液晶モニタの角度はどのくらいにすれば目が疲れない?
液晶モニタは、角度をいじることができるものが多いです。
では何のために角度をいじるのか、それはやはり目にかかる負担を少しでも軽減するためになります。
では目にかかる負担は、液晶モニタの角度をどのくらいにすれば一番軽減できるでしょうか?
ここではそんな、液晶モニタの目が疲れない角度についてみていきたいと思います。
基本は上向きに傾ける
まず基本的に、液晶モニタは上向きに傾けるのが、目に優しいです。
下向きに傾けたほうが逆に見やすくなることも確かにあります。
たとえば光の当たり具合で暗い画面が見づらい時には、下向きに傾けたほうが全体像を把握しやすくなることがあります。
でもそれはどちらかといえば特殊なシーンになるのです。
その状態でずっといるのはよくありません。
基本的には液晶は、上向きに傾けるようにしていってください。
なぜ上向きに傾けるのか
では、なぜ液晶は上向きに傾けたほうが見やすくなるのでしょうか?
それは実に簡単な話です。
目線が基本的に下を向いているからです。
だいたいの場合で、液晶モニタは目線よりもやや下にあります。
机の高さによっては、顔を真っすぐ向いたときと同じ高さに液晶モニタが来ることもないことはありません。
でもほとんどの机は70センチくらいの高さになるはずです。
それとディスプレイの高さを照らし合わせて考えると、どうしてもディスプレイは顔よりも下の位置にきがちなのです。
ということは必然的に目線は斜め下になります。
それに合わせて液晶モニタはやや上向きに角度を上げるのです。
角度がずれると見えづらくて目が疲れてしまう
これがたとえば、逆に下向きだったとしましょう。
下向きにすると、反射しないことがうりのノングレアの液晶モニタを使用していたとしても、どことなく反射感を感じて見づらくなるのです。
そうすると結果的に目を凝らしてみるようになります。
目を凝らしてみていると、目が疲れてしまうのは当然なのです。
その差は、短時間であれば大した差ではないかもしれません。
でも、長時間になればなるほどに差が大きくなっていきますから、少しでも負担のかからない角度に設定しておくべきなのです。
目線に対して90度が正解
では実際、液晶モニタの角度はどのくらいにするのが目に優しいのでしょうか?
やや上向きにすることはわかっても、それの正しい角度がわからないと、上を向けすぎてしまうこともあるかもしれません。
下に向けると見づらくなることは間違いありませんが、それと同様に上に向けて過ぎてしまうのも画面が見えづらくなります。
上に向けすぎてしまうと、それによって下から見ているような角度になってしまうのです。
結果、すごくコントラストが薄く見えるようになります。
コントラストが薄く見えるようになると、文字などはすごく見えづらくなります。
それを目をこらしてみるわけなのですから、当然目への負担は大きいです。
だから上向きにしすぎないように気を付けないとなりません。
上向きになりすぎなうようにするためには、やはり適切な角度を知っておくべきです。
液晶モニタの適切な角度は、だいたい目線に対して90度になるくらいの角度です。
バランスが良い角度で目線が入る
目線とディスプレイを結んだ線が90度になるくらいの角度であれば、すごくバランスの良い角度で目線が入っていきます。
バランスが良い角度で入ると、コントラストもちょうどよくなりますし、目線を大聞く動かさなくても全体をとらえることができるようになります。
目線を大きく動かすことも、実は目をこらすこと同様にすごく目にとっては負担になるのです。
だから、それも目のことを考えるのであればなるべく避けるようにしないとなりません。
かといっても、それを避けることを意識しすぎると、逆に目に力が入ってしまったりして、そのせいで目が疲れてしまうようになります。
それを避けるためには、自然と目線を大きく動かさないでも済むようにしないとならないのです。
それができるのが、正しい角度になります。
なので、目線に対して90度の角度に設定するというのは、意外と大切なことなのです。
モニタアームを使ったりしても一緒
これは、別にモニタアームを使ったりしても一緒です。
モニタアームを使うと、今までディスプレイがあった位置よりもさらに高い位置に液晶モニタを設置することができるようになります。
しかしそうして高さをいじると、また角度も変わってくるのではないかと思ってしまうものですよね。
たしかに実際、表面的な角度は変わるでしょう。
高さが変われば見やすい角度が変わるのも当然です。
でも、実質的には意外と変わっていないのです。
なぜなら根本的な部分である「目線に対して90度の角度で入れる」ということには変わりはありませんから。
たとえモニタアームを利用して、液晶モニタの位置が高くなったとしても、目線に合わせていけば問題ないのです。
高さは上げすぎないほうが良い
目線に対して90度という角度は変わらないとしても、あまりモニタアームで液晶の位置を高くしてしまうと、液晶の角度が斜め下になってしまいます。
それはできれば避けたほうが良いです。
たしかにそれでも、目線に対して90度であれば、目にかかる負担自体はさして変わりはありません。
でもそれは、別のところに負担がかかるのです。
それが首です。
割と高いところを向いて作業をするような形になるので、首に無駄に力がかかってしまうのです。
ただでさえパソコン作業では、肩の筋肉がこりがちになります。
それなのにさらにその角度のせいで首までこってしまったら、血流の悪さから頭痛が発生する可能性も出てきてしまいます。
それでは作業に集中できなくなりますから、それは避けた方が良いです。
なので、高さは上げすぎないほうが良いのです。
光沢のある画面の場合はバランスを見ながら
もし使用している液晶モニタが、光沢のある液晶モニタの場合には、必ずしも目線に対して90度とは言えません。
基本的に見やすいのがその角度であることは間違いありませんが、その角度では電気との位置関係によっては、電気の反射がダイレクトに目にきてしまうことがあるのです。
電気の反射がダイレクトに目にきたら、当然画面はすごく見えづらくなります。
結果すごく目に負担になるのです。
だから、盲目的に目線に対して90度というのを信じる必要はありません。
実際には、反射のバランスを見ながら調節していくのがおすすめです。
反射しない角度で全体が見やすい角度に
理想は、反射をしない角度で、かつ全体が見やすい角度になります。
まずは90度にそろえて、それから少しずつ画面を傾けながら、そういうバランスを探してみてください。
ただもしかしたら、その理想をかなえるためには、液晶モニタの角度を調整するのではなく、そもそものデスクの位置を変えてしまったり、あるいはそれができないのであれば、せめて液晶モニタや座る位置を変えたりということがはまることもあります。
なので、どうしても良い角度が見つからなければ、それも視野に入れてみてください。
まとめ
液晶モニタの目に優しい角度は、目線に対して90度になる角度になります。
そしてその目線は、上げ気味ではなく下げ気味が正解なわけですから、そういう角度に調節してみてください。
長時間の作業で目にかかる負担は、じわじわ積もっていくものです。
それがダメージになっていつしか視力に影響を与えてきてしまいますから、そうなる前に対処していきましょう。