスには、デバイス本体内に割り当てたキーを記憶させる機能が付随しています。
これは、G13シリーズも同様。
これが生きるのは、一台のPCでデジタル作画やゲーム・ネットサーフィンなどマルチに活動する人。
具体的な使い方としては、液タブ使用時・ゲーム中・ブラウザ起動中のそれぞれのショートカット割り当て設定を、プリセットとして保存しておきます。
あとは、デバイス上でプリセットを切り替えるだけで、PC上の操作に対応したキー割り当てを利用できる…という具合です。
また、前述したように「本体内にプリセットを保存する」というのもポイント。
PCを買い換えた時や、出先の端末で左手デバイスを使用したいときに、ショートカットの割り当てをPCから改めて行うことなく、すぐに使用することができます。
お絵かき用に複数のペンタブや液タブを持っているかた、同じくパソコンが何台もあるかたや、漫画家のアシスタントとしてお勤めのかたにおすすめできます。
充実したサポート
ロジクール製品全般に言えることとして、3年間の保証があります。
購入店のレシート(Amazonであれば納品書)とシリアルコードさえ保存しておけば、3年以内はいつでも電話サポートを受けることが可能。
ロジクールのスタンスとして「修理預かりのためにデバイスが必要な作業を中断させてはならない」というものがあるため、故障や不具合の症状聞き取りで預かり修理が必要であると判断された場合、柔軟に交換対応をしてくれるのがメリットです。
交換品は電話相談から3〜5日で到着するため、作業への影響がほとんど出ないと口コミで好評。
「高い製品を購入するからには、日本のメーカーで充実したサポートを受けたい」と考えるのであれば、大変おすすめできます。
左手デバイスの最高峰”Razer”
クリエイター向け左手デバイスの元祖・海外メーカーの”Razer”。
ところが意外にもゲーマーに人気を博し、今ではコアゲーマー向けの高級デバイスメーカーとして名が知られています。
一方で、やはり液タブのお供としてこのメーカーを御用達にしているプロが多いのも事実。
ただし「液タブ用左手デバイス」として使えるのは2製品あるので、どちらを購入すべきか悩みどころです。
違いがわかるように、製品ごとに紹介をします。
Orbweaver Chroma
メーカーが発売している現行の左手デバイスで、ハイエンドモデルになります。
価格は17,000〜18,00円0程度(海外メーカーにつき変動あり)。
特徴はキーの多さ・カスタマイズ性の高さです。
こちらは20個のキーとジョイスティックが一つ付いており、合計で30個のショートカット割り当てが可能。
手の大きさや負担軽減を考慮して、親指・手のひら・腕を乗せるパーツを動かせるのが特徴です。
デメリットとしては、タッチ音の大きさ。
キータッチが軽快であるものの「パチパチ」という甲高い音がするため、音が気になる人には少々不向きです。
液タブ本体にショートカットキーがないかたや、単身生活のかたにおすすめです。
Tartarus Chroma
こちらは10,000〜12,000円で購入できるモデルです。
割り当てられるキーは15個+ジョイスティックで25個と、前項で紹介したモデルよりも5つ少なくなっています。
可動域が1箇所と少なく、本体の大きさもやや小さめ。
このモデル独自のメリットとしては、静音性が高く・タッチ感がしっかりとしている独自のキー軸。
女性ユーザー・リビングで液タブを使う人などにおすすめのモデルです。
まとめ
デジタル作画での画風がある程度固まってくるほど習熟すると、多用する機能も自然と決まります。
その頃が左手デバイスを購入するか否かの検討時期であると言えるでしょう。
液タブ本体に付属するショートカットキー数・タッチ機能次第で、左手デバイスに求める機能も大きく変わります。
ご自身のデジタル作画の習熟度や、今感じている不満に合わせて、デバイスを選んでみてください。